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|GOT SEP 10|4 4/5 x 50|coh-hk|$62.90/10|重量:0|算出:+5|香味:+3|
甘くて明るい色のラッパーの所為もあるかもしれないけれど、箱を開けると非常に美しい巻きの物がずらりと並んでとんでもなく美味しそう。
手に取ってみても巻きは良く、やや硬めのみっちりしたドロー。パルタガスで巻きが緩いと辛味が大変な事になりそうなので、少し硬い方がいい。熟成させた時に丁度良くなる仕掛けかもしれない。
若いからか、同じく若い状態で吸ってしまったシグロ6に近い香味がある。ロブストらしい落ち着きというべきものかもしれない。パルタガスらしいどっしりとした土の旨味も白っぽくなっていて、バターナッツペーストのようなクリーミーな柔らかい芳香に、仄かなのにはっきりとした甘味と、同じくペーストされた桃色の花と、草なのかスパイスなのか木なのかよくわからない=知らないリキュールのような=特殊な芳香がある。モンテクリストの青緑色を琥珀色にしたかのようなリキュール。葉巻と同系色なだけに剥がし難く落ち着いている。色とりどりの白っぽい色彩なのにデカい尻で腰を据えた葉巻の味があり、抜群の安定感で飲み物もあまり選びそうにない。ミディアムの洋酒ならどちらも羽が生えそう。
若いから春っぽく白っぽいのか、明るいパステルのようなポカポカした春が好きな人なら若い内を美味しく感じるかもしれない。
気軽に2ヶ月で消費してしまおうと思って買ったのだが、勿体無い気がする。記念日なんかよりも日曜毎にしつこく手に取るような高信頼型の素朴な葉巻だと思っていたけれど、思っていた以上に嬉しい美点が沢山ありそうで。
安いウイスキーの後味のように木っぽいイガイガしさも立っているのに終始クリーミーでもある。D4がこれほどクリーミーだとはまったく思っていなかった。リキュールは後退して、花が濃く穏やかになってくる。最終盤になっても焦らせなかった。
ジェラールがどれほど美味しいものか興味は勿論あるけれど、とりあえずcoh-hkは安さをいぶかしみすぎる必要のない良い店だと思う。発送の明後日に届くし。香港の風土か、そんなものを嗅ぎ取れる嗅覚は持っていないのに、なんとなく全体的に味わいが温かいような気はする。
甘くて明るい色のラッパーの所為もあるかもしれないけれど、箱を開けると非常に美しい巻きの物がずらりと並んでとんでもなく美味しそう。
手に取ってみても巻きは良く、やや硬めのみっちりしたドロー。パルタガスで巻きが緩いと辛味が大変な事になりそうなので、少し硬い方がいい。熟成させた時に丁度良くなる仕掛けかもしれない。
若いからか、同じく若い状態で吸ってしまったシグロ6に近い香味がある。ロブストらしい落ち着きというべきものかもしれない。パルタガスらしいどっしりとした土の旨味も白っぽくなっていて、バターナッツペーストのようなクリーミーな柔らかい芳香に、仄かなのにはっきりとした甘味と、同じくペーストされた桃色の花と、草なのかスパイスなのか木なのかよくわからない=知らないリキュールのような=特殊な芳香がある。モンテクリストの青緑色を琥珀色にしたかのようなリキュール。葉巻と同系色なだけに剥がし難く落ち着いている。色とりどりの白っぽい色彩なのにデカい尻で腰を据えた葉巻の味があり、抜群の安定感で飲み物もあまり選びそうにない。ミディアムの洋酒ならどちらも羽が生えそう。
若いから春っぽく白っぽいのか、明るいパステルのようなポカポカした春が好きな人なら若い内を美味しく感じるかもしれない。
気軽に2ヶ月で消費してしまおうと思って買ったのだが、勿体無い気がする。記念日なんかよりも日曜毎にしつこく手に取るような高信頼型の素朴な葉巻だと思っていたけれど、思っていた以上に嬉しい美点が沢山ありそうで。
