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  源氏物語「葉」
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|6 × 60|AtlanticCigar|$8.55|+2|+2|

 雪の白さにあうような褐色の肢体が美しい。雪の冷たさもあって、着火前に見ていた時よりも葉巻がホカロンのように温まってくるとさらに美しく見えてくる。褐色の脚に似ているのかもしれない。温度は脚に似ていると思う。
 他のフィギュラドとは一風変わったフィギュラドで、乳首によく似た先っぽから着火すると煙がその火山ではないところから漏れていてかわいい。よくある火山みたい。フィギュラドの出来は三流で、はじめ吸い込みが悪いがかわいい。三流なのでマグマが万遍なく山裾に至るまでには難渋する。そういうおもしろいような序盤を越えても、吸い込みが悪い事が多い。強烈フルボディにしては煙も少ない。
 香味は特別で、ダビドフミレニアムにも似た銀味がある。ダビドフより大分強いが。茶色く塗られた銀の風味はなんだか高貴な脚のように高貴で、還元したような燻し銀の味は特級の生地めいた外観からも漂っている。それから高級チョコ(カカオ95%)のようななかなか苦い風味。甘味はあったりなかったりで、せせらぎのように流れてきそうなのだけれど、濃密にして思わせぶりに終わる。ボディは強過ぎるが、品は厳しく揺るがず、甘味はチョコを生かすだけの極少量の匙加減でもあるのである。チョコが甘いというよりもチョコと甘味を別々に口に含んでいるような。
 五本しか試していないけれど、良くも悪くも灰とも草ともつかない風味も漂っている。紅茶を混ぜたようでもある。三本は強烈な煙草という感じが出てしまった。旨味とは正反対の性格で、口中が灰皿に似てしまった。
 まったく安さを思わせず本当に高そうな香りがするのだが、よく値段を見るとオリヴァなのにVはなかなか高い。
 私には強過ぎて気をつけて吸わなければすぐに咽もなにもかもがやられる。気をつける方法といえば、窓際で窓を開けて鼻を閉ざして吸わなければならない、寒い冬の日に。これは冬が旬らしいのである。夏に冬を懐かしがりながら吸えば良いのかもしれない。忘れられない美味しさがあるというか、実際に吸っている時よりも記憶の方が美味しいような。夏に吸ったものを冬に思い出せば良いのか。
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