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|4 3/4 × 50|AtlanticCigar|$12.70|+4|+3|
一口目でわかる品の良さ。四角いがビリガーやロッキーパテル1992やトラノ1959などは思わせない。葉というよりも紙を燃やしたような良さで、葉のエグ味を悉く消している。エグ味は紙のエグ味で、まっ白な紙のような葉なのである。しかし紙は白ではなく上質の緑であったり上質の茶だったりしている。鼻というのはそういうものなのだろう。
はじめて吸った時はなんとも思わなかったけれど、上品すぎてこれを異質だと気付かなかっただけかもしれない。序盤特別なものが香る事があって、それがなんなのか思い出せないうちに金木犀が咲くかと思えば見たことのない黄緑色の木犀が咲いている。しかし相変わらず驚きはない。旨味も甘味も稀薄。品が良いだけなんて、人間ではあり得ない事で、俄然植物的な良さがある。土や木というよりも程よく乾いた草の味。
辛味は中盤過ぎまで少しあるけれど、スパイスなども穏やか(マデューロであることもこれに尽きるような)。強さも中盤過ぎまでかなりある。中盤を過ぎると緑の絨毯も脱穀されてくるのである。
重厚なハバナだと良くも悪くも食事を無かったことにしてしまうから、良い食事の後にはパドロンが最適かもしれない。良い食事の想い出に浸りつつ美味しく吸っていられそう。パドロンに驚くには先ず食事に驚いている必要があったのかもしれない。または食事に興味のない人の食事として。
質の良さは似ているもののダビドフともまた違って恍惚感もない。いちいち恍惚としているのが馬鹿らしくなってくるほど落ち着きがある。煙量やドローなども丁度良いとしかいいようがない。終盤は上品な葉巻にありがちな絵具風味で終わる。サイズもこれで丁度良かった。
一口目でわかる品の良さ。四角いがビリガーやロッキーパテル1992やトラノ1959などは思わせない。葉というよりも紙を燃やしたような良さで、葉のエグ味を悉く消している。エグ味は紙のエグ味で、まっ白な紙のような葉なのである。しかし紙は白ではなく上質の緑であったり上質の茶だったりしている。鼻というのはそういうものなのだろう。
はじめて吸った時はなんとも思わなかったけれど、上品すぎてこれを異質だと気付かなかっただけかもしれない。序盤特別なものが香る事があって、それがなんなのか思い出せないうちに金木犀が咲くかと思えば見たことのない黄緑色の木犀が咲いている。しかし相変わらず驚きはない。旨味も甘味も稀薄。品が良いだけなんて、人間ではあり得ない事で、俄然植物的な良さがある。土や木というよりも程よく乾いた草の味。
辛味は中盤過ぎまで少しあるけれど、スパイスなども穏やか(マデューロであることもこれに尽きるような)。強さも中盤過ぎまでかなりある。中盤を過ぎると緑の絨毯も脱穀されてくるのである。
重厚なハバナだと良くも悪くも食事を無かったことにしてしまうから、良い食事の後にはパドロンが最適かもしれない。良い食事の想い出に浸りつつ美味しく吸っていられそう。パドロンに驚くには先ず食事に驚いている必要があったのかもしれない。または食事に興味のない人の食事として。
質の良さは似ているもののダビドフともまた違って恍惚感もない。いちいち恍惚としているのが馬鹿らしくなってくるほど落ち着きがある。煙量やドローなども丁度良いとしかいいようがない。終盤は上品な葉巻にありがちな絵具風味で終わる。サイズもこれで丁度良かった。
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|6 × 50|AtlanticCigar|($39.99/7)|+1|+1|