安いウイスキーの後味のように木っぽいイガイガしさも立っているのに終始クリーミーでもある。D4がこれほどクリーミーだとはまったく思っていなかった。リキュールは後退して、花が濃く穏やかになってくる。最終盤になっても焦らせなかった。
ジェラールがどれほど美味しいものか興味は勿論あるけれど、とりあえずcoh-hkは安さをいぶかしみすぎる必要のない良い店だと思う。発送の明後日に届くし。香港の風土か、そんなものを嗅ぎ取れる嗅覚は持っていないのに、なんとなく全体的に味わいが温かいような気はする。
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|MUA NOV 09|4 x 40|coh-hk|$107.10/25|重量:−1|算出:+5|香味:+3|
蓋を開けただけで美味しい。
シグロ1を5回(5本)ぐらい買って毎回ハズレているのでこれを箱で買うのには復讐の趣がある。復讐といっても安楽な狼煙だけれど。
到着日の所為か、最初クァバみたいな芳香で残念に思ったが、すぐに土の重みが加わった。いかにもハバナらしい香りだが、葉巻を初めて吸った時よりも、葉巻にやや馴れてきた頃を思い出させる。シガリロっぽくはないという事か。それでも大モノの葉の味ではなく、濃密さにはやっぱりシガリロっぽさもあるのかもしれない。
太くも細くもなく密で、モンテの中でも一番土っぽいのではないかと思う。こういう話は『シグロ1の濃密神話』と一緒なのだが。
土の重さを保ったまましばらくは時々蜜が過ったりして、甘味が恋しくなったが、中盤に入ると香ばしいナッツとともにキャラメルのような花が咲く。そのまま甘さは落ちてすぐに収束してしまったけれど、香ばしさは消えずに残っているし、酷い荒さや過剰な強さも感じず、短く、濃厚で、常喫品として申し分ない。きっちり満足感を残すほどの強さはある。
エスペシャルNo.1以来、久しぶりに極上の重いモンテクリストを味わった気がする。軽いモンテクリストではNo.1が超絶美味だったけれど。
これを味わうとエスペシャルNo.2は用なしで、プチコロナはたぶん中途半端で嫌いだし、No.2とNo.3はもう一度試してみたいけれど、エスペシャル1とナンバー1と5を完備すれば私は安心できそう。こんなものを完備していたら毎日が愉しくなってしまうかもしれない。
季節の変わり目で余計な懐かしさも手伝ったのかもしれない。土は革のようでもあるが、けっして木ではなかった。青緑色のようなお茶のような、モンテクリストをモンテクリストたらしめる不思議な芳香はあるのにあまり目立たず、濃味のようなものが支配していて、木実の香ばしさと木犀の濃さに程よく混ざっている。
クァバ風のあったかい床屋っぽさは目立ちはしないものの続いていた。(クァバは純朴なだけに床屋が目立つ。)
よくわからないがシグロ1の場合はシガリロっぽさが許せないのかもしれない、どでかいシガリロのような感じが。シグロ2や4にも同じような印象を持っていて、シガリロの荒い皮を巻いているような感じがキツすぎるのかもしれない。そのくせモンテホイタスよりもコイーバパナテラの方がたぶん好きなのだから難しい。
※ちなみに所持中のコイーバパナテラと同じボックスコード。そのコイーバパナテラは10本近く吸ってみて全体的にやや酸っぱい感じであまりよろしくない。酸味が抜ける事もあろうかと思って待ちたいけれど、たぶん1週間に1本のペースで無くなってしまう。
蓋を開けただけで美味しい。
シグロ1を5回(5本)ぐらい買って毎回ハズレているのでこれを箱で買うのには復讐の趣がある。復讐といっても安楽な狼煙だけれど。
到着日の所為か、最初クァバみたいな芳香で残念に思ったが、すぐに土の重みが加わった。いかにもハバナらしい香りだが、葉巻を初めて吸った時よりも、葉巻にやや馴れてきた頃を思い出させる。シガリロっぽくはないという事か。それでも大モノの葉の味ではなく、濃密さにはやっぱりシガリロっぽさもあるのかもしれない。
