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|next cigar|$132/10+¥2400/10|2022/2/4・arr 2/15|
|―|6 x 50|13.05g|香:3.1~3.5 ave3.3|残9|
いつもダビドフを購入している店舗nextCIGARとダビドフのコラボ葉巻。
ダビドフはけっこう店舗限定モノを作っているようなのだが、果たして。店舗限定といったモノは、店主をよく知っていて、店主の趣味もよく知っているならば買う場合もあるかもしれないが、そんな人を知っているはずもなくて、普段は無視している。はずなのに、定価$320の半額セール+クーポン$28引きで格安葉巻となったため購入した。nextCIGARは価格設定が滅茶苦茶なのでもともとが格安葉巻なのかもしれない。最初の一本だけたまたまだと思うのだが、ダビドフにしてはキャップの処理が甘くて、かつてダビドフでこんな下手なキャップは見たことがない。
香味はダビドフではあまり感じたことのない、ほっこりしたカカオパウダーが支配している。感触は柔らかく、香りは高貴なチョコ。または香り高い珈琲にも通じるかもしれない。甘味はなく、スムース。ニカラグアやエクアドル等のややキツめの葉をクラシック・ドミニカ風に柔らかく軽く仕上げた感じ。それから金木犀。
ただ、ハズレの個体だった。ハズレなのか10本ともそもそも残念な物なのかはまだわからない。軽やかなカカオパウダー感は好感が持てる。
トロにしては重量もずいぶん軽いような……。ボディも軽いし、スイスイ燃やし進めてしまった。
最近レイトアワーがどうしてかハズレてばかりなので、そのハズレよりは美味しかった。
店の説明には「702ラッパーと、ニカラグア、メキシコ、ドミニカから特別に選択されたブレンドを組み合わせた葉巻」とある。702がエクアドルだったような。メキシコの味わいが何処かは不明。
|―|6 x 50|13.05g|香:3.1~3.5 ave3.3|残9|
いつもダビドフを購入している店舗nextCIGARとダビドフのコラボ葉巻。
ダビドフはけっこう店舗限定モノを作っているようなのだが、果たして。店舗限定といったモノは、店主をよく知っていて、店主の趣味もよく知っているならば買う場合もあるかもしれないが、そんな人を知っているはずもなくて、普段は無視している。はずなのに、定価$320の半額セール+クーポン$28引きで格安葉巻となったため購入した。nextCIGARは価格設定が滅茶苦茶なのでもともとが格安葉巻なのかもしれない。最初の一本だけたまたまだと思うのだが、ダビドフにしてはキャップの処理が甘くて、かつてダビドフでこんな下手なキャップは見たことがない。
香味はダビドフではあまり感じたことのない、ほっこりしたカカオパウダーが支配している。感触は柔らかく、香りは高貴なチョコ。または香り高い珈琲にも通じるかもしれない。甘味はなく、スムース。ニカラグアやエクアドル等のややキツめの葉をクラシック・ドミニカ風に柔らかく軽く仕上げた感じ。それから金木犀。
ただ、ハズレの個体だった。ハズレなのか10本ともそもそも残念な物なのかはまだわからない。軽やかなカカオパウダー感は好感が持てる。
トロにしては重量もずいぶん軽いような……。ボディも軽いし、スイスイ燃やし進めてしまった。
最近レイトアワーがどうしてかハズレてばかりなので、そのハズレよりは美味しかった。
店の説明には「702ラッパーと、ニカラグア、メキシコ、ドミニカから特別に選択されたブレンドを組み合わせた葉巻」とある。702がエクアドルだったような。メキシコの味わいが何処かは不明。
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|Atlantic Cigar|$10.40/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5.5” x 44|10.35g|香:3.8~4.0 ave4.0|残0|
マデューロとオスクーロの区別がそもそも詳しくはわかっていないのだが、名称に「マデューロ」となければこれはオスクーロと判断してしまいそう。
甘くて細くていい感じ。清涼感のあるハーブの香味が黒糖に添えられている。バターケーキが一瞬。一瞬麦を感じた途端に花が噴き出す。
黒パンに花。ハチミツ。
特異ではないが、マデューロの醍醐味を味わえて、変化も香もハッキリしていて煙に曖昧さがない。杏仁豆腐がしばしばゆらめく。(杏仁豆腐というとオーパスXを真っ先に思い浮かべる)
火の打ちどころなく完成されたアタリの個体であると思うのだが、それゆえこの葉巻の限界も見える気がしてしまう。全てがこれほど優良だったら、価格によっては箱で買うのも良いのではないかと思うのだが、一本10ドルだったら再び買おうという気にもならない、完璧で美味しかったのに不思議。特異ではないという点が全てか。異質さとはなんだろうか。杏仁豆腐がもっとあればよかったのだろうか。