「四角いのに柔らかい」というものだった。どことなく味がビリガーに似てくるのも不思議で、もともと味の似たものがたまたまどちらも四角だったとは思わせない、逆なのである。もちろんロッキーパテル1992の四角さにも似ていて、軽さも同じぐらいだが、ただ違うのはこちらにはあまり湿り気がない。それにしても乾いた味わいもなく、木や土はなく、雨の日のスパイスという感じが漂っている。これは湿り気というよりも、家に閉じ籠っているのを嬉しがらせるような味なのである。この葉巻を晴れの日の外で銜えている人がいたらそのセンスの悪さに恥ずかしくなってしまうだろう。甘さも旨さもなく、つまらない雨もよいの香味が純粋につまらなく漂っている。傘に隠れて銜えている人がいたらセンスの良さに脱帽してしまうだろう。それにしても随分大きな傘で、雨に濡れずに生還した人のような、彼の洋服のようなぬくぬくした爽やかさがある。ラッパーの湿度からしてそうだが、ロッキーパテルだったら靴下がずぶ濡れになるはず。
どっちみち家で銜えるのだからロッキーパテル1992の方が断然美味しい。
「四角いのに柔らかい」というものだった。どことなく味がビリガーに似てくるのも不思議で、もともと味の似たものがたまたまどちらも四角だったとは思わせない、逆なのである。もちろんロッキーパテル1992の四角さにも似ていて、軽さも同じぐらいだが、ただ違うのはこちらにはあまり湿り気がない。それにしても乾いた味わいもなく、木や土はなく、雨の日のスパイスという感じが漂っている。これは湿り気というよりも、家に閉じ籠っているのを嬉しがらせるような味なのである。この葉巻を晴れの日の外で銜えている人がいたらそのセンスの悪さに恥ずかしくなってしまうだろう。甘さも旨さもなく、つまらない雨もよいの香味が純粋につまらなく漂っている。傘に隠れて銜えている人がいたらセンスの良さに脱帽してしまうだろう。それにしても随分大きな傘で、雨に濡れずに生還した人のような、彼の洋服のようなぬくぬくした爽やかさがある。ラッパーの湿度からしてそうだが、ロッキーパテルだったら靴下がずぶ濡れになるはず。
どっちみち家で銜えるのだからロッキーパテル1992の方が断然美味しい。
|5.62 x 46|AtlanticCigar|$11.95|+4|+3|
No.46というのは1からあるのではなくリングサイズをあらわすらしい。
いかにも古くて黒くて脆そうだが、しっかりと巻かれていて堅く柔軟でもあった。塩分が吹き出しそうな魚の干物のような外観。オイリーではないが部分的に泥団子のような艶。どこも魚っぽくも塩っぱくもないのだけれど、ラッパーは鮭の皮のよう。着火前の香りが素晴らしく、畳に煮詰めたジャム。何ジャムかはわからないがかなりジャム。着火すると火種から燻る煙からして香りが良い。特別な香りはしないのに、極端に高品質という感じがして期待してしまう。
一口目、辛いし味が整っていないが、美味いことがわかる。
まったく裏切られそうもない。黒いのに佃煮のようになっていず、杉も上手に消されたような柔らかさがある。焦げは焦げのまま供されるのではなく練られたような焦げ。焦げを練るなんて話は聞いたことがない。味も煙も濃く強い。
焦茶けたものが頭上すれすれよりも降りてきているのに、濃厚な木の香りが底辺をねっとりと漂っている。金木犀バターのようなものだが、頭上の煙よりも足下の煙の方が遠い。甘さがほとんど無いのに美味しい。
強いのに美味しいものはきっと少ないのでフルボディ好きにはたまらない逸品だと思う。フルボディが苦手な私が言うのだから間違いない。というか逆に間違いだろうか。葉巻を吸う人のことなんてどうでもいいけれど。(味の変化はあまりなく、強いので、あと2センチ短ければよかった。)
