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|5.9 x 32|cigarOne|$7|0|+1|
果実感はないのだが、常に甘味がジューシーに出る。ジュージューと出るのである。葉には若干刺があり、乾いた味わいは濡れてもハバナだけれど、この砂塵は色が良くても薄い。ドローが悪く、煙量も少ないからかもしれない。その分爽やかというと違って、爽やかさとなると煙に汚されている。風は強く砂も分厚く舞いそうなものなのに、砂は目に入るばかりで、渋みが出ているのが少し口にも砂が入ったみたいで辛いが、相変わらず甘い。少し獣臭さも出ている。下手な風景画か、汚れた風景画のような味わい。最後に砂のレイヤーをかける段になって失敗してしまったのである。はじめからいちいち描き込めば良かったのに、レイヤーを塗りたくってぐだぐだにしてしまったのである。美味しくないものを太く感じるというのは本当のようで、これだけ細くても木偶の坊だった。
たぶん吸い込みの悪さで全部が台無しになっている。吸い込みが悪い場合に特有の早めのシケモク感もあった。でも後になって思うと古びたジャズのレコードのような良さもあった。お店の方で寝かせすぎたのではないだろうか。
何に関係があるのかわからない意見だが、キューバもののほうがバンドがレトロで恰好良いし、熟成させてバンドもが古びるとこのバンドの恰好よさは歴然とする。
果実感はないのだが、常に甘味がジューシーに出る。ジュージューと出るのである。葉には若干刺があり、乾いた味わいは濡れてもハバナだけれど、この砂塵は色が良くても薄い。ドローが悪く、煙量も少ないからかもしれない。その分爽やかというと違って、爽やかさとなると煙に汚されている。風は強く砂も分厚く舞いそうなものなのに、砂は目に入るばかりで、渋みが出ているのが少し口にも砂が入ったみたいで辛いが、相変わらず甘い。少し獣臭さも出ている。下手な風景画か、汚れた風景画のような味わい。最後に砂のレイヤーをかける段になって失敗してしまったのである。はじめからいちいち描き込めば良かったのに、レイヤーを塗りたくってぐだぐだにしてしまったのである。美味しくないものを太く感じるというのは本当のようで、これだけ細くても木偶の坊だった。
たぶん吸い込みの悪さで全部が台無しになっている。吸い込みが悪い場合に特有の早めのシケモク感もあった。でも後になって思うと古びたジャズのレコードのような良さもあった。お店の方で寝かせすぎたのではないだろうか。
何に関係があるのかわからない意見だが、キューバもののほうがバンドがレトロで恰好良いし、熟成させてバンドもが古びるとこのバンドの恰好よさは歴然とする。
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|6 1/8 x 50|Famous Smoke|≒$4.60|−1|0|
着火前に、大黒寺納豆にそっくりの味がある。焦げとは違う、非常に深い黒い味わい。#1と同じかどうか覚えていないが、ラッパーの質感からして大分違う。こちらは革に似ず、荒く黒みがかった焦茶色のラッパーで艶がない。
着火後はかえって焦げの苦みが感じられる。しかし大黒寺らしく塩っぱさが感じられる、思い込みではないだろう。甘さもあって、かなり複雑な味わいだが、珍しいものを食している感じはあるものの不調和な感じはない。木の香味もあるが、お香を焚いた寺の匂いに近い。吸い込みの固さにも因るかもしれないが、煙は少なくて、煙の少なさに因るかもしれないが軽い。大体緑色の香草の風味も漂っている。それからニッキが強く香る事がある。
ちょっとカットに失敗していたので途中で切り直したらドローは改善された。紙のように薄い葉がきっちり重ねられている。吸い込みが改善されたら、大分乾いた印象に変わってしまった。塩気は少し残っているが、大黒寺納豆は消えた。少し渋みが出て、さらに辛くなった。ミディアムボディ。たまたま変化する部分だったのかもしれないが、切り直す前の方が良かった。吸い込みが悪い時に悪い成分と良い成分が生まれて悪い成分だけが残留したのかもしれない。大きさが気に入らないのだが、素直に#1を再購入した方が良かったかもしれない。そもそも#3でも大き過ぎるし。これじゃ木偶の坊だ。
中盤の終盤で甘味と柔らかさが復活したが、序盤が懐かしい。この葉巻はもう疲れている。砂まみれの髪のようなぼさぼさな味。
着火前に、大黒寺納豆にそっくりの味がある。焦げとは違う、非常に深い黒い味わい。#1と同じかどうか覚えていないが、ラッパーの質感からして大分違う。こちらは革に似ず、荒く黒みがかった焦茶色のラッパーで艶がない。
着火後はかえって焦げの苦みが感じられる。しかし大黒寺らしく塩っぱさが感じられる、思い込みではないだろう。甘さもあって、かなり複雑な味わいだが、珍しいものを食している感じはあるものの不調和な感じはない。木の香味もあるが、お香を焚いた寺の匂いに近い。吸い込みの固さにも因るかもしれないが、煙は少なくて、煙の少なさに因るかもしれないが軽い。大体緑色の香草の風味も漂っている。それからニッキが強く香る事がある。
ちょっとカットに失敗していたので途中で切り直したらドローは改善された。紙のように薄い葉がきっちり重ねられている。吸い込みが改善されたら、大分乾いた印象に変わってしまった。塩気は少し残っているが、大黒寺納豆は消えた。少し渋みが出て、さらに辛くなった。ミディアムボディ。たまたま変化する部分だったのかもしれないが、切り直す前の方が良かった。吸い込みが悪い時に悪い成分と良い成分が生まれて悪い成分だけが残留したのかもしれない。大きさが気に入らないのだが、素直に#1を再購入した方が良かったかもしれない。そもそも#3でも大き過ぎるし。これじゃ木偶の坊だ。
中盤の終盤で甘味と柔らかさが復活したが、序盤が懐かしい。この葉巻はもう疲れている。砂まみれの髪のようなぼさぼさな味。
|6 1/2 x 52|Famous Smoke|≒$5.80|+3|+2|
杉珈琲の香り。外観は焦茶で、所々磨いたように黒かったり染みたように黒かったりしている。微かに和毛も生えていて、和毛を撫でているとベトベトする。