太くも細くもなく密で、モンテの中でも一番土っぽいのではないかと思う。こういう話は『シグロ1の濃密神話』と一緒なのだが。
土の重さを保ったまましばらくは時々蜜が過ったりして、甘味が恋しくなったが、中盤に入ると香ばしいナッツとともにキャラメルのような花が咲く。そのまま甘さは落ちてすぐに収束してしまったけれど、香ばしさは消えずに残っているし、酷い荒さや過剰な強さも感じず、短く、濃厚で、常喫品として申し分ない。きっちり満足感を残すほどの強さはある。
エスペシャルNo.1以来、久しぶりに極上の重いモンテクリストを味わった気がする。軽いモンテクリストではNo.1が超絶美味だったけれど。
これを味わうとエスペシャルNo.2は用なしで、プチコロナはたぶん中途半端で嫌いだし、No.2とNo.3はもう一度試してみたいけれど、エスペシャル1とナンバー1と5を完備すれば私は安心できそう。こんなものを完備していたら毎日が愉しくなってしまうかもしれない。
季節の変わり目で余計な懐かしさも手伝ったのかもしれない。土は革のようでもあるが、けっして木ではなかった。青緑色のようなお茶のような、モンテクリストをモンテクリストたらしめる不思議な芳香はあるのにあまり目立たず、濃味のようなものが支配していて、木実の香ばしさと木犀の濃さに程よく混ざっている。
クァバ風のあったかい床屋っぽさは目立ちはしないものの続いていた。(クァバは純朴なだけに床屋が目立つ。)
よくわからないがシグロ1の場合はシガリロっぽさが許せないのかもしれない、どでかいシガリロのような感じが。シグロ2や4にも同じような印象を持っていて、シガリロの荒い皮を巻いているような感じがキツすぎるのかもしれない。そのくせモンテホイタスよりもコイーバパナテラの方がたぶん好きなのだから難しい。
※ちなみに所持中のコイーバパナテラと同じボックスコード。そのコイーバパナテラは10本近く吸ってみて全体的にやや酸っぱい感じであまりよろしくない。酸味が抜ける事もあろうかと思って待ちたいけれど、たぶん1週間に1本のペースで無くなってしまう。
|6 x 52|AtlanticCigar|$25.80|+1|+2|
かなり臭い匂いがあり、酸っぱさまで感じる。ラッパーは極めて脆いらしく、気にならない程度だが脆さが露呈して少し破れがある。
吸い込みはやや緩い。
着火した途端、煙量豊富で極めて辛い。これでパドロンヴィンテージは5種目だが、群を抜いてパワフルな出だしで、緑色のまま乾燥した草や麦の殻やパンが燻っている。パドロンという一枚の葉のような、突出した点の無いシンプルな味わいはほぼそのまま、だがこれは強さが全然違う。
火種が落ち着きつつ染みた花の香がクロスフェードして、2センチほど進むと辛味がほぼ消えるが、依然強烈フルボディ。大変滑らかになるのだが、それが嘘のように強い。
品質の安定度も群を抜いているっぽいけれど、味わいが朴訥としているので、各所での高評価をアテに濃密な美味を想像したりすると肩透かしを食らうかもしれない。頬を落としたりする珍味の類ではなく、「どれだけ真っ直ぐ歩けるか」という葉巻選手権でもあれば優勝しそうな感じ。歩く姿が遠離るにつれて異常に滑らかになっていくのである。そんなものを遠目に見ながら序盤の名残で既にダウンしそうになっている。吸う前の体調はいつもより良かったはずなのに。
こうなるとウイスキーは合わず(モノにもよるかもしれない)、黒ビールの方が優しくて美味しい。旨味を黒ビールが補うし葉が柔らかく薫るようになる。木質もはっきりしてくる。木目が花の形を描くような花の咲き方、つまり染みた花の咲き方で、木には嫌味がなく、材木店にいるような穏やかさ。パドロンなので高級家具屋と言った方が良いかもしれない。あるいは紙。