終盤、よくわからないけれどやっぱり喫味もジャムだったのかなぁ、と思わせる。甘さもなく微かに苦くさえあるのに。と思うとオーブンで焼いた食パンのような軽快な香りも感じられる。パンにバターとジャムを塗って食べている場面が何故か黒焦げなのである。
アルトゥーロ・フエンテは結局順調に安物→ヘミングウェイ→ドンカルロス→アニェホと進んで、後はオーパスⅩを残すのみとなった。ヘミングウェイは他に試したいものもあるけれど。安物は兎も角としてどれも上質でそれぞれまったく別ものという感じがする。気分で贅沢に扱い分けられそう。
No.46というのは1からあるのではなくリングサイズをあらわすらしい。
いかにも古くて黒くて脆そうだが、しっかりと巻かれていて堅く柔軟でもあった。塩分が吹き出しそうな魚の干物のような外観。オイリーではないが部分的に泥団子のような艶。どこも魚っぽくも塩っぱくもないのだけれど、ラッパーは鮭の皮のよう。着火前の香りが素晴らしく、畳に煮詰めたジャム。何ジャムかはわからないがかなりジャム。着火すると火種から燻る煙からして香りが良い。特別な香りはしないのに、極端に高品質という感じがして期待してしまう。
一口目、辛いし味が整っていないが、美味いことがわかる。
まったく裏切られそうもない。黒いのに佃煮のようになっていず、杉も上手に消されたような柔らかさがある。焦げは焦げのまま供されるのではなく練られたような焦げ。焦げを練るなんて話は聞いたことがない。味も煙も濃く強い。
焦茶けたものが頭上すれすれよりも降りてきているのに、濃厚な木の香りが底辺をねっとりと漂っている。金木犀バターのようなものだが、頭上の煙よりも足下の煙の方が遠い。甘さがほとんど無いのに美味しい。
強いのに美味しいものはきっと少ないのでフルボディ好きにはたまらない逸品だと思う。フルボディが苦手な私が言うのだから間違いない。というか逆に間違いだろうか。葉巻を吸う人のことなんてどうでもいいけれど。(味の変化はあまりなく、強いので、あと2センチ短ければよかった。)
終盤、よくわからないけれどやっぱり喫味もジャムだったのかなぁ、と思わせる。甘さもなく微かに苦くさえあるのに。と思うとオーブンで焼いた食パンのような軽快な香りも感じられる。パンにバターとジャムを塗って食べている場面が何故か黒焦げなのである。
アルトゥーロ・フエンテは結局順調に安物→ヘミングウェイ→ドンカルロス→アニェホと進んで、後はオーパスⅩを残すのみとなった。ヘミングウェイは他に試したいものもあるけれど。安物は兎も角としてどれも上質でそれぞれまったく別ものという感じがする。気分で贅沢に扱い分けられそう。
|6 × 50|AtlanticCigar|($39.99/7)|+1|+1|
カサ・トラニョ・マデューロほどではないがこれもかなり黒く、七本中二番目に黒い。火を点けずに吸っていると変なものを煮詰めたような苦みが感じられる。序盤辛いがはじめから苦い皮を剥いた旨味が感じられる。微かに甘味を伴うスパイスが効いていて風に乗る爽快感があるのだが、風に乗ってどれだけ移動できるのかを計ると2センチほどでしかなく、かえって地に足がついてしまう。苦みは美味しい方の苦みのよう。ただし、お焦げのような生易しい香ばしいものではなく、なんだか大人の苦み。子供にとってビールが大人の苦みだとすれば大人を子供にしてしまうこの苦みはなんだろう。なんと、死の苦みか。花は咲きそうで咲かず、杉の香りも立ちそうで立たない。苦みに緘されて洩れ出ているようにも思える。