1066シリーズは杉が強いのだろうか、ラッパーの色こそまるで異なるもののGalahadも杉だった。その杉に似ている。ただこちらの方が焦げのお陰か穏やかで、杉が尖っていず、頭痛などはない。珈琲の香味はないが焙煎感が深い。甘味はGalahadより弱い。1センチほど進むと杉が更に翳って木質の旨味が明るく出てくる。非常に良い木で、少しクリーミー。深く杉林に囲われた月下の家に灯ったようだが、淋しくなく、杉よりも高級な木材で出来た美味しい家である。家の材木にはバターの染みが付いているのかもしれない。またはクラムチャウダーなどが出てくる家。ダークナイトというから、もっと、黒馬に跨がるロートレアモンめいた濃密な暗黒を期待していたけれど。
これから中盤だよとでもいうように丁度良い頃合いに軽くスパイスが出て、同時に甘味が増し、美味しそうになる。美味しかった物が美味しそうになる。これから美味しいクラムチャウダーが出てくるのだろうか。と思ったら、家を出て夜の杉林へ散歩に出たらしい。しばらく歩くと、サンマルク(ケーキの種類)のような、焦がした飴色のお菓子が出た。甘味が深まっただけかもしれない、香ばしさは依然杉のままだから。お菓子ならあんこの方が良かった。暗黒を望むからだろう。
今頃気付いたが、ライトボディである。味もなんだか明るいので湿り気にも気付かなかった。この軽さはロッキーパテル1992を思い出すのだが、あれほどは湿っていず、終盤では似たスパイス感まであるものの、これにはあまり夢がない。これは十二分に美味しいのに、それで幸福なのか、かえって薄ら寒いのである。十二分に美味しいのに。
|6 1/2 x 52|Famous Smoke|≒$5.80|−1|0|
なんだか氷が全部溶け切った後のアイスコーヒーにそっくり。ラッパーの亀裂が原因で、亀裂を過ぎると少しマシになったけれど、氷が全部溶け切った後のミルクを入れたアイスコーヒーにそっくり。もう一本吸ってみたら前回のものに戻った。
杉珈琲の香り。外観は焦茶で、所々磨いたように黒かったり染みたように黒かったりしている。微かに和毛も生えていて、和毛を撫でているとベトベトする。
1066シリーズは杉が強いのだろうか、ラッパーの色こそまるで異なるもののGalahadも杉だった。その杉に似ている。ただこちらの方が焦げのお陰か穏やかで、杉が尖っていず、頭痛などはない。珈琲の香味はないが焙煎感が深い。甘味はGalahadより弱い。1センチほど進むと杉が更に翳って木質の旨味が明るく出てくる。非常に良い木で、少しクリーミー。深く杉林に囲われた月下の家に灯ったようだが、淋しくなく、杉よりも高級な木材で出来た美味しい家である。家の材木にはバターの染みが付いているのかもしれない。またはクラムチャウダーなどが出てくる家。ダークナイトというから、もっと、黒馬に跨がるロートレアモンめいた濃密な暗黒を期待していたけれど。
これから中盤だよとでもいうように丁度良い頃合いに軽くスパイスが出て、同時に甘味が増し、美味しそうになる。美味しかった物が美味しそうになる。これから美味しいクラムチャウダーが出てくるのだろうか。と思ったら、家を出て夜の杉林へ散歩に出たらしい。しばらく歩くと、サンマルク(ケーキの種類)のような、焦がした飴色のお菓子が出た。甘味が深まっただけかもしれない、香ばしさは依然杉のままだから。お菓子ならあんこの方が良かった。暗黒を望むからだろう。
今頃気付いたが、ライトボディである。味もなんだか明るいので湿り気にも気付かなかった。この軽さはロッキーパテル1992を思い出すのだが、あれほどは湿っていず、終盤では似たスパイス感まであるものの、これにはあまり夢がない。これは十二分に美味しいのに、それで幸福なのか、かえって薄ら寒いのである。十二分に美味しいのに。
|6 1/2 x 52|Famous Smoke|≒$5.80|−1|0|
なんだか氷が全部溶け切った後のアイスコーヒーにそっくり。ラッパーの亀裂が原因で、亀裂を過ぎると少しマシになったけれど、氷が全部溶け切った後のミルクを入れたアイスコーヒーにそっくり。もう一本吸ってみたら前回のものに戻った。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
満員電車のように葉が柔らかくも押し込まれて、エクスカリバーらしい微かな吸い込み難がある。エクスカリバーなのでこれは難ではないのだろう。微かにきついぐらいが悲劇の風呂にとっぷりと浸かるぐらいには良いのである。着火前に吸っていると杉の香が占めている。外観は軽く磨いて少しばかり艶を出したようなラッパーで、綺麗に巻かれているが、特別美しくはない。
着火すると少し頭痛を催すか銀紙を噛むのと同じような鼻を突く杉の抽出味である。微かにしてなかなか甘い。序盤一口ごとに甘くなる。木っぽいが、杉以上に安い木のようである。杉が安い木に高級感を添えている。二本の木が立っている。杉には美味しそうな染みが滲んでくる。屢々小便臭いといってしまう類の美味しい染みである。それにしても染みが抜けたように上質な杉である。野生や植林の杉というより、加工された杉板にグラニュー糖をふりかけたような。
+1.5にしたいところだが、そんな細かい評価は断腸の思いで四捨五入するのだが、そうするとこれが1.5なのか1.4なのか迷ってしまう。吸い込みは結局のところ絶妙だったし、品質が悪くもないのだが、杉が頭痛のように凛烈すぎたので1.3にした。次第に評価が下がるほどそっくり純な杉なのである。葉巻に杉を求める人にはこれが良いのかもしれない。杉のとなりに一本甘くて安い木が生えているのだが。どうして点数に拘るのだろう、点数に拘らなければ1.6だったかもしれないのに。
中盤以降、スパイシーになるが、杉ほどスパイシーではない。切れの悪いイガイガしさも出てきている。重さは少し軽いミディアムなのだが、少しばかり紙巻きのように吸い込んでみると咳き込むのではなく咽がなかなかイガイガする。つまらない韻もあって、風邪をひいたような気分になってもう眠ることにした。イガイガがますます増して0.9すなわち1.0に落ち着く。
ずっと二本の木が立っていたこととは関係ないが、寿命の短い杉だった。熟成させると少しばかり美味しくなりそう。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
