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  源氏物語「葉」
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 以前にこれとほぼ同じ口径でもっと短いプリンシペサイズのマデューロを吸った事がある。強く、旨味もないのに、落ち着いてじっくり趣かせるような細みの風格があった。特別旨いわけではないのに有無をいわせないのである。いえなかっただけかもしれない。確かに黙って吸っていたのだがね。
 着火口を見ると黒い葉と白い葉と茶色い葉がブレンドされているのがありありとわかる。香りはしない。購入したばかりの時は香りがあったが、香りが飛んでしまい易いようであり、買ってから熟成や休憩などさせずにすぐ吸った方が良いのかもしれない。マデューロも同じだった。
 思ったより軽く、ミディアムかそれより少し軽いぐらい。着火前には香りがなかったが、着火前に香りがある葉巻の着火前の香りがする。い草とかヨモギとか、そんな草の香の煙。旨味も甘味もないし特別良い芳香もないが、物足りなさを感じず、妙に腑に落ちる。紙巻きでも味わえそうな感じだが、気付かないだけで香りに恍惚成分が含まれているのかもしれない。精神安定剤だろうか。土地についてはよくわからないが、ニカラグアらしい芳香であるような気がする。確かにときどきふとさせるようでなんでもないような芳香が漂う。瞬間的にダビドフミレニアムのようでそうでもなく、確かこれと似た紙巻きをどこかで吸った事がある。ダビドフマグナムだろうか、違うような。ダビドフマグナムにしばしば合わせたダージリンに似ているのかもしれない。渋みのある紅茶の香りがそういえばする。ワインにリコリスを見た覚えは無論ないが、そもそもリコリスを知らないからか、これぞリコリスという味がする。香草のようではあるが、まったくスパイシーではない。豆とはかけ離れている。真ん中が燃え尽きにくいのか、灰を落とすと火種が槍状に尖った。
 大きな変化もなく着々と落ち着いて進行し、終盤に至ると木の染みの風合いが出てくる。他の高級な葉巻とはまったく別物の高級さなのだなと思っていたら凡庸な高級さまであるのである。私は凡人なので凡庸な方の高級さに惹かれてしまうのだが、これがパドロンなのだったら少し残念でもある。
 パドロンでは一番好きな形に違いないと思ってモナルカを購入したのだが、形としては大正解だった。角の取れた四角が小気味よく、口径は短辺によって長辺より細くなり、夜長に適した長さがある。
 柔らかさが旨さとなるような、ひたすら柔らかい苦みのようなものが始終あったかもしれない。灰に近い苦みが苦みを思わせないほど柔らかいのである。だから同じことだけれど、灰でも苦みでもないのだった。


〜〜〜参考〜〜〜
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 1ドルや2ドルの価格差だったら断然モナルカの方が良い。高い葉巻にはウィダーインゼリーのような短さは不要なのだろうか。ただ、高級高級と思っていたから、1964モナルカは案外安い。本当に高級な味があるのか、安いなりの旨さというものはなかった。
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