Country of Origin: Dominican Republic
Shape: Corona
Blender: Fuente
Wrapper: Connecticut Broadleaf
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|—|5.5” x 44|10.35g|香:3.8~4.0 ave4.0|残0|
マデューロとオスクーロの区別がそもそも詳しくはわかっていないのだが、名称に「マデューロ」となければこれはオスクーロと判断してしまいそう。
甘くて細くていい感じ。清涼感のあるハーブの香味が黒糖に添えられている。バターケーキが一瞬。一瞬麦を感じた途端に花が噴き出す。
黒パンに花。ハチミツ。
特異ではないが、マデューロの醍醐味を味わえて、変化も香もハッキリしていて煙に曖昧さがない。杏仁豆腐がしばしばゆらめく。(杏仁豆腐というとオーパスXを真っ先に思い浮かべる)
火の打ちどころなく完成されたアタリの個体であると思うのだが、それゆえこの葉巻の限界も見える気がしてしまう。全てがこれほど優良だったら、価格によっては箱で買うのも良いのではないかと思うのだが、一本10ドルだったら再び買おうという気にもならない、完璧で美味しかったのに不思議。特異ではないという点が全てか。異質さとはなんだろうか。杏仁豆腐がもっとあればよかったのだろうか。
Country of Origin: Dominican Republic
Shape: Corona
Blender: Fuente
Wrapper: Connecticut Broadleaf
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|Atlantic Cigar|$8.05/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5” x 50|14.00g|香:2.2?|残0|
隣り合う葉巻たちが大きかったのか、すごく小さく見えたのだが、14g(ピッタリ)もあり、ふとこれはロブストではないのかと気づく。一本だけにしてみるとたしかにロブストに見える。46” x 10cmぐらいだと思っていた。
ん?突然オレンジの花が噴き出してきた。バンドカラーがオレンジだからか……。序盤かなり辛い。
炒めたきな粉のようなコクもある。……。失念というか、ここで記述を止めている。
きなこ以外全然美味しくなかったことは憶えている。
Wrapper: Type Mexican San Andres
Binder / Filler: Nicaragua / Honduras, Nicaragua
Color: Maduro
Blender: Rocky Patel
Manufacturer: TaviCusa Factory
Country of Origin: Nicaragua
|—|5” x 50|14.00g|香:2.2?|残0|
隣り合う葉巻たちが大きかったのか、すごく小さく見えたのだが、14g(ピッタリ)もあり、ふとこれはロブストではないのかと気づく。一本だけにしてみるとたしかにロブストに見える。46” x 10cmぐらいだと思っていた。
ん?突然オレンジの花が噴き出してきた。バンドカラーがオレンジだからか……。序盤かなり辛い。
炒めたきな粉のようなコクもある。……。失念というか、ここで記述を止めている。
きなこ以外全然美味しくなかったことは憶えている。
Wrapper: Type Mexican San Andres
Binder / Filler: Nicaragua / Honduras, Nicaragua
Color: Maduro
Blender: Rocky Patel
Manufacturer: TaviCusa Factory
Country of Origin: Nicaragua
|Atlantic Cigar|$207/10(+¥800/1)|2022/1/14・arr 2/4|
|—|7’ x 38|9.17g|香:4.0~4.3 ave4.1|残9|
ドローの心配がつきまとうが、「ラ・パリーナのゴールディだから平気」というあまり根拠のない理由で安心購入してしまった。ラギート1は価格に対してグラム数が少ない物ばかりなので損でもあるのだが、ラギート1にのみ開かれる悦楽は深い。
アメリカの3店舗を利用した為、転送会社を挟んで長旅となった、それでも到着日に一本点ける。