二本目を吸ったら同じ味だとしても別の文章になってしまう。酸味とシャンプーがあることを付け加えなければならない、1本目にはなかったはずだが。相変わらず二本の木は立っていて、二本の木という文章は絶妙だった。というと聞こえは良いが、杉の方は存在感が薄らいでいる。杉がシャンプーの酸味に変わってしまったということにしておこう。中盤、化粧水のような炭酸水となり、終盤の直前で死亡する。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+5|+3|
四ヶ月寝かせて最後の五本目を吸ったらシャンプーも杉も落ち着いて何か別の柔らかくて美味しいモノになっている。シナモンを振りかけたバターロールのような。かなりまろやかで優しい。木の芳香も味わい深い。軽いけれど、エクスカリバーは底力があるなぁと思って嬉しくなって箱買いしたくなってしまう。五本目がたまたまアタリだっただけかもしれないが。「軽めのアップマンマグナム50」や「軽めのトリニダッド」という存在しない葉巻が欲しい人には重宝がられる気がする。軽いが、味には膨らみがある。
中盤に入るとシャンプーや酸味を思い出す味わいに変化するが、嫌味はなく、変化がおもしろいというぐらい。甘さも膨らみの中に感じられる。なんだか木の芳香が、ありがたいことに、ダビドフに似てきている。バターの花が咲きそうで咲かないいじらしさ。それから粘土状の旨味も出てくる。粘土なんて不味いに決まっているのに、スパイスが食欲をそそるらしい。らしいといっても、煙の実感というのはこういうものなのだろう。久しぶりに煙を満喫している。誰もいないところを散歩する時に良いかも知れない。そんな所があるのか疑問だが。風が煙を運んでしまってもそれほど勿体無くないという意地汚い気持ちだろうか。家でじっくり吹かすには少々物足りない。だけど美味しい。物足りなさを埋めるものが屋外にあるのだろう。もっともそれが人であるわけがないのだが。
最終盤に花が咲いた。こんな文章を書いていて良かったなぁと思うほど絶妙なクライマックスだった。少し茎っぽい花だったけれど強烈に咲いた。
満員電車のように葉が柔らかくも押し込まれて、エクスカリバーらしい微かな吸い込み難がある。エクスカリバーなのでこれは難ではないのだろう。微かにきついぐらいが悲劇の風呂にとっぷりと浸かるぐらいには良いのである。着火前に吸っていると杉の香が占めている。外観は軽く磨いて少しばかり艶を出したようなラッパーで、綺麗に巻かれているが、特別美しくはない。
着火すると少し頭痛を催すか銀紙を噛むのと同じような鼻を突く杉の抽出味である。微かにしてなかなか甘い。序盤一口ごとに甘くなる。木っぽいが、杉以上に安い木のようである。杉が安い木に高級感を添えている。二本の木が立っている。杉には美味しそうな染みが滲んでくる。屢々小便臭いといってしまう類の美味しい染みである。それにしても染みが抜けたように上質な杉である。野生や植林の杉というより、加工された杉板にグラニュー糖をふりかけたような。
+1.5にしたいところだが、そんな細かい評価は断腸の思いで四捨五入するのだが、そうするとこれが1.5なのか1.4なのか迷ってしまう。吸い込みは結局のところ絶妙だったし、品質が悪くもないのだが、杉が頭痛のように凛烈すぎたので1.3にした。次第に評価が下がるほどそっくり純な杉なのである。葉巻に杉を求める人にはこれが良いのかもしれない。杉のとなりに一本甘くて安い木が生えているのだが。どうして点数に拘るのだろう、点数に拘らなければ1.6だったかもしれないのに。
中盤以降、スパイシーになるが、杉ほどスパイシーではない。切れの悪いイガイガしさも出てきている。重さは少し軽いミディアムなのだが、少しばかり紙巻きのように吸い込んでみると咳き込むのではなく咽がなかなかイガイガする。つまらない韻もあって、風邪をひいたような気分になってもう眠ることにした。イガイガがますます増して0.9すなわち1.0に落ち着く。
ずっと二本の木が立っていたこととは関係ないが、寿命の短い杉だった。熟成させると少しばかり美味しくなりそう。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
二本目を吸ったら同じ味だとしても別の文章になってしまう。酸味とシャンプーがあることを付け加えなければならない、1本目にはなかったはずだが。相変わらず二本の木は立っていて、二本の木という文章は絶妙だった。というと聞こえは良いが、杉の方は存在感が薄らいでいる。杉がシャンプーの酸味に変わってしまったということにしておこう。中盤、化粧水のような炭酸水となり、終盤の直前で死亡する。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+5|+3|
四ヶ月寝かせて最後の五本目を吸ったらシャンプーも杉も落ち着いて何か別の柔らかくて美味しいモノになっている。シナモンを振りかけたバターロールのような。かなりまろやかで優しい。木の芳香も味わい深い。軽いけれど、エクスカリバーは底力があるなぁと思って嬉しくなって箱買いしたくなってしまう。五本目がたまたまアタリだっただけかもしれないが。「軽めのアップマンマグナム50」や「軽めのトリニダッド」という存在しない葉巻が欲しい人には重宝がられる気がする。軽いが、味には膨らみがある。
中盤に入るとシャンプーや酸味を思い出す味わいに変化するが、嫌味はなく、変化がおもしろいというぐらい。甘さも膨らみの中に感じられる。なんだか木の芳香が、ありがたいことに、ダビドフに似てきている。バターの花が咲きそうで咲かないいじらしさ。それから粘土状の旨味も出てくる。粘土なんて不味いに決まっているのに、スパイスが食欲をそそるらしい。らしいといっても、煙の実感というのはこういうものなのだろう。久しぶりに煙を満喫している。誰もいないところを散歩する時に良いかも知れない。そんな所があるのか疑問だが。風が煙を運んでしまってもそれほど勿体無くないという意地汚い気持ちだろうか。家でじっくり吹かすには少々物足りない。だけど美味しい。物足りなさを埋めるものが屋外にあるのだろう。もっともそれが人であるわけがないのだが。
最終盤に花が咲いた。こんな文章を書いていて良かったなぁと思うほど絶妙なクライマックスだった。少し茎っぽい花だったけれど強烈に咲いた。
|4 1/2 × 50|Famous Smoke|≒$2.26|+3|+2|
綺麗なラッパーが綺麗に巻かれていて重い。着火前に銜えていると杉の蜜漬けのような甘い味が既にある。吸い込みはみっちりなのに良好(100点)。