カサ・トラニョ・マデューロほどではないがこれもかなり黒く、七本中二番目に黒い。火を点けずに吸っていると変なものを煮詰めたような苦みが感じられる。序盤辛いがはじめから苦い皮を剥いた旨味が感じられる。微かに甘味を伴うスパイスが効いていて風に乗る爽快感があるのだが、風に乗ってどれだけ移動できるのかを計ると2センチほどでしかなく、かえって地に足がついてしまう。苦みは美味しい方の苦みのよう。ただし、お焦げのような生易しい香ばしいものではなく、なんだか大人の苦み。子供にとってビールが大人の苦みだとすれば大人を子供にしてしまうこの苦みはなんだろう。なんと、死の苦みか。花は咲きそうで咲かず、杉の香りも立ちそうで立たない。苦みに緘されて洩れ出ているようにも思える。
|4.3 x 42|cigarOne|$6|−1|0|
サンクリストバルデラハバナで一番可愛いサイズ。シグロ1で失敗しているので代わるモノを探しているのか、兎も角これが一番ピンときたのだが、感など外れてしまう。
艶消しの茶色。皮はキューバものにしては珍しいぐらい厚く、けっこうきつく巻いてある。残念ながら吸い込みは弱難。着火してみてもあまりハバナっぽくない。新しい銘柄らしくハバナでもニカラグア味なのだろうか。ハバナを期待すると肩透かし。しかもやや杉系だろう。こういうものは熟成させて杉を消さなければならないのかもしれない。
飴色にして染みたクリーミーな木だが、エグ味もけっこうある。雑味に因るのかライトらしきモノなのに不当に強く感じる。
吸い込みが少し悪いので葉を少し抜いたらバターっぽくなった。木にバターを塗って食べている感じ。エグ味は木のエグ味。この濃い味気なさはトリニダッドのフンダドーレスで経験したものに少しだけ似ている。少しハバナっぽくなってきたのかな。芳醇な枯葉味みたいなものがないにせよ。
終盤には飴色のやや透明なチョコの風味が出て、少しずつ美味しくなっている気がする。ただ少ししか美味しくなく、エグ味は相変わらず。花は薄く爽やかめ。こういうものはいくら寝かせても不味いと思う。おそらくハズレに当たっている。
モンテクリストとコイーバしか吸わないという人はけっこういそうだけれど、私もその手かもしれない。
サンクリストバルデラハバナで一番可愛いサイズ。シグロ1で失敗しているので代わるモノを探しているのか、兎も角これが一番ピンときたのだが、感など外れてしまう。
艶消しの茶色。皮はキューバものにしては珍しいぐらい厚く、けっこうきつく巻いてある。残念ながら吸い込みは弱難。着火してみてもあまりハバナっぽくない。新しい銘柄らしくハバナでもニカラグア味なのだろうか。ハバナを期待すると肩透かし。しかもやや杉系だろう。こういうものは熟成させて杉を消さなければならないのかもしれない。
飴色にして染みたクリーミーな木だが、エグ味もけっこうある。雑味に因るのかライトらしきモノなのに不当に強く感じる。
吸い込みが少し悪いので葉を少し抜いたらバターっぽくなった。木にバターを塗って食べている感じ。エグ味は木のエグ味。この濃い味気なさはトリニダッドのフンダドーレスで経験したものに少しだけ似ている。少しハバナっぽくなってきたのかな。芳醇な枯葉味みたいなものがないにせよ。
終盤には飴色のやや透明なチョコの風味が出て、少しずつ美味しくなっている気がする。ただ少ししか美味しくなく、エグ味は相変わらず。花は薄く爽やかめ。こういうものはいくら寝かせても不味いと思う。おそらくハズレに当たっている。
モンテクリストとコイーバしか吸わないという人はけっこういそうだけれど、私もその手かもしれない。
|6 × 50|AtlanticCigar|($39.99/7)|+1|+1|
未開栓のブランデーに似た、ほとんど黒い深緑色のバンドが深い。そういう浅い深緑のエナメルにクラシックな文様の金縁がなかなかで、ラグロリアクバーナの次に格好良いと思う。ラッパーは1959シリーズの次に艶がなく、焦げた黄土色。煎りすぎた小麦粉みたい。重く、巻きは堅めだが吸い込みはスッと通っている。