パドロンが全体的にそうだと思うけれど、素朴で端正なモノを好む人の内でもこれはとくに強者向けだと思う。ハバナっぽさはほぼ無い。
5本吸ってみてやっとわかったが、私にはパドロンは向いていない。たまにどうしてもパドロンを吸いたくなる事はあるのだが、美味しくても+3止まりになるはず。今回のモノが今まで試した中で一番大きく、滑らかさは抜群だが、大きくなっても優しくはならず、もっと小柄なビトラで十分だった。喉と胃と肺だけでなく頭も辛い。これほど苦しみながら書くのは初めてで、高価なのでなんとか吸い切ろうとしたが、残7センチで死亡。無理して吸っても良い事はない。と思ったが死者が残5センチまで吸い切った。
死者となってみればなかなか美味しかった。葉巻に殺られたというよりウヰスキーに殺られていたのかもしれない。
かなり臭い匂いがあり、酸っぱさまで感じる。ラッパーは極めて脆いらしく、気にならない程度だが脆さが露呈して少し破れがある。
吸い込みはやや緩い。
着火した途端、煙量豊富で極めて辛い。これでパドロンヴィンテージは5種目だが、群を抜いてパワフルな出だしで、緑色のまま乾燥した草や麦の殻やパンが燻っている。パドロンという一枚の葉のような、突出した点の無いシンプルな味わいはほぼそのまま、だがこれは強さが全然違う。
火種が落ち着きつつ染みた花の香がクロスフェードして、2センチほど進むと辛味がほぼ消えるが、依然強烈フルボディ。大変滑らかになるのだが、それが嘘のように強い。
品質の安定度も群を抜いているっぽいけれど、味わいが朴訥としているので、各所での高評価をアテに濃密な美味を想像したりすると肩透かしを食らうかもしれない。頬を落としたりする珍味の類ではなく、「どれだけ真っ直ぐ歩けるか」という葉巻選手権でもあれば優勝しそうな感じ。歩く姿が遠離るにつれて異常に滑らかになっていくのである。そんなものを遠目に見ながら序盤の名残で既にダウンしそうになっている。吸う前の体調はいつもより良かったはずなのに。
こうなるとウイスキーは合わず(モノにもよるかもしれない)、黒ビールの方が優しくて美味しい。旨味を黒ビールが補うし葉が柔らかく薫るようになる。木質もはっきりしてくる。木目が花の形を描くような花の咲き方、つまり染みた花の咲き方で、木には嫌味がなく、材木店にいるような穏やかさ。パドロンなので高級家具屋と言った方が良いかもしれない。あるいは紙。
パドロンが全体的にそうだと思うけれど、素朴で端正なモノを好む人の内でもこれはとくに強者向けだと思う。ハバナっぽさはほぼ無い。
5本吸ってみてやっとわかったが、私にはパドロンは向いていない。たまにどうしてもパドロンを吸いたくなる事はあるのだが、美味しくても+3止まりになるはず。今回のモノが今まで試した中で一番大きく、滑らかさは抜群だが、大きくなっても優しくはならず、もっと小柄なビトラで十分だった。喉と胃と肺だけでなく頭も辛い。これほど苦しみながら書くのは初めてで、高価なのでなんとか吸い切ろうとしたが、残7センチで死亡。無理して吸っても良い事はない。と思ったが死者が残5センチまで吸い切った。
死者となってみればなかなか美味しかった。葉巻に殺られたというよりウヰスキーに殺られていたのかもしれない。
|5 3/4 x 46|AtlanticCigar|$10.25|+4|+3|
二本目。前回の味はほとんど憶えておらず、記述を読み返してもまったく参考にならない。ただ巻きは硬く、吸い込みもみっちりしている。ラッパーは薄くない。
香り高いタバコのような、キャビンを空吸いしている時のような気高い香りがする(キャビンは気高くないが、そんな感じがする)。火を点けているのに空吸いしているような品のある香りがするのである。さすが葉巻。