着火すると杉の蜂蜜漬けがそのままあり、そこに加えてなんとも言い様のない他人の家のような田舎臭さい香りが立つ。始めから甘い。#1がライトで#2がミディアムで#5がフルだと知って、#5はフルボディ過ぎるのではないかと買ってから心配する羽目になったが、これはフルではない。味はフルのように濃いがミディアム程度しかない。杉の香りが暗く漂っているのだが、依然他人の家は消えない。杉の景色はよく煎られていて甘味に溶け込んでいる。舌で焼けた杉林を転がしているのである。新開発の暗い甘味料がこの日暮れて藍色の山の景色によく合っている。
灰がベルベットのような質感で、灰色のベルベットを撫でたように黒い逆立ちがあり、縞が薄い。煤煙工場の壁か煙突のようにも見える。煙突の内側と外側とをひっくり返したようにすうっと煤模様が縦に伸びている。
しばらくすると、他人の家だと思っていた感じがパクチーじみていることに気付く。パクチーだと気付くと家が消えた。終盤では基本的な香味は揺るがないものの幾種だかわからないようなスパイスが加わって若干ボディーが強くなる。
安くて良く出来た葉巻。濃厚だからか、スパイスが出たからか、後半は飽きてしまう。パクチーじゃなければ+2だった。と思って消火準備をしていると、稀に思い掛けない美味しさがふと出る事はあったのだが、それが濃くなった。蜜に浸して柔らかくした木を天日で乾かしたような染みた味わい。木目のような蜜の染みである。それがいつの間にか林檎じみてきて、杉山に一つ実る林檎を終に手に入れて、ひとり山奥で齧っているのである。
ロスチャイルドだからか思い掛けないところで変化が来る、危うく消しそうになった。ぱっぱとした短いロブストなので小気味よく消したくなってしまったのかもしれない。安さに油断したのかもしれない。そもそもこの短さで飽きるというのも気が早い。
豊潤なのに淋しくさせる風味で、淋しいのはパクチーのせいかもしれない。あったはずの家が無くなったのもパクチーのせいだし。パクチーじゃなければ+3だった。また、ここまで安くてここまで上出来のモノがあると価格点を600円以下で一括りにしてしまって悪いような気がしてくる。まあ、お金がどうでもよければこれは+2でしかないのだ。寝ても覚めてもパクチーなのだからね。
綺麗なラッパーが綺麗に巻かれていて重い。着火前に銜えていると杉の蜜漬けのような甘い味が既にある。吸い込みはみっちりなのに良好(100点)。
着火すると杉の蜂蜜漬けがそのままあり、そこに加えてなんとも言い様のない他人の家のような田舎臭さい香りが立つ。始めから甘い。#1がライトで#2がミディアムで#5がフルだと知って、#5はフルボディ過ぎるのではないかと買ってから心配する羽目になったが、これはフルではない。味はフルのように濃いがミディアム程度しかない。杉の香りが暗く漂っているのだが、依然他人の家は消えない。杉の景色はよく煎られていて甘味に溶け込んでいる。舌で焼けた杉林を転がしているのである。新開発の暗い甘味料がこの日暮れて藍色の山の景色によく合っている。
灰がベルベットのような質感で、灰色のベルベットを撫でたように黒い逆立ちがあり、縞が薄い。煤煙工場の壁か煙突のようにも見える。煙突の内側と外側とをひっくり返したようにすうっと煤模様が縦に伸びている。
しばらくすると、他人の家だと思っていた感じがパクチーじみていることに気付く。パクチーだと気付くと家が消えた。終盤では基本的な香味は揺るがないものの幾種だかわからないようなスパイスが加わって若干ボディーが強くなる。
安くて良く出来た葉巻。濃厚だからか、スパイスが出たからか、後半は飽きてしまう。パクチーじゃなければ+2だった。と思って消火準備をしていると、稀に思い掛けない美味しさがふと出る事はあったのだが、それが濃くなった。蜜に浸して柔らかくした木を天日で乾かしたような染みた味わい。木目のような蜜の染みである。それがいつの間にか林檎じみてきて、杉山に一つ実る林檎を終に手に入れて、ひとり山奥で齧っているのである。
ロスチャイルドだからか思い掛けないところで変化が来る、危うく消しそうになった。ぱっぱとした短いロブストなので小気味よく消したくなってしまったのかもしれない。安さに油断したのかもしれない。そもそもこの短さで飽きるというのも気が早い。
豊潤なのに淋しくさせる風味で、淋しいのはパクチーのせいかもしれない。あったはずの家が無くなったのもパクチーのせいだし。パクチーじゃなければ+3だった。また、ここまで安くてここまで上出来のモノがあると価格点を600円以下で一括りにしてしまって悪いような気がしてくる。まあ、お金がどうでもよければこれは+2でしかないのだ。寝ても覚めてもパクチーなのだからね。
|6 1/2 × 46|AtlanticCigar|$10.90|+2|+2|
以前にこれとほぼ同じ口径でもっと短いプリンシペサイズのマデューロを吸った事がある。強く、旨味もないのに、落ち着いてじっくり趣かせるような細みの風格があった。特別旨いわけではないのに有無をいわせないのである。いえなかっただけかもしれない。確かに黙って吸っていたのだがね。
着火口を見ると黒い葉と白い葉と茶色い葉がブレンドされているのがありありとわかる。香りはしない。購入したばかりの時は香りがあったが、香りが飛んでしまい易いようであり、買ってから熟成や休憩などさせずにすぐ吸った方が良いのかもしれない。マデューロも同じだった。
思ったより軽く、ミディアムかそれより少し軽いぐらい。着火前には香りがなかったが、着火前に香りがある葉巻の着火前の香りがする。い草とかヨモギとか、そんな草の香の煙。旨味も甘味もないし特別良い芳香もないが、物足りなさを感じず、妙に腑に落ちる。紙巻きでも味わえそうな感じだが、気付かないだけで香りに恍惚成分が含まれているのかもしれない。精神安定剤だろうか。土地についてはよくわからないが、ニカラグアらしい芳香であるような気がする。確かにときどきふとさせるようでなんでもないような芳香が漂う。瞬間的にダビドフミレニアムのようでそうでもなく、確かこれと似た紙巻きをどこかで吸った事がある。ダビドフマグナムだろうか、違うような。ダビドフマグナムにしばしば合わせたダージリンに似ているのかもしれない。渋みのある紅茶の香りがそういえばする。ワインにリコリスを見た覚えは無論ないが、そもそもリコリスを知らないからか、これぞリコリスという味がする。香草のようではあるが、まったくスパイシーではない。豆とはかけ離れている。真ん中が燃え尽きにくいのか、灰を落とすと火種が槍状に尖った。
