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  源氏物語「葉」
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|Atlantic Cigar|$207/10(+¥800/1)|2022/1/14・arr 2/4|
|—|7’ x 38|9.17g|香:4.0~4.3 ave4.1|残9|

 ドローの心配がつきまとうが、「ラ・パリーナのゴールディだから平気」というあまり根拠のない理由で安心購入してしまった。ラギート1は価格に対してグラム数が少ない物ばかりなので損でもあるのだが、ラギート1にのみ開かれる悦楽は深い。
 アメリカの3店舗を利用した為、転送会社を挟んで長旅となった、それでも到着日に一本点ける。

 香水をふりかけた藁、強く顔面まで立ち昇る草。一瞬不思議な心地がする。美味しいのか不味いのか、美しさと醜さが共栄している。特異さは香水にあり、この馨しさ自体、葉巻として好ましいか否かわからない。藁や草は不味さ、香水は美しさと醜さ、かもしれない。
 或いは毒々しい色香で肢体をかえ、嬌態を示す。煙草葉であるとは信じられないような香り高さに着香を疑うほどだが、着火前に嗅いでもそんな香はなかった。香りに馴れたのかいつの間にか天女の舞うがごとく……まだ天女の足首が雑草に絡め取られている。
 またいつの間にか草が七色を帯び始める。草が光れば、天女は羽ばたかずとも天女なのか。
 香水の配合を精妙に変えつつ、香味がまとまる中盤、土の感触や乳や卵等のデザートが饗され始める。
 甘さなどはなかったが、味が薄くもまるでなく、花に到りそうで香水のまま不思議な香りを放ちつづける。

 藁や草などの雑味系が熟成により霧消するとしたら、大変な葉巻になりそう。極端に特異で、マジカルで。実際に中盤で草が土に返った時にはぞくっとした。土にこそ空を舞う天女が映りそう。またたとえ雑味を感じても、この香水を始終振りかけられてしまうと、高得点を付けずにいられない。

Wrapper: Ecuadorian Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaragua / Nicaragua, Dominican Republic
Blender: Bill Paley
Manufactuer: El Titan de Bronze
Country of Origin: USA
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