カフェオレタイプのコクのある香ばしさ。ミルク感はあまりないけれど。その代わりにまろやかな香草。に、珈琲の仄かな苦み。だからどうしたという感じだが、なんと仄かさには灰の渋みが少しある。無ければ良いのに。柔らかいのを渋みが邪魔している。もっと柔らかくあってほしいものだなぁと当然思うのだが、どうしてこれを無碍にするほどのこれ以上の柔らかさがあるのだとわかるのだろう。控え目だが、木質の甘い香り。味も薄い強めのライト。スパイスもまるい。まるすぎはしないが。少し美味しいが、少ししか美味しくなく、約2センチで少し飽きてくる。それと気付かないほどだが、杉坊主が生えていた。
消閑の具程度の煙。長閑さも消えてしまう。
中盤、急にプッツリと香味が途切れ、音信不通の快楽が訪れ、すぐに復活するが煙草感が強くなって戻る。どうせなら戻ってこなければ良いのにと思っているものだからか、帰って来るときの顔が恥ずかしげであった。巨大で優しい煙草。少しマッチのような香り。味はかなり薄く、渋みは変わらず。小出しにしてギリギリの薄さで凌ごうという遭難者の食料事情めいたひもじい努力が見える。なんて気楽なのだろう。遭難したくなるほどで、なんだか不甲斐ないしシガナイ。
香味は1959エクソダスシルバーよりも好きだったが、薄渋。
未開栓のブランデーに似た、ほとんど黒い深緑色のバンドが深い。そういう浅い深緑のエナメルにクラシックな文様の金縁がなかなかで、ラグロリアクバーナの次に格好良いと思う。ラッパーは1959シリーズの次に艶がなく、焦げた黄土色。煎りすぎた小麦粉みたい。重く、巻きは堅めだが吸い込みはスッと通っている。
カフェオレタイプのコクのある香ばしさ。ミルク感はあまりないけれど。その代わりにまろやかな香草。に、珈琲の仄かな苦み。だからどうしたという感じだが、なんと仄かさには灰の渋みが少しある。無ければ良いのに。柔らかいのを渋みが邪魔している。もっと柔らかくあってほしいものだなぁと当然思うのだが、どうしてこれを無碍にするほどのこれ以上の柔らかさがあるのだとわかるのだろう。控え目だが、木質の甘い香り。味も薄い強めのライト。スパイスもまるい。まるすぎはしないが。少し美味しいが、少ししか美味しくなく、約2センチで少し飽きてくる。それと気付かないほどだが、杉坊主が生えていた。
消閑の具程度の煙。長閑さも消えてしまう。
中盤、急にプッツリと香味が途切れ、音信不通の快楽が訪れ、すぐに復活するが煙草感が強くなって戻る。どうせなら戻ってこなければ良いのにと思っているものだからか、帰って来るときの顔が恥ずかしげであった。巨大で優しい煙草。少しマッチのような香り。味はかなり薄く、渋みは変わらず。小出しにしてギリギリの薄さで凌ごうという遭難者の食料事情めいたひもじい努力が見える。なんて気楽なのだろう。遭難したくなるほどで、なんだか不甲斐ないしシガナイ。
香味は1959エクソダスシルバーよりも好きだったが、薄渋。
|6 × 50|AtlanticCigar|($39.99/7)|+1|+1|
トロが7種入った『CARLOS TORANO VARIETY SAMPLER』から。トロサイズは普通に作るものだと思うのだが、トラノのトロの扱い方はちょっと変則的な様子。当ボックスでしか手に入らないトロもありそうだし、バラ売りでトロだけが安値で売られたりしている。ちなみに主婦じみた計算に依るとこの7本ボックスは少ししかお買得感がない。主婦ではないのでよくわからないが。
稼ぎの悪い旦那でもないのに、こっそりとボックスを開けて二本取り出し、空いたスペースに湿度計を入れて蓋を閉めたら、ボックス内の湿度が74%だった。ただの紙箱なのにどうしてか箱の性能は良い。ただ、紙臭さはかなりのもので、すべての葉巻が紙の匂いに取り憑かれている。
7本並ぶと微妙な色合いが少しは面白く、エクソーダスシルバーは乾いた焦茶色でもっとも普通っぽい。巻きは堅く、カット時に餅を切るような感触がある。吸い込みは丁度良い。着火すると中央部まで速やかに火が移る。