喫感は全然違うが、香り高さによってコイーバを思い出す。ほんの僅かにコイーバ風味が隠れているのかもしれない。どことなくシガリロっぽさを残したような強さと辛さがあって心地好い。苦味や強さや辛味はあるのに雑味はない。モンテクリストエスペシャルNo2にも少しだけ似ている。
Cubanoとはかなり違っている。Cubanoほど木っぽくなく、もっと高い葉っぽさがあって、苦味も高級煎茶の苦味に似ているようだし、花には高山の中国茶を匂わすふうもある。
黄金の焼芋のような甘味や旨味もしっかり出ていて、やっぱり『キャビンの最高級品』を吸っているような感じになる。焼芋をキャビンで燻製したというか。
他の葉巻とは別種というか、あるいはこれぞ葉巻というべきか。つくづく美味しい葉を吸っているのだなぁと思って、何の景色も浮かばない。
こちらの方が輪郭っぽくビビッドだけれど、オーパスⅩに近い柔らかい風味もある。オーパスⅩの絶頂はまろやかタイ風ココナッツカレーだったけれど、こちらは栗のみのお粥のような柔らかく旨い芳香。栗の落雁のような。輪郭は樫樽で、樫樽貯蔵の芋焼酎のような感じもあるかもしれない。
変化もかなりのもので、良くも悪くも中盤以降には炭酸めいた酸味が加わる。煙らしからぬ美味感だったのが、かなり煙っぽくなる。それでもキャビン風の香りは損なわれない。揮発性の木に近づきもするのだが、嫌味は出ず、煙量は多くないのに色々なモノがよく燃えている。
三口に一口ほどのペースで香りに浮遊感のある旨味が加わって恍惚とする。芋と花との結婚式のシャンペンのような。それでいて非常に葉っぽく、結局結婚式の料理が落葉で焼いた焼芋になる。秋から冬にかけての味覚だと思う。事実との相違が甚だしいけれど、日本人が日本で作った葉巻があればきっとこんな味がする。だからどうして「アメリカーノ」と命名されているのか変な感じがする。ジャパニーズ・ウヰスキーのような。
芋、栗、とくれば、洋菓子の南瓜っぽいところもあったかもしれない。スパイスもそういうお菓子に振りかけられているような風情だった。終盤、木のエグ味がなくはない。最終盤で旨味が炸裂するような事もない。
強さはミディアム強に感じられたが、しまいには喉にぐっとりと来る強さがある。箱で欲しい。
二本目。前回の味はほとんど憶えておらず、記述を読み返してもまったく参考にならない。ただ巻きは硬く、吸い込みもみっちりしている。ラッパーは薄くない。
香り高いタバコのような、キャビンを空吸いしている時のような気高い香りがする(キャビンは気高くないが、そんな感じがする)。火を点けているのに空吸いしているような品のある香りがするのである。さすが葉巻。
喫感は全然違うが、香り高さによってコイーバを思い出す。ほんの僅かにコイーバ風味が隠れているのかもしれない。どことなくシガリロっぽさを残したような強さと辛さがあって心地好い。苦味や強さや辛味はあるのに雑味はない。モンテクリストエスペシャルNo2にも少しだけ似ている。
Cubanoとはかなり違っている。Cubanoほど木っぽくなく、もっと高い葉っぽさがあって、苦味も高級煎茶の苦味に似ているようだし、花には高山の中国茶を匂わすふうもある。
黄金の焼芋のような甘味や旨味もしっかり出ていて、やっぱり『キャビンの最高級品』を吸っているような感じになる。焼芋をキャビンで燻製したというか。
他の葉巻とは別種というか、あるいはこれぞ葉巻というべきか。つくづく美味しい葉を吸っているのだなぁと思って、何の景色も浮かばない。
こちらの方が輪郭っぽくビビッドだけれど、オーパスⅩに近い柔らかい風味もある。オーパスⅩの絶頂はまろやかタイ風ココナッツカレーだったけれど、こちらは栗のみのお粥のような柔らかく旨い芳香。栗の落雁のような。輪郭は樫樽で、樫樽貯蔵の芋焼酎のような感じもあるかもしれない。
変化もかなりのもので、良くも悪くも中盤以降には炭酸めいた酸味が加わる。煙らしからぬ美味感だったのが、かなり煙っぽくなる。それでもキャビン風の香りは損なわれない。揮発性の木に近づきもするのだが、嫌味は出ず、煙量は多くないのに色々なモノがよく燃えている。