香水をふりかけた藁、強く顔面まで立ち昇る草。一瞬不思議な心地がする。美味しいのか不味いのか、美しさと醜さが共栄している。特異さは香水にあり、この馨しさ自体、葉巻として好ましいか否かわからない。藁や草は不味さ、香水は美しさと醜さ、かもしれない。
或いは毒々しい色香で肢体をかえ、嬌態を示す。煙草葉であるとは信じられないような香り高さに着香を疑うほどだが、着火前に嗅いでもそんな香はなかった。香りに馴れたのかいつの間にか天女の舞うがごとく……まだ天女の足首が雑草に絡め取られている。
またいつの間にか草が七色を帯び始める。草が光れば、天女は羽ばたかずとも天女なのか。
香水の配合を精妙に変えつつ、香味がまとまる中盤、土の感触や乳や卵等のデザートが饗され始める。
甘さなどはなかったが、味が薄くもまるでなく、花に到りそうで香水のまま不思議な香りを放ちつづける。
藁や草などの雑味系が熟成により霧消するとしたら、大変な葉巻になりそう。極端に特異で、マジカルで。実際に中盤で草が土に返った時にはぞくっとした。土にこそ空を舞う天女が映りそう。またたとえ雑味を感じても、この香水を始終振りかけられてしまうと、高得点を付けずにいられない。
Wrapper: Ecuadorian Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaragua / Nicaragua, Dominican Republic
Blender: Bill Paley
Manufactuer: El Titan de Bronze
Country of Origin: USA
|—|7’ x 38|9.17g|香:4.0~4.3 ave4.1|残9|
ドローの心配がつきまとうが、「ラ・パリーナのゴールディだから平気」というあまり根拠のない理由で安心購入してしまった。ラギート1は価格に対してグラム数が少ない物ばかりなので損でもあるのだが、ラギート1にのみ開かれる悦楽は深い。
アメリカの3店舗を利用した為、転送会社を挟んで長旅となった、それでも到着日に一本点ける。
香水をふりかけた藁、強く顔面まで立ち昇る草。一瞬不思議な心地がする。美味しいのか不味いのか、美しさと醜さが共栄している。特異さは香水にあり、この馨しさ自体、葉巻として好ましいか否かわからない。藁や草は不味さ、香水は美しさと醜さ、かもしれない。
或いは毒々しい色香で肢体をかえ、嬌態を示す。煙草葉であるとは信じられないような香り高さに着香を疑うほどだが、着火前に嗅いでもそんな香はなかった。香りに馴れたのかいつの間にか天女の舞うがごとく……まだ天女の足首が雑草に絡め取られている。
またいつの間にか草が七色を帯び始める。草が光れば、天女は羽ばたかずとも天女なのか。
香水の配合を精妙に変えつつ、香味がまとまる中盤、土の感触や乳や卵等のデザートが饗され始める。
甘さなどはなかったが、味が薄くもまるでなく、花に到りそうで香水のまま不思議な香りを放ちつづける。
藁や草などの雑味系が熟成により霧消するとしたら、大変な葉巻になりそう。極端に特異で、マジカルで。実際に中盤で草が土に返った時にはぞくっとした。土にこそ空を舞う天女が映りそう。またたとえ雑味を感じても、この香水を始終振りかけられてしまうと、高得点を付けずにいられない。
Wrapper: Ecuadorian Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaragua / Nicaragua, Dominican Republic
Blender: Bill Paley
Manufactuer: El Titan de Bronze
Country of Origin: USA
|Atlantic Cigar|$15.10/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|6” x 56|重量:17.46g|香:2.0~2.8 ave2.2|残0|
最初かなりマッシブな辛味、煙かなり多い。辛味を除いて味無し、辛みのほか滑らか無色の煙たち。序盤辛味が収まってきたほんの一瞬だけ「美味しいかも」と感じる。
麦に花が絡まる?
それから、ほぼ不味い。
典型的なでくの太棒。
Wrapper Ecuadorian Sungrown Habano
Binder / Filler Dominican Republic / Dominican Republic
Color Colorado
Blender Fuente
Country of Origin Dominican Republic
|—|6” x 56|重量:17.46g|香:2.0~2.8 ave2.2|残0|
最初かなりマッシブな辛味、煙かなり多い。辛味を除いて味無し、辛みのほか滑らか無色の煙たち。序盤辛味が収まってきたほんの一瞬だけ「美味しいかも」と感じる。
麦に花が絡まる?