大きな変化もなく着々と落ち着いて進行し、終盤に至ると木の染みの風合いが出てくる。他の高級な葉巻とはまったく別物の高級さなのだなと思っていたら凡庸な高級さまであるのである。私は凡人なので凡庸な方の高級さに惹かれてしまうのだが、これがパドロンなのだったら少し残念でもある。
パドロンでは一番好きな形に違いないと思ってモナルカを購入したのだが、形としては大正解だった。角の取れた四角が小気味よく、口径は短辺によって長辺より細くなり、夜長に適した長さがある。
柔らかさが旨さとなるような、ひたすら柔らかい苦みのようなものが始終あったかもしれない。灰に近い苦みが苦みを思わせないほど柔らかいのである。だから同じことだけれど、灰でも苦みでもないのだった。
〜〜〜参考〜〜〜
◆Padron 1964 anniversary Principes Maduro◆
|4 1/2 × 44|PipesandCigars|$9.75|0|+1|
〜〜〜〜〜〜〜〜
1ドルや2ドルの価格差だったら断然モナルカの方が良い。高い葉巻にはウィダーインゼリーのような短さは不要なのだろうか。ただ、高級高級と思っていたから、1964モナルカは案外安い。本当に高級な味があるのか、安いなりの旨さというものはなかった。
以前にこれとほぼ同じ口径でもっと短いプリンシペサイズのマデューロを吸った事がある。強く、旨味もないのに、落ち着いてじっくり趣かせるような細みの風格があった。特別旨いわけではないのに有無をいわせないのである。いえなかっただけかもしれない。確かに黙って吸っていたのだがね。
着火口を見ると黒い葉と白い葉と茶色い葉がブレンドされているのがありありとわかる。香りはしない。購入したばかりの時は香りがあったが、香りが飛んでしまい易いようであり、買ってから熟成や休憩などさせずにすぐ吸った方が良いのかもしれない。マデューロも同じだった。
思ったより軽く、ミディアムかそれより少し軽いぐらい。着火前には香りがなかったが、着火前に香りがある葉巻の着火前の香りがする。い草とかヨモギとか、そんな草の香の煙。旨味も甘味もないし特別良い芳香もないが、物足りなさを感じず、妙に腑に落ちる。紙巻きでも味わえそうな感じだが、気付かないだけで香りに恍惚成分が含まれているのかもしれない。精神安定剤だろうか。土地についてはよくわからないが、ニカラグアらしい芳香であるような気がする。確かにときどきふとさせるようでなんでもないような芳香が漂う。瞬間的にダビドフミレニアムのようでそうでもなく、確かこれと似た紙巻きをどこかで吸った事がある。ダビドフマグナムだろうか、違うような。ダビドフマグナムにしばしば合わせたダージリンに似ているのかもしれない。渋みのある紅茶の香りがそういえばする。ワインにリコリスを見た覚えは無論ないが、そもそもリコリスを知らないからか、これぞリコリスという味がする。香草のようではあるが、まったくスパイシーではない。豆とはかけ離れている。真ん中が燃え尽きにくいのか、灰を落とすと火種が槍状に尖った。
大きな変化もなく着々と落ち着いて進行し、終盤に至ると木の染みの風合いが出てくる。他の高級な葉巻とはまったく別物の高級さなのだなと思っていたら凡庸な高級さまであるのである。私は凡人なので凡庸な方の高級さに惹かれてしまうのだが、これがパドロンなのだったら少し残念でもある。
パドロンでは一番好きな形に違いないと思ってモナルカを購入したのだが、形としては大正解だった。角の取れた四角が小気味よく、口径は短辺によって長辺より細くなり、夜長に適した長さがある。
柔らかさが旨さとなるような、ひたすら柔らかい苦みのようなものが始終あったかもしれない。灰に近い苦みが苦みを思わせないほど柔らかいのである。だから同じことだけれど、灰でも苦みでもないのだった。
〜〜〜参考〜〜〜
◆Padron 1964 anniversary Principes Maduro◆
|4 1/2 × 44|PipesandCigars|$9.75|0|+1|
〜〜〜〜〜〜〜〜
1ドルや2ドルの価格差だったら断然モナルカの方が良い。高い葉巻にはウィダーインゼリーのような短さは不要なのだろうか。ただ、高級高級と思っていたから、1964モナルカは案外安い。本当に高級な味があるのか、安いなりの旨さというものはなかった。
|6 1/2 x 48|Milan Tobacconists|$26.00|+1|+2|
豊潤に少し臭いような木の香りがしている。葉を敷いて焼売を蒸したような、というとたとえが悪く、もっと期待させる香りであるのだが、一体この香りに何を期待しているのかわからない。濃厚でありつつ軽やかであるような。火を点けてみなければわからない。私には何もわからない。
点火すると、クラシックやミレニアムとは違うことがわかって、キューバでもドミニカでもなく(分類に自信はない)、ロッキーパテルにも似た頭痛を催すような香り(これがエクアドルなのか)がする。この香りはきっと焦茶色をした木で、香木を思わせるところがある。それでも焼香というよりは香木を珈琲豆のようにローストしたような。少し辛いミディアムライト。それが少しずつ頭痛を忘れさせるように和らいできて深みを下に押さえたままふと恍惚を覚えさせる素振りを見せる。恍惚も結局押さえられているのである。甘味や旨味は悉く無い。ロッキーパテルにある湿った感じはなく、乾いている。
中盤に入ると染みの味がする。染みは良い葉巻に付き物の味に決まっているので、コイーバなども容易に似ているものとして思い出すことができる。
明らかにダビドフなのだが、シグロ2に似た物足りなさがある。コイーバは旨さをここに加えて、ダビドフは香りをここに加えて、どちらも物足りなさからかけ離れるはずなのだが、シグロ2と同じくこちらも飛翔しない。落ち着いている。落ち着きのない人間には耐えられない落ち着きよう。あまりにも落ち着いているので落ち着きのない人間でも落ち着いてしまう。薄いしスムースさもあって、モンテクリストのオープンレガータにも似てきている。明らかにダビドフであるくせに他の葉巻に似すぎている、これこそダビドフ流の高品質な物足りなさなのだろうか。