三口に一口ほどのペースで香りに浮遊感のある旨味が加わって恍惚とする。芋と花との結婚式のシャンペンのような。それでいて非常に葉っぽく、結局結婚式の料理が落葉で焼いた焼芋になる。秋から冬にかけての味覚だと思う。事実との相違が甚だしいけれど、日本人が日本で作った葉巻があればきっとこんな味がする。だからどうして「アメリカーノ」と命名されているのか変な感じがする。ジャパニーズ・ウヰスキーのような。
芋、栗、とくれば、洋菓子の南瓜っぽいところもあったかもしれない。スパイスもそういうお菓子に振りかけられているような風情だった。終盤、木のエグ味がなくはない。最終盤で旨味が炸裂するような事もない。
強さはミディアム強に感じられたが、しまいには喉にぐっとりと来る強さがある。箱で欲しい。
|5 x 50|AtlanticCigar|$10.25|+4|+3|
不勉強なのでリットー・ゴメスとラ・フロール・ドミニカーナの関係がわからない。
空吸いしているとヒンズーめいたスパイス。
着火すると一口で美味しいものだとわかる。同オリエンタルより断然優しく、美味感も増している。しかもカチッとした味がある。「まったく嫌味の無い木」が甘い。優しいがボディは軽くなく、辛味がないのに辛く感じるような強さがある。「単なる強さ」はなく、ハーブ系のトーンが心地好い。「ハーブ系のトーン」ってなんだろう、こんな言葉を使って恥ずかしいはずなのに、恥ずかしくない。恥ずかしがっているとハーブが着火前のヒンズーめいたスパイスに変化してくる。
結構タバコっぽいそっけなさもあるのだが、甘くて嫌味のない木が相変わらず美味しい。全体はなめらかなフルボディというか、飲み込んでみたらミディアムぐらいしかない。思いのほか安心できる喫感が続いている。強さはオリエンタルに注ぐらしく、キュバーノはかなり優しく仕上がっているものらしい。
花は木を消さずに木の養分で甘く咲いている。ハバナとは完全に別種の美味しさで、火種から磯焼きの香が漂うのが意外だった。鼻に抜ける香が微かに磯っぽいかもしれない。
好きなサイズではないつもりなのだが、ロブストはやはり葉巻サイズの傑作だと思う。分かりやすく、外れにくく、程よく終わって、腹九分目のような、ほんの一服ほどの物足りなさを残す。ブレンドしやすいサイズなのだろうか。ラギート2と良い対のような。というのもダビドフno.2に似たとっつきやすさと変化があるのだが、最終盤だけが特に似ていて、軽いまま、ピリリとスパイシーで花めいて芳醇になるのである。この葉巻はダビドフよりは断然重い木だが、最終盤こそ取っ付きやすく、段々軽くなる印象さえある。
Litto Gomez Diezといえばルシターノらしいのだが、ルシターノはなかなか入手できず、入手しなくても良いようで、キュバーノとアメリカーノで良くも悪くも充足してしまいそう。こってりせず、爽やかでさえあるのに甘くて、はっきりとした香味があるが、濃厚ではなく木っぽい。こんなに甘い木は食べたことがなくて、甘さは控えめ。
私にとってキューバモノでサンクリストバルは落し穴なのだが、サンクリストバルがロブストでのみ落し穴を埋めるものを作ったという感じがしなくない。サンクリストバルに向かわせてはリットーゴメスに失礼なのだが、葉巻なんて自分勝手なものなのさ。自分勝手こそ葉巻の思う壺、思ってもみないほど思う壺、タコ壺らしい住み心地の良さがある。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Dominican Sungrown Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
不勉強なのでリットー・ゴメスとラ・フロール・ドミニカーナの関係がわからない。