それから、ほぼ不味い。
典型的なでくの太棒。
Wrapper Ecuadorian Sungrown Habano
Binder / Filler Dominican Republic / Dominican Republic
Color Colorado
Blender Fuente
Country of Origin Dominican Republic
|next cigar|$118/5+¥2400/10=¥2700/1|2021/1/5・arr 1/17|
|―|6 1/8 x 53|15.97g|香:4.0~4.1 ave4.0|残3|
「“熟成”ダビドフ茸」とでもいうような香味がある。胞子にシナモンが紛れている。湿ったシナモン。
ダビドフ茸独特の香味をのみ堪能させるために作られたかのような純粋さで、終りまで、常に燃えている葉がダビドフの葉であることを忘れさせない。それでいて珍しく、ふつうダビドフ茸は乾いた場所に繁茂するというか、乾いた場所にこそ生えやすいのに、この“熟成”ダビドフ茸は湿った森に生えている。湿り気が甘い。砂糖を溶かした洋酒の霧雨でも降ったよう。若干胡瓜臭がありながらも落葉堆く緑の気配は土の奥で熟して感じられない、誤魔化されている。茸の芯はクリーミーである。
この茸はシェイプも素晴らしく、過加速せず徐に太くなり、それから中盤の最大口径部分が長く、また徐に細くなる。(ロイヤル・サロモネスなどは急激に太くなり、そこから延々細くなり続ける。)
昨年1月にもこの53とロブスト・インテンソに着火し、今年も同様に両者似ているところがあるものの(胡瓜が似ているのか?)、今年は53の発育が良い。ただ、終盤ドローが詰まった事を抜きにして。
|―|6 1/8 x 53|15.97g|香:4.0~4.1 ave4.0|残3|
「“熟成”ダビドフ茸」とでもいうような香味がある。胞子にシナモンが紛れている。湿ったシナモン。
ダビドフ茸独特の香味をのみ堪能させるために作られたかのような純粋さで、終りまで、常に燃えている葉がダビドフの葉であることを忘れさせない。それでいて珍しく、ふつうダビドフ茸は乾いた場所に繁茂するというか、乾いた場所にこそ生えやすいのに、この“熟成”ダビドフ茸は湿った森に生えている。湿り気が甘い。砂糖を溶かした洋酒の霧雨でも降ったよう。若干胡瓜臭がありながらも落葉堆く緑の気配は土の奥で熟して感じられない、誤魔化されている。茸の芯はクリーミーである。
この茸はシェイプも素晴らしく、過加速せず徐に太くなり、それから中盤の最大口径部分が長く、また徐に細くなる。(ロイヤル・サロモネスなどは急激に太くなり、そこから延々細くなり続ける。)
昨年1月にもこの53とロブスト・インテンソに着火し、今年も同様に両者似ているところがあるものの(胡瓜が似ているのか?)、今年は53の発育が良い。ただ、終盤ドローが詰まった事を抜きにして。
|Atlantic Cigar|$8.96/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|6” x 52|17.56g|香:3.3~3.5 ave3.4|残0|
12年ぶりのROCKY PATEL vintage 1992の記事。
初期に気に入って以来、よく覚え、何かのついでにできれば購入したくなる。できれば。箱で買おうとは思わない、それぐらいなのに、妙に覚えている。
そして決まって五月雨の日々か、秋雨か、少なくとも曇り空の日に着火したくなる。
若干のカカオ状のコクのほか、何もない。木も皮も土もない。質感は土に似てカカオに似る、あるいはほんの微かな木。カカオも薄い。なぜかそこに花が咲き続ける。本当に長い道、花の道の先、先が霞んで見えないほど、進んでも進んでも同じ、先が見えない長い花の道。ただ、思っていたよりも小雨感はなく、少し乾いている。ただ、曇り空の下、露を含んだように花が輝いていた。クリームに到達する? 到達したのに、到達感がない、奥ゆかしさ。
腐りかけのフルーツの芳醇さの香りが微かにするのは、同時にアトランティックで購入した他銘柄にも共通の特徴である。どうして? 店舗自体が腐りかけのフルーツなのか。