中盤を少し進んでスパイス感が出てくるが、これも特別なスパイスではなく、他の上質な葉巻にもあった香味である。色々な葉巻の良い部分を色々と薄らと取り込んでいる。コイーバを岩味というようにこれを何といったら良いか困るが、困った通りで、ダビドフ味は何も無いことのようなのである。すべてを薄く消してしまう。No2のように他の葉巻に無い香味が強烈にあったとしてもそうだと思う。強烈に消えてしまう。ただこのリミテッドには薄く現れる成分はあっても強烈に消えてしまう成分は無かった。
終盤、粘土か絵具のような香味が出てくる。土偶が出てきたらこれほど嬉しいものもないけれど、味気ない珈琲をスパイスで誤摩化している感じに加えて粘土の彩色である。
リミテッドだからといって箱買いすると損しそう。熟成にもあまり期待できない予感。熟成させたこともない人間が。
豊潤に少し臭いような木の香りがしている。葉を敷いて焼売を蒸したような、というとたとえが悪く、もっと期待させる香りであるのだが、一体この香りに何を期待しているのかわからない。濃厚でありつつ軽やかであるような。火を点けてみなければわからない。私には何もわからない。
点火すると、クラシックやミレニアムとは違うことがわかって、キューバでもドミニカでもなく(分類に自信はない)、ロッキーパテルにも似た頭痛を催すような香り(これがエクアドルなのか)がする。この香りはきっと焦茶色をした木で、香木を思わせるところがある。それでも焼香というよりは香木を珈琲豆のようにローストしたような。少し辛いミディアムライト。それが少しずつ頭痛を忘れさせるように和らいできて深みを下に押さえたままふと恍惚を覚えさせる素振りを見せる。恍惚も結局押さえられているのである。甘味や旨味は悉く無い。ロッキーパテルにある湿った感じはなく、乾いている。
中盤に入ると染みの味がする。染みは良い葉巻に付き物の味に決まっているので、コイーバなども容易に似ているものとして思い出すことができる。
明らかにダビドフなのだが、シグロ2に似た物足りなさがある。コイーバは旨さをここに加えて、ダビドフは香りをここに加えて、どちらも物足りなさからかけ離れるはずなのだが、シグロ2と同じくこちらも飛翔しない。落ち着いている。落ち着きのない人間には耐えられない落ち着きよう。あまりにも落ち着いているので落ち着きのない人間でも落ち着いてしまう。薄いしスムースさもあって、モンテクリストのオープンレガータにも似てきている。明らかにダビドフであるくせに他の葉巻に似すぎている、これこそダビドフ流の高品質な物足りなさなのだろうか。
中盤を少し進んでスパイス感が出てくるが、これも特別なスパイスではなく、他の上質な葉巻にもあった香味である。色々な葉巻の良い部分を色々と薄らと取り込んでいる。コイーバを岩味というようにこれを何といったら良いか困るが、困った通りで、ダビドフ味は何も無いことのようなのである。すべてを薄く消してしまう。No2のように他の葉巻に無い香味が強烈にあったとしてもそうだと思う。強烈に消えてしまう。ただこのリミテッドには薄く現れる成分はあっても強烈に消えてしまう成分は無かった。
終盤、粘土か絵具のような香味が出てくる。土偶が出てきたらこれほど嬉しいものもないけれど、味気ない珈琲をスパイスで誤摩化している感じに加えて粘土の彩色である。
リミテッドだからといって箱買いすると損しそう。熟成にもあまり期待できない予感。熟成させたこともない人間が。
7 1/2 x 40|1001|$14.75|+1|+2|
いまさら旧トリニダッド。香りがほとんど無い。カットしてみると吸い込みが少し悪い。
あまり期待していなかったが、やはり。やはりがやはりと思わせるのではないだろう。昔時の面影はありそうなものの、香味が抜け落ち、古人形のような臭さが廃墟のように感じられる。トリニダッド特有の香味があるにしてもおそらくそれが極端に薄れ、かえって1001特有の味わいがある。美味しい物にも店特有の味わいが付いているのかもしれないが、たぶん不味ければこその店特有の味わいなのだろう。香味が抜け落ちたからか、薄いだけあって、少しモンテクリストのオープンシリーズに似ている。オープンシリーズに失礼だが、こちらのトリニダッドが特別不味いわけではない。面影でも十分+1以上に比する。旧バンドの方が良いという噂を聞いた事があるけれど、これだったら新バンドの方が良いに決まっているし、しかし新バンドだったら面影さえ消えてしまったのかもしれない。誰か旧バンドを精妙に熟成させたモノを一本下さいということです。
序盤の古人形臭は序盤を過ぎて無くなっている。着火口がすこし緑がかっていたのでそれかもしれない。序盤以降は、微かだが、これこそ1001特有の、豚のいなくなった豚小屋のような風情がある。
面影は、柔軟剤で和らげた真綿に胡椒をまぶした染みた木の味わいがある。ハチャメチャな文章でもわかってもらえると思う。ハチャメチャこそまっとうな葉巻であって、ワインにリコリスを求めるような真似は本当はあまりしたくない。
最終盤、花の精髄のような桃色や薄黄色や水色が過る。嬉しいことに、これは不味いはずなのだが、始終とんでもなく美味しい物の面影が変化しめくるめいている。面影なのに想い出ではない。走馬灯なのに。走馬灯が死ではなく復活の象徴であるのは葉巻や花ならではだろうね。花も象徴となってしまってはやり切れないはずだが。
7 1/2 x 40|cigarOne|$21|+1|+2|
凡庸な始まり方をする。湿度50%のような朗らかさで、響宴前の静けさ、またはあまり静寂ではなくガチャガチャと準備が進んでいるような気もする。1センチを越えた辺りで少しスパイスが振舞われた。出ばなを挫くようなありきたりの前菜。さっきからずっと木とも何とも言えないような柔らかい芳香が漏れてきているが、響宴から弾かれて納屋に居るような気もする。
1度目の灰を落とす頃、バターキャラメル状のものが姿を整えつつある。娘などではなくUFOのように。少し焦げ目もついて、キャラメルほどの質量もないのでマドレーヌかもしれない。スパイシーなマドレーヌ。ただ、これならマドレーヌを吸っていた方がずっと美味しい。これはこの後に食べることもできないのに既にマドレーヌに負けている。前回の旧トリニダッドの思わせぶりな不味さもないが、美味しさもない。思わせぶりなら残念にもなるのだが、これは絶望で、期待しすぎたのがいけなかったのかと考えさせるのである。煙が考えさせるなんて、確かに昔から煙こそが考えさせるのかもしれないが、むしろ煙は思考を捨てさせるのではなかったのか。
