忍者ブログ

  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

|4 3/4 × 50|AtlanticCigar|$12.70|+4|+3|

 一口目でわかる品の良さ。四角いがビリガーやロッキーパテル1992やトラノ1959などは思わせない。葉というよりも紙を燃やしたような良さで、葉のエグ味を悉く消している。エグ味は紙のエグ味で、まっ白な紙のような葉なのである。しかし紙は白ではなく上質の緑であったり上質の茶だったりしている。鼻というのはそういうものなのだろう。
 はじめて吸った時はなんとも思わなかったけれど、上品すぎてこれを異質だと気付かなかっただけかもしれない。序盤特別なものが香る事があって、それがなんなのか思い出せないうちに金木犀が咲くかと思えば見たことのない黄緑色の木犀が咲いている。しかし相変わらず驚きはない。旨味も甘味も稀薄。品が良いだけなんて、人間ではあり得ない事で、俄然植物的な良さがある。土や木というよりも程よく乾いた草の味。
 辛味は中盤過ぎまで少しあるけれど、スパイスなども穏やか(マデューロであることもこれに尽きるような)。強さも中盤過ぎまでかなりある。中盤を過ぎると緑の絨毯も脱穀されてくるのである。
 重厚なハバナだと良くも悪くも食事を無かったことにしてしまうから、良い食事の後にはパドロンが最適かもしれない。良い食事の想い出に浸りつつ美味しく吸っていられそう。パドロンに驚くには先ず食事に驚いている必要があったのかもしれない。または食事に興味のない人の食事として。
 質の良さは似ているもののダビドフともまた違って恍惚感もない。いちいち恍惚としているのが馬鹿らしくなってくるほど落ち着きがある。煙量やドローなども丁度良いとしかいいようがない。終盤は上品な葉巻にありがちな絵具風味で終わる。サイズもこれで丁度良かった。
PR

忍者ブログ [PR]