|—|6” x 52|17.56g|香:3.3~3.5 ave3.4|残0|
12年ぶりのROCKY PATEL vintage 1992の記事。
初期に気に入って以来、よく覚え、何かのついでにできれば購入したくなる。できれば。箱で買おうとは思わない、それぐらいなのに、妙に覚えている。
そして決まって五月雨の日々か、秋雨か、少なくとも曇り空の日に着火したくなる。
若干のカカオ状のコクのほか、何もない。木も皮も土もない。質感は土に似てカカオに似る、あるいはほんの微かな木。カカオも薄い。なぜかそこに花が咲き続ける。本当に長い道、花の道の先、先が霞んで見えないほど、進んでも進んでも同じ、先が見えない長い花の道。ただ、思っていたよりも小雨感はなく、少し乾いている。ただ、曇り空の下、露を含んだように花が輝いていた。クリームに到達する? 到達したのに、到達感がない、奥ゆかしさ。
腐りかけのフルーツの芳醇さの香りが微かにするのは、同時にアトランティックで購入した他銘柄にも共通の特徴である。どうして? 店舗自体が腐りかけのフルーツなのか。
|thecigar|179.00CHF/10|arr 2021/12/30|
|BST JUN 21|5.51’ x 56|15.79g|香:4.0~4.3 ave4.1|残8|
美味しい。……
オヨー以下のブランドに共通と言えそうな「染臭さ」は消え残っているのだけれど、その他全てが最高品質に迫っているというか、高額の葉巻でもこれほどの「アタリ感」はまず出ない。墨めいた重厚な黒味まで出てくる。
染みと言って、しじみ汁のようなしみじみした美味さかと思いきや、完璧なバランスで作られた焼菓子が全編に堂々と乗っかる。煙を含むたびにうまいと唸ってしまう。……
分厚い薄皮の香ばしさもある。それらナッツめいた薄皮に渋みなく、太い軽さ、大らかさがある。卵カステラにも似たパウンドケーキから、後半、忍ばせたレモンが徐々に露わになってくる、酸っぱくなってくる。このレモンはオヨーらしい。レモンはともかくこのパウンドケーキがほぼ常に極上のものとして口に放り込まれ、焼き目もかなり鮮やか。兎も角のレモンが、序盤は散らされていただけの金木犀の花を纏い始めて舞う。檸檬の花になる。
重量は15.79gで適正らしい。重量のみならず一本目はハズレたのだが、やはりこの葉巻はすごい。2本目のエピキュア(記事なし)もまた凄かったが、リオセコはさらに凄い。香味は両方似ている。
オヨーの葉には勿論コイーバの岩のような素の凄みはなくて、基本的に変化の賜物の美味しさなのだけれど、変化を洗練させる雑味の浄化が常にあり、このリオセコは加えて朗々と歌うリンゲージ(コイーバBHK56と同じ)を分厚い焼目が香ばしく引き締め、微妙に墨を滲ませるところなどはコイーバのBHK54に見るものだった。
|BST JUN 21|5.51’ x 56|15.79g|香:4.0~4.3 ave4.1|残8|
美味しい。……
オヨー以下のブランドに共通と言えそうな「染臭さ」は消え残っているのだけれど、その他全てが最高品質に迫っているというか、高額の葉巻でもこれほどの「アタリ感」はまず出ない。墨めいた重厚な黒味まで出てくる。
染みと言って、しじみ汁のようなしみじみした美味さかと思いきや、完璧なバランスで作られた焼菓子が全編に堂々と乗っかる。煙を含むたびにうまいと唸ってしまう。……
分厚い薄皮の香ばしさもある。それらナッツめいた薄皮に渋みなく、太い軽さ、大らかさがある。卵カステラにも似たパウンドケーキから、後半、忍ばせたレモンが徐々に露わになってくる、酸っぱくなってくる。このレモンはオヨーらしい。レモンはともかくこのパウンドケーキがほぼ常に極上のものとして口に放り込まれ、焼き目もかなり鮮やか。兎も角のレモンが、序盤は散らされていただけの金木犀の花を纏い始めて舞う。檸檬の花になる。
重量は15.79gで適正らしい。重量のみならず一本目はハズレたのだが、やはりこの葉巻はすごい。2本目のエピキュア(記事なし)もまた凄かったが、リオセコはさらに凄い。香味は両方似ている。