はじめ旨辛で、辛味は治まってくる。パクチー系の香草の香りなのだがパクチーのような嫌味はない。ミディアムより少し軽い程度。薄らとした乾木の味わいにドライフラワーが咲いている。なんだか最近すべての葉巻が金木犀に感じられてしまう。甘さはなく、ほろ苦さがずっと続いている。これは良い苦さなのだが、少しイガっている。ボックス内の湿度が問題なかったので到着四日後に吸ってしまったのがいけなかったかもしれない。
美味くもなく不味くもないのに少し美味しく少し不味い安心できる味。安心できるが優しさはなく、何処にでもいる女房感が強い。文句無しの+1。
(価格がよくわからないので7本とも550円で算出。)
トロが7種入った『CARLOS TORANO VARIETY SAMPLER』から。トロサイズは普通に作るものだと思うのだが、トラノのトロの扱い方はちょっと変則的な様子。当ボックスでしか手に入らないトロもありそうだし、バラ売りでトロだけが安値で売られたりしている。ちなみに主婦じみた計算に依るとこの7本ボックスは少ししかお買得感がない。主婦ではないのでよくわからないが。
稼ぎの悪い旦那でもないのに、こっそりとボックスを開けて二本取り出し、空いたスペースに湿度計を入れて蓋を閉めたら、ボックス内の湿度が74%だった。ただの紙箱なのにどうしてか箱の性能は良い。ただ、紙臭さはかなりのもので、すべての葉巻が紙の匂いに取り憑かれている。
7本並ぶと微妙な色合いが少しは面白く、エクソーダスシルバーは乾いた焦茶色でもっとも普通っぽい。巻きは堅く、カット時に餅を切るような感触がある。吸い込みは丁度良い。着火すると中央部まで速やかに火が移る。
はじめ旨辛で、辛味は治まってくる。パクチー系の香草の香りなのだがパクチーのような嫌味はない。ミディアムより少し軽い程度。薄らとした乾木の味わいにドライフラワーが咲いている。なんだか最近すべての葉巻が金木犀に感じられてしまう。甘さはなく、ほろ苦さがずっと続いている。これは良い苦さなのだが、少しイガっている。ボックス内の湿度が問題なかったので到着四日後に吸ってしまったのがいけなかったかもしれない。
美味くもなく不味くもないのに少し美味しく少し不味い安心できる味。安心できるが優しさはなく、何処にでもいる女房感が強い。文句無しの+1。
(価格がよくわからないので7本とも550円で算出。)
|4.7 x 26|cigarOne|$47/10|+3|+2|
アイロンをかけているような高温度高湿度の味わい。はやくも灰を落とす頃に香味が整い、湯気臭さがけっこう無くなり、替わりにココアのような乾いた香りが仄かにする。この次にピリ辛味が出る。次に甘口というほどではないが甘さが強くなって、この細さで甘さを強めるところが可愛い。細いので減りも速く味の変化に矢継ぎ早の感があって小気味よく、しかも高密度。サイズの所為かコイーバのパナテラにも味が似ているが、あそこまで特級の上質感は無い。金木犀の法を使えばココアに少し花も咲く。それがまたカップにちょんと花を浮かべたようで可愛い。ふと染みた味わいも奏でるのだった。オルゴールにも似ているが、ホコホコとした甘いチョコの旨味を始終ともなっていた。ビターチョコではない。細いので密度もやや高く感じる。
独特の芳香が2種ぐらいあって、茎の植わった土だろうか。それはなんなのだろうか、味は乾いても土は湿っている。パンチはこれがはじめてだから、これがパンチ特有の味なのかもしれない。
コイーバやモンテクリストと似て非なるはっきりとしたハバナ感もある。二本に一本ほど吸い込みが悪いけれど、味にはあまりブレがなく、葉脈を毛抜きのような器具でつまんで葉を1枚抜き出せることも稀にある。ちなみに、10本入りボックスで届くのかと思っていたら裸の10本だった。
