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  源氏物語「葉」
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|thecigar|179.00CHF/10|arr 2021/12/30|
|BST JUN 21|5.51’ x 56|15.79g|香:4.0~4.3 ave4.1|残8|

 美味しい。……
 オヨー以下のブランドに共通と言えそうな「染臭さ」は消え残っているのだけれど、その他全てが最高品質に迫っているというか、高額の葉巻でもこれほどの「アタリ感」はまず出ない。墨めいた重厚な黒味まで出てくる。
 染みと言って、しじみ汁のようなしみじみした美味さかと思いきや、完璧なバランスで作られた焼菓子が全編に堂々と乗っかる。煙を含むたびにうまいと唸ってしまう。……
 分厚い薄皮の香ばしさもある。それらナッツめいた薄皮に渋みなく、太い軽さ、大らかさがある。卵カステラにも似たパウンドケーキから、後半、忍ばせたレモンが徐々に露わになってくる、酸っぱくなってくる。このレモンはオヨーらしい。レモンはともかくこのパウンドケーキがほぼ常に極上のものとして口に放り込まれ、焼き目もかなり鮮やか。兎も角のレモンが、序盤は散らされていただけの金木犀の花を纏い始めて舞う。檸檬の花になる。
 重量は15.79gで適正らしい。重量のみならず一本目はハズレたのだが、やはりこの葉巻はすごい。2本目のエピキュア(記事なし)もまた凄かったが、リオセコはさらに凄い。香味は両方似ている。
 オヨーの葉には勿論コイーバの岩のような素の凄みはなくて、基本的に変化の賜物の美味しさなのだけれど、変化を洗練させる雑味の浄化が常にあり、このリオセコは加えて朗々と歌うリンゲージ(コイーバBHK56と同じ)を分厚い焼目が香ばしく引き締め、微妙に墨を滲ませるところなどはコイーバのBHK54に見るものだった。
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