オヨーの葉には勿論コイーバの岩のような素の凄みはなくて、基本的に変化の賜物の美味しさなのだけれど、変化を洗練させる雑味の浄化が常にあり、このリオセコは加えて朗々と歌うリンゲージ(コイーバBHK56と同じ)を分厚い焼目が香ばしく引き締め、微妙に墨を滲ませるところなどはコイーバのBHK54に見るものだった。
|Atlantic Cigar|$13.50/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5 1/4" x 52|13.52g|香:4.0~4.2 ave4.1|残0|
なにか甘くまろやかな花を頬張っているよう。舌触りの無いスポンジめいたふんわりした感触、軽やか。それと同時に2色の絵の具を軽く混ぜるマーブル調の出方で、瓜系の緑が香る。花はアイスクリームをよこし、ストロベリーバニラ化する。ふとパステルファンシーな葉巻だと思う、シンメトリー独壇場の世界。
とても美味しいが、唸るほどかと問われたら、ストロベリーバニラに対してだからか、ギリギリ唸らない。どこかしらにあるはずの盛り上がりがないというのもある。もしストロベリーチーズクリームなんかになったら最高だとも。しかしこんな苺フレーバーが毎回そつなく出るとしたら頼もしいし常備したい。軽いのでどんどん燃焼させてしまい時間が余ってしまうのだが(時間を短く感じるほど美味しかったのかもしれない)、もっと小さなサイズのほうが可愛らしい香味に似合っている。
瓜の登場シーンは多々あれど、苺に青くささが全くないのも良い。この葉巻に火灯しても、雑草や畳のような渋い味はほぼ一切出ない。よくよく考えるととても変で、恐ろしくもなるのだが、純粋なデザートとして楽しめてしまう。時々強まるバニラも極度に香り高く、バニラとしての最高品質を窺わせる。バニラが良いからこの苺も引き立つのだと、引き立つどころかこの苺は芯までバニラが染みているのだと。
到着早々別のビトラを試して、靄がかった気がしていたが、苺という正体をはっきりと現した。それなのに依然、靄の浮遊感が残る不思議。「浮遊感のある靄」という香味も入っているのである。
ストロベリーチーズクリームの房から一粒が口蓋に落ちれば前回のモンテNo.5に匹敵する。ただし軽いので、一粒あったとしても最高潮以外の部分で若干物足りなさを感じ続けるかもしれない。
|—|5 1/4" x 52|13.52g|香:4.0~4.2 ave4.1|残0|
なにか甘くまろやかな花を頬張っているよう。舌触りの無いスポンジめいたふんわりした感触、軽やか。それと同時に2色の絵の具を軽く混ぜるマーブル調の出方で、瓜系の緑が香る。花はアイスクリームをよこし、ストロベリーバニラ化する。ふとパステルファンシーな葉巻だと思う、シンメトリー独壇場の世界。
とても美味しいが、唸るほどかと問われたら、ストロベリーバニラに対してだからか、ギリギリ唸らない。どこかしらにあるはずの盛り上がりがないというのもある。もしストロベリーチーズクリームなんかになったら最高だとも。しかしこんな苺フレーバーが毎回そつなく出るとしたら頼もしいし常備したい。軽いのでどんどん燃焼させてしまい時間が余ってしまうのだが(時間を短く感じるほど美味しかったのかもしれない)、もっと小さなサイズのほうが可愛らしい香味に似合っている。
瓜の登場シーンは多々あれど、苺に青くささが全くないのも良い。この葉巻に火灯しても、雑草や畳のような渋い味はほぼ一切出ない。よくよく考えるととても変で、恐ろしくもなるのだが、純粋なデザートとして楽しめてしまう。時々強まるバニラも極度に香り高く、バニラとしての最高品質を窺わせる。バニラが良いからこの苺も引き立つのだと、引き立つどころかこの苺は芯までバニラが染みているのだと。
到着早々別のビトラを試して、靄がかった気がしていたが、苺という正体をはっきりと現した。それなのに依然、靄の浮遊感が残る不思議。「浮遊感のある靄」という香味も入っているのである。
ストロベリーチーズクリームの房から一粒が口蓋に落ちれば前回のモンテNo.5に匹敵する。ただし軽いので、一粒あったとしても最高潮以外の部分で若干物足りなさを感じ続けるかもしれない。
銘
囹
月