次があれば25本ボックスを買う。全部まともに吸えれば+3にはなる。小さい事が残念なぐらい美味しく、かといって大きいサイズの葉巻を夢想させるのでもなかった。小振りにして完璧らしい。
アイロンをかけているような高温度高湿度の味わい。はやくも灰を落とす頃に香味が整い、湯気臭さがけっこう無くなり、替わりにココアのような乾いた香りが仄かにする。この次にピリ辛味が出る。次に甘口というほどではないが甘さが強くなって、この細さで甘さを強めるところが可愛い。細いので減りも速く味の変化に矢継ぎ早の感があって小気味よく、しかも高密度。サイズの所為かコイーバのパナテラにも味が似ているが、あそこまで特級の上質感は無い。金木犀の法を使えばココアに少し花も咲く。それがまたカップにちょんと花を浮かべたようで可愛い。ふと染みた味わいも奏でるのだった。オルゴールにも似ているが、ホコホコとした甘いチョコの旨味を始終ともなっていた。ビターチョコではない。細いので密度もやや高く感じる。
独特の芳香が2種ぐらいあって、茎の植わった土だろうか。それはなんなのだろうか、味は乾いても土は湿っている。パンチはこれがはじめてだから、これがパンチ特有の味なのかもしれない。
コイーバやモンテクリストと似て非なるはっきりとしたハバナ感もある。二本に一本ほど吸い込みが悪いけれど、味にはあまりブレがなく、葉脈を毛抜きのような器具でつまんで葉を1枚抜き出せることも稀にある。ちなみに、10本入りボックスで届くのかと思っていたら裸の10本だった。
次があれば25本ボックスを買う。全部まともに吸えれば+3にはなる。小さい事が残念なぐらい美味しく、かといって大きいサイズの葉巻を夢想させるのでもなかった。小振りにして完璧らしい。
|5 x 42|cigarOne|$28/5|−1|0|
これを求めていたかのような薄黄土色の懐かしい香りがする。しかし思い当たらない。季節の変わり目の温度のような香りのない香りに近いのだが。着火すると懐かしさは無くなってしまった。
程良さそうな堅めにしっかりと巻かれている、ラッパーもなかなか丈夫そう。吸い込みは少し難で、その所為か煙も少ない。
味は薄い。薄いというより楽といった方が良いかもしれない、薄さが本領のようなので。
どことなくフルーティーなのだが、純朴に木という感じのほうが大きい。辛夷だとかハナミズキだとか百日紅だとかの、何処でも庭に植えられている類の。まだ懐かしさには思い当たらない。しかしほっとする感じがある。はじめらそのようなぼうっと満ち足りた感じがして買ったのだけれど、買った時から間違えていたのかもしれない。軽いのにミディアムボディぐらいあり、楽なのに「これこそが葉巻だよね」という感じがある。しかしこんなこともべつに懐かしくはないのだからおかしい。
べつに美味しくもなかった。ラッパーとバンドが一体化していたし、美味しさに関しては微妙なハズレを引いただけっぽいけれど、依然不思議な懐かしさの靄が抜けない。既視感があるのに既視感すらないのだった。
こちらの方が重要に決まっているのに関係ない話になってしまうが、チューブから出して保管した方が良いのかもしれない。
ロメオには他のキューバ産から隔たったおかしな魅力があるとは日頃から考えてはいるけれど。高度な安っぽさとか。
これを求めていたかのような薄黄土色の懐かしい香りがする。しかし思い当たらない。季節の変わり目の温度のような香りのない香りに近いのだが。着火すると懐かしさは無くなってしまった。
程良さそうな堅めにしっかりと巻かれている、ラッパーもなかなか丈夫そう。吸い込みは少し難で、その所為か煙も少ない。
味は薄い。薄いというより楽といった方が良いかもしれない、薄さが本領のようなので。