金木犀をバターとシナモンで煮詰める鍋の香りがしているではないか。それなのに何が不満なのかわからない。金木犀は少しシャンプーのようでもあり、これなら風呂に浸かっていた方が良い。雑味は悉く無いといえば言い過ぎながら、それにちかいものもあり、柔らかいのにミディアム以上の強さはあるようだった。味はバターを思わせるぐらいだから柔らかくもしつこい。
草は生えていたが、たぶん、葉巻なのに葉巻の味が足りないのである。他のトリニダッドを試してみてからまた試してみよう。こういうものは絶望とはいわない。
いまさら旧トリニダッド。香りがほとんど無い。カットしてみると吸い込みが少し悪い。
あまり期待していなかったが、やはり。やはりがやはりと思わせるのではないだろう。昔時の面影はありそうなものの、香味が抜け落ち、古人形のような臭さが廃墟のように感じられる。トリニダッド特有の香味があるにしてもおそらくそれが極端に薄れ、かえって1001特有の味わいがある。美味しい物にも店特有の味わいが付いているのかもしれないが、たぶん不味ければこその店特有の味わいなのだろう。香味が抜け落ちたからか、薄いだけあって、少しモンテクリストのオープンシリーズに似ている。オープンシリーズに失礼だが、こちらのトリニダッドが特別不味いわけではない。面影でも十分+1以上に比する。旧バンドの方が良いという噂を聞いた事があるけれど、これだったら新バンドの方が良いに決まっているし、しかし新バンドだったら面影さえ消えてしまったのかもしれない。誰か旧バンドを精妙に熟成させたモノを一本下さいということです。
序盤の古人形臭は序盤を過ぎて無くなっている。着火口がすこし緑がかっていたのでそれかもしれない。序盤以降は、微かだが、これこそ1001特有の、豚のいなくなった豚小屋のような風情がある。
面影は、柔軟剤で和らげた真綿に胡椒をまぶした染みた木の味わいがある。ハチャメチャな文章でもわかってもらえると思う。ハチャメチャこそまっとうな葉巻であって、ワインにリコリスを求めるような真似は本当はあまりしたくない。
最終盤、花の精髄のような桃色や薄黄色や水色が過る。嬉しいことに、これは不味いはずなのだが、始終とんでもなく美味しい物の面影が変化しめくるめいている。面影なのに想い出ではない。走馬灯なのに。走馬灯が死ではなく復活の象徴であるのは葉巻や花ならではだろうね。花も象徴となってしまってはやり切れないはずだが。
7 1/2 x 40|cigarOne|$21|+1|+2|
凡庸な始まり方をする。湿度50%のような朗らかさで、響宴前の静けさ、またはあまり静寂ではなくガチャガチャと準備が進んでいるような気もする。1センチを越えた辺りで少しスパイスが振舞われた。出ばなを挫くようなありきたりの前菜。さっきからずっと木とも何とも言えないような柔らかい芳香が漏れてきているが、響宴から弾かれて納屋に居るような気もする。
1度目の灰を落とす頃、バターキャラメル状のものが姿を整えつつある。娘などではなくUFOのように。少し焦げ目もついて、キャラメルほどの質量もないのでマドレーヌかもしれない。スパイシーなマドレーヌ。ただ、これならマドレーヌを吸っていた方がずっと美味しい。これはこの後に食べることもできないのに既にマドレーヌに負けている。前回の旧トリニダッドの思わせぶりな不味さもないが、美味しさもない。思わせぶりなら残念にもなるのだが、これは絶望で、期待しすぎたのがいけなかったのかと考えさせるのである。煙が考えさせるなんて、確かに昔から煙こそが考えさせるのかもしれないが、むしろ煙は思考を捨てさせるのではなかったのか。
金木犀をバターとシナモンで煮詰める鍋の香りがしているではないか。それなのに何が不満なのかわからない。金木犀は少しシャンプーのようでもあり、これなら風呂に浸かっていた方が良い。雑味は悉く無いといえば言い過ぎながら、それにちかいものもあり、柔らかいのにミディアム以上の強さはあるようだった。味はバターを思わせるぐらいだから柔らかくもしつこい。
草は生えていたが、たぶん、葉巻なのに葉巻の味が足りないのである。他のトリニダッドを試してみてからまた試してみよう。こういうものは絶望とはいわない。
|6 x 47|Milan Tobacconists|$7.45|+4|+3|
便所ともいえるが、夏の海岸の臭気がある。砂浜に近い岩場。着火前のこの香りはそこに訪れたかのように非常に強い。形は細めで扁平なフィギュラド、海の生物に似ている。
火を点けたらハバナかと思って吃驚した。先っぽが細いからシガリロの味を思い出したのかもしれない。着火は極楽で、燃え広がりも素直。燃え広がった頃には甘味が出ている。はじめコイーバかなにかのシガリロ(しかし今まで吸ったことが無いほど美味しいシガリロ)に似ていたが、柔らかさも出てすぐに別のどこかの高級ハバナの味になっている。ミディアム。初っぱなの味も強烈に美味しいが、まったく別物になって後も美味しい。海岸からこの味が出るのは少し魔法じみている。強くて柔らかい濃厚な木の香り。だがお遊戯会で木の役をする子供のように、あまり木だと主張しないのである。
後半、これはやはりハバナではないのだな、と思える。少し香味が暗くなったのか、よくわからないが、わかっていなかったのにわかっていたかのような味が上質で濃厚なのである。粗野な感じまで上質。味が変化したのかもわからないが、変化したとしても変化後の味も上質で濃厚である。今までに舐めたことが無い密の味が浮き輪の下の海のように漂っている。終盤ではまた序盤に似たハバナからの風が出て、それから少しずつ煙っぽくなる。多彩で濃厚でモノクロ。文章がついていかないが、炎天下というよりも電燈下に運ばれて名人に調理されている。炎天がモノクロに映り、料理が炎天のように茶色く彩色されているのである。だから料理も無く、無いはずの炎天だけが古びてある。最後に海岸を燃やしたような荘厳な味になって終了。