空吸いしているとヒンズーめいたスパイス。
着火すると一口で美味しいものだとわかる。同オリエンタルより断然優しく、美味感も増している。しかもカチッとした味がある。「まったく嫌味の無い木」が甘い。優しいがボディは軽くなく、辛味がないのに辛く感じるような強さがある。「単なる強さ」はなく、ハーブ系のトーンが心地好い。「ハーブ系のトーン」ってなんだろう、こんな言葉を使って恥ずかしいはずなのに、恥ずかしくない。恥ずかしがっているとハーブが着火前のヒンズーめいたスパイスに変化してくる。
結構タバコっぽいそっけなさもあるのだが、甘くて嫌味のない木が相変わらず美味しい。全体はなめらかなフルボディというか、飲み込んでみたらミディアムぐらいしかない。思いのほか安心できる喫感が続いている。強さはオリエンタルに注ぐらしく、キュバーノはかなり優しく仕上がっているものらしい。
花は木を消さずに木の養分で甘く咲いている。ハバナとは完全に別種の美味しさで、火種から磯焼きの香が漂うのが意外だった。鼻に抜ける香が微かに磯っぽいかもしれない。
好きなサイズではないつもりなのだが、ロブストはやはり葉巻サイズの傑作だと思う。分かりやすく、外れにくく、程よく終わって、腹九分目のような、ほんの一服ほどの物足りなさを残す。ブレンドしやすいサイズなのだろうか。ラギート2と良い対のような。というのもダビドフno.2に似たとっつきやすさと変化があるのだが、最終盤だけが特に似ていて、軽いまま、ピリリとスパイシーで花めいて芳醇になるのである。この葉巻はダビドフよりは断然重い木だが、最終盤こそ取っ付きやすく、段々軽くなる印象さえある。
Litto Gomez Diezといえばルシターノらしいのだが、ルシターノはなかなか入手できず、入手しなくても良いようで、キュバーノとアメリカーノで良くも悪くも充足してしまいそう。こってりせず、爽やかでさえあるのに甘くて、はっきりとした香味があるが、濃厚ではなく木っぽい。こんなに甘い木は食べたことがなくて、甘さは控えめ。
私にとってキューバモノでサンクリストバルは落し穴なのだが、サンクリストバルがロブストでのみ落し穴を埋めるものを作ったという感じがしなくない。サンクリストバルに向かわせてはリットーゴメスに失礼なのだが、葉巻なんて自分勝手なものなのさ。自分勝手こそ葉巻の思う壺、思ってもみないほど思う壺、タコ壺らしい住み心地の良さがある。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Dominican Sungrown Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|6 x 47|AtlanticCigar|$10.40|+2|+2|
空吸いしているとレンゲの蜂蜜そっくりで驚いた。そっくりどころかまったく同じで、蜂蜜の甘さまで感じる。
着火すると初っ端からかなりの美味で何を思い出すべきか迷う。調子の良い時のモンテクリストというか、モンテクリストNo.1のマデューロらしい。ハバナっぽさはないのだが、芳香がモンテクリストの青緑色のものに似ているかもしれない。
火種が整うとやはり木のエグさがあらわになるが、マデューロだからか「揮発性の木」という感じはクラシックよりも仄かで、マデューロの濃さと苦味に隠れているのかもしれない。不味くなったのではないが、臍の部分が一番美味しいパターンかもしれない。と思って吸い込みが悪いのでリカットしたら花が吹き出てきた。
とっくにモンテクリストの面影はなくなっている。
爽やかな香草の甘さに、微かな揮発性の木に花で、中身はクラシックと同じっぽいが、ココア風のコクに代わりマデューロの苦味と濃さがある。コクはこちらは木のコク。そういえばマデューロにチョコを感じた事がない。