どことなくフルーティーなのだが、純朴に木という感じのほうが大きい。辛夷だとかハナミズキだとか百日紅だとかの、何処でも庭に植えられている類の。まだ懐かしさには思い当たらない。しかしほっとする感じがある。はじめらそのようなぼうっと満ち足りた感じがして買ったのだけれど、買った時から間違えていたのかもしれない。軽いのにミディアムボディぐらいあり、楽なのに「これこそが葉巻だよね」という感じがある。しかしこんなこともべつに懐かしくはないのだからおかしい。
べつに美味しくもなかった。ラッパーとバンドが一体化していたし、美味しさに関しては微妙なハズレを引いただけっぽいけれど、依然不思議な懐かしさの靄が抜けない。既視感があるのに既視感すらないのだった。
こちらの方が重要に決まっているのに関係ない話になってしまうが、チューブから出して保管した方が良いのかもしれない。
ロメオには他のキューバ産から隔たったおかしな魅力があるとは日頃から考えてはいるけれど。高度な安っぽさとか。
|5.5 x 52|cigarOne|$12|−5|−3|
こんなに荒々しいラッパーは見た事がない。バインダーとの間に隙間でもあるのではないだろうか、触った感じもそんな風でパリパリしている。乾燥もしているようだ。という事で随分寝かせていたのだが、少ししっとりはしたものの相変わらずパリパリ感はある。こういうものなのだろうか。
最初ドローは良かったが、1センチほど進むと急激に悪くなった。吸口を揉むと直るのだが、二口目でまた悪くなる。シケモクに近い味が出ている。久々に不味い。美味しさの片鱗も見せない徹底した不味さ。
あんまり酷いので吸口を再カットして1センチほどに広げたらこれだけで味がまともになった。まだ苦くて辛くてどちらかといえば不味いが、甘さと木香がなくはない。バターは薄らとしていてかえって諄くなくて良いし、方法を用いれば金木犀も咲く。
渋さ辛さイガイガしさで判別不能だがフルボディだと思う。美味しさはライトになっているけれど渋さ辛さイガイガしさでフルになっている。渋さ辛さイガイガしさが本来は美味しいフルを構成するのだろう。案の定ラッパーに浮き島が出来た。
終盤は火がやけに消えやすいし、相変わらず不味さの方が強い。しかもまた不味さが段々増している。たぶん巻いた人が悪いのだ。ラッパーだけ燃え残っていたので着火し直したらまた幾分か復活したし。それでもまたすぐ耐えられないほどの不味さになったので捨てた。
こんなに荒々しいラッパーは見た事がない。バインダーとの間に隙間でもあるのではないだろうか、触った感じもそんな風でパリパリしている。乾燥もしているようだ。という事で随分寝かせていたのだが、少ししっとりはしたものの相変わらずパリパリ感はある。こういうものなのだろうか。
最初ドローは良かったが、1センチほど進むと急激に悪くなった。吸口を揉むと直るのだが、二口目でまた悪くなる。シケモクに近い味が出ている。久々に不味い。美味しさの片鱗も見せない徹底した不味さ。
あんまり酷いので吸口を再カットして1センチほどに広げたらこれだけで味がまともになった。まだ苦くて辛くてどちらかといえば不味いが、甘さと木香がなくはない。バターは薄らとしていてかえって諄くなくて良いし、方法を用いれば金木犀も咲く。
渋さ辛さイガイガしさで判別不能だがフルボディだと思う。美味しさはライトになっているけれど渋さ辛さイガイガしさでフルになっている。渋さ辛さイガイガしさが本来は美味しいフルを構成するのだろう。案の定ラッパーに浮き島が出来た。
終盤は火がやけに消えやすいし、相変わらず不味さの方が強い。しかもまた不味さが段々増している。たぶん巻いた人が悪いのだ。ラッパーだけ燃え残っていたので着火し直したらまた幾分か復活したし。それでもまたすぐ耐えられないほどの不味さになったので捨てた。
銘
囹
月