オーパスⅩはこれよりも美味しいのかと思ってもこの上がなかなか想像できないのでこれが非常に手頃に思える。オーパスⅩが美味しくてもこれはとくに不味くならないだろう。形も大きさもドローも煙量も濃さも完璧だった。他のヘミングウェイも試してみたい。ダブルシャトーフエンテが少しキツかったので一気にオーパスⅩに飛ぼうとしていたが、やっぱりドンカルロス等も経なければならなくなった。でもたぶん飛んでしまうだろう。そもそもこれには一発屋でいてほしくなるのである。海岸はもう燃えてしまったのだからね。
索引に困って結局「♨a♨」に置いた。以後、ドンカルロスやオーパスも同様。
ヘミングウェイよりも断然ハメットなんかの方が好きだが、『老人と海』に似ていなくもない。
ナチュラルかマデューロかの表記がなかったが、ナチュラルの方だと思う。
便所ともいえるが、夏の海岸の臭気がある。砂浜に近い岩場。着火前のこの香りはそこに訪れたかのように非常に強い。形は細めで扁平なフィギュラド、海の生物に似ている。
火を点けたらハバナかと思って吃驚した。先っぽが細いからシガリロの味を思い出したのかもしれない。着火は極楽で、燃え広がりも素直。燃え広がった頃には甘味が出ている。はじめコイーバかなにかのシガリロ(しかし今まで吸ったことが無いほど美味しいシガリロ)に似ていたが、柔らかさも出てすぐに別のどこかの高級ハバナの味になっている。ミディアム。初っぱなの味も強烈に美味しいが、まったく別物になって後も美味しい。海岸からこの味が出るのは少し魔法じみている。強くて柔らかい濃厚な木の香り。だがお遊戯会で木の役をする子供のように、あまり木だと主張しないのである。
後半、これはやはりハバナではないのだな、と思える。少し香味が暗くなったのか、よくわからないが、わかっていなかったのにわかっていたかのような味が上質で濃厚なのである。粗野な感じまで上質。味が変化したのかもわからないが、変化したとしても変化後の味も上質で濃厚である。今までに舐めたことが無い密の味が浮き輪の下の海のように漂っている。終盤ではまた序盤に似たハバナからの風が出て、それから少しずつ煙っぽくなる。多彩で濃厚でモノクロ。文章がついていかないが、炎天下というよりも電燈下に運ばれて名人に調理されている。炎天がモノクロに映り、料理が炎天のように茶色く彩色されているのである。だから料理も無く、無いはずの炎天だけが古びてある。最後に海岸を燃やしたような荘厳な味になって終了。
オーパスⅩはこれよりも美味しいのかと思ってもこの上がなかなか想像できないのでこれが非常に手頃に思える。オーパスⅩが美味しくてもこれはとくに不味くならないだろう。形も大きさもドローも煙量も濃さも完璧だった。他のヘミングウェイも試してみたい。ダブルシャトーフエンテが少しキツかったので一気にオーパスⅩに飛ぼうとしていたが、やっぱりドンカルロス等も経なければならなくなった。でもたぶん飛んでしまうだろう。そもそもこれには一発屋でいてほしくなるのである。海岸はもう燃えてしまったのだからね。
索引に困って結局「♨a♨」に置いた。以後、ドンカルロスやオーパスも同様。
ヘミングウェイよりも断然ハメットなんかの方が好きだが、『老人と海』に似ていなくもない。
ナチュラルかマデューロかの表記がなかったが、ナチュラルの方だと思う。
|7 1/4 x 54|Milan Tobacconists|$7.35|+4|+3|
臭みのない素朴な葉巻の香り。外観は古びた黄土色で、革に近い風合い。吸い込み良好。
煙も素朴な味わい。雑味もない。問答無用の美味しさ。問答無用ということは葉巻っぽいということだから葉巻の嫌いな人は問答無用ではない葉巻を買えばいいのだろうか。
2分後に強い甘味が出てくる。素朴な香りはそのまま、甘い香りではなく甘い味。序盤微かに辛味があるが、ミディアムライトか強めのライトで、香味は十分漲っている。緊張感はなく、へばった八の字。煎った小麦に草のスパイスといった朝食の感じ。煙は少なくはないが悠々と入ってくるのでもの足りない感じはある。優しいが口径が広過ぎるので、#1ほど評判ではないが今度は#2か#3を是非とも買ってみよう。それらは嬉しいことにリング50以下だが、同じ味か、これ以上の味であれば良いけれど。エクスカリバーは非常に美味しい。甘くて気付きにくいがこれは木だ。ハーブでもあったがむしろ木である。と思ったら既に中盤過ぎで、スパイスが出てきている。
今更だが、始終ほんの微かな渋みがあった。ほんのりとした渋みと言えば聞こえが良いけれど、微かでも渋いものは渋い。渋さは無いにこしたことはない。しかし美味しい。灰はマデューロの時と違って蓋にはなっていない。最終盤では香りにも甘味が乗ってきて、逆にハーブなどは消えて粘土のようになる。草混じりの甘い粘土。
こちらはダビドフに似ず、どちらかといえば本家ホヨーに近いが、キューバではない味。美しい革の外観にも因るような、外側がかりっとしたものの味がなんとなくする。その質の良い内側だけを頂いているような。
臭みのない素朴な葉巻の香り。外観は古びた黄土色で、革に近い風合い。吸い込み良好。
煙も素朴な味わい。雑味もない。問答無用の美味しさ。問答無用ということは葉巻っぽいということだから葉巻の嫌いな人は問答無用ではない葉巻を買えばいいのだろうか。
2分後に強い甘味が出てくる。素朴な香りはそのまま、甘い香りではなく甘い味。序盤微かに辛味があるが、ミディアムライトか強めのライトで、香味は十分漲っている。緊張感はなく、へばった八の字。煎った小麦に草のスパイスといった朝食の感じ。煙は少なくはないが悠々と入ってくるのでもの足りない感じはある。優しいが口径が広過ぎるので、#1ほど評判ではないが今度は#2か#3を是非とも買ってみよう。それらは嬉しいことにリング50以下だが、同じ味か、これ以上の味であれば良いけれど。エクスカリバーは非常に美味しい。甘くて気付きにくいがこれは木だ。ハーブでもあったがむしろ木である。と思ったら既に中盤過ぎで、スパイスが出てきている。
今更だが、始終ほんの微かな渋みがあった。ほんのりとした渋みと言えば聞こえが良いけれど、微かでも渋いものは渋い。渋さは無いにこしたことはない。しかし美味しい。灰はマデューロの時と違って蓋にはなっていない。最終盤では香りにも甘味が乗ってきて、逆にハーブなどは消えて粘土のようになる。草混じりの甘い粘土。
こちらはダビドフに似ず、どちらかといえば本家ホヨーに近いが、キューバではない味。美しい革の外観にも因るような、外側がかりっとしたものの味がなんとなくする。その質の良い内側だけを頂いているような。
銘
囹
月