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  源氏物語「葉」
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|Atlantic Cigar|$13.50/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5 1/4" x 52|13.52g|香:4.0~4.2 ave4.1|残0|

 なにか甘くまろやかな花を頬張っているよう。舌触りの無いスポンジめいたふんわりした感触、軽やか。それと同時に2色の絵の具を軽く混ぜるマーブル調の出方で、瓜系の緑が香る。花はアイスクリームをよこし、ストロベリーバニラ化する。ふとパステルファンシーな葉巻だと思う、シンメトリー独壇場の世界。
 とても美味しいが、唸るほどかと問われたら、ストロベリーバニラに対してだからか、ギリギリ唸らない。どこかしらにあるはずの盛り上がりがないというのもある。もしストロベリーチーズクリームなんかになったら最高だとも。しかしこんな苺フレーバーが毎回そつなく出るとしたら頼もしいし常備したい。軽いのでどんどん燃焼させてしまい時間が余ってしまうのだが(時間を短く感じるほど美味しかったのかもしれない)、もっと小さなサイズのほうが可愛らしい香味に似合っている。
 瓜の登場シーンは多々あれど、苺に青くささが全くないのも良い。この葉巻に火灯しても、雑草や畳のような渋い味はほぼ一切出ない。よくよく考えるととても変で、恐ろしくもなるのだが、純粋なデザートとして楽しめてしまう。時々強まるバニラも極度に香り高く、バニラとしての最高品質を窺わせる。バニラが良いからこの苺も引き立つのだと、引き立つどころかこの苺は芯までバニラが染みているのだと。

 到着早々別のビトラを試して、靄がかった気がしていたが、苺という正体をはっきりと現した。それなのに依然、靄の浮遊感が残る不思議。「浮遊感のある靄」という香味も入っているのである。

 ストロベリーチーズクリームの房から一粒が口蓋に落ちれば前回のモンテNo.5に匹敵する。ただし軽いので、一粒あったとしても最高潮以外の部分で若干物足りなさを感じ続けるかもしれない。
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