芳香が美味しいのだが、木がいまいち。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Connecticut Broadleaf
Color: Maduro
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
空吸いしているとレンゲの蜂蜜そっくりで驚いた。そっくりどころかまったく同じで、蜂蜜の甘さまで感じる。
着火すると初っ端からかなりの美味で何を思い出すべきか迷う。調子の良い時のモンテクリストというか、モンテクリストNo.1のマデューロらしい。ハバナっぽさはないのだが、芳香がモンテクリストの青緑色のものに似ているかもしれない。
火種が整うとやはり木のエグさがあらわになるが、マデューロだからか「揮発性の木」という感じはクラシックよりも仄かで、マデューロの濃さと苦味に隠れているのかもしれない。不味くなったのではないが、臍の部分が一番美味しいパターンかもしれない。と思って吸い込みが悪いのでリカットしたら花が吹き出てきた。
とっくにモンテクリストの面影はなくなっている。
爽やかな香草の甘さに、微かな揮発性の木に花で、中身はクラシックと同じっぽいが、ココア風のコクに代わりマデューロの苦味と濃さがある。コクはこちらは木のコク。そういえばマデューロにチョコを感じた事がない。
芳香が美味しいのだが、木がいまいち。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Connecticut Broadleaf
Color: Maduro
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|6 x 47|AtlanticCigar|$7.93|+2|+2|
フィギュラドとしての作りは悪く、かなり深くカットしなければ煙が出ないし、点火部も火が回りにくい。それなのに臍の部分の微量の煙だけで、ああ美味しい、と思う。基調は完全に木なのだが、しかも揮発性が出そうな木なのだが、爽やかな甘さが薫り、コクの方に落ち着いている。
火種が整うとけっこうエグ味があることが判ってしまう。それでも木を美化する何かがある。
甘味に何かの草の爽やかさとスパイスの甘い香りが混じる。草は鉄分が豊富で春菊をも匂わせるのだが、香味が複雑で入り交じっていてよくわからない。入り交じっているのに溶け合っていなくて、複雑さが複雑なまま。
シグネチャーも衝撃的だったけれど、これもかなり特殊な味がする。
飲み物を日本酒に変えたら突然コクマロのチョコの風味が出て、しかもミルクとカカオが混ざらずに分裂している。と思う間もなくミルクが消えてココアにたっぷりの花が浮く。
濃いが、吸い込んでみるとあまり強くない。吸い込みが固くて煙が少ない所為もあるかもしれない。
「揮発性の木」の類で美味しいものはこれがはじめて。チョコで煮たたっぷりの木のシチューに香草と花が沢山添えられている。揮発性のエグさがマイルドな味に機微を与えているというか。飽きてくるのだが、気が利いているのか終盤は香味が薄らとしてきて柔らかく吸い易くなる。
クラシックとシグネチャーでそれぞれナチュラル/マデューロ/ロサド/サングロウンの4種類、計8種類が同サイズであるのだが、どれもあくが強そうなので買いそろえたらかえって食傷気味になるかもしれない。
アネホでは感じたオーパスⅩっぽさはほとんど無いよう。ヘミングウェイは他もヘンテコなものばかりだし、『フエンテファミリーの上質な遊び』というふうに感じる。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Cameroon
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
フィギュラドとしての作りは悪く、かなり深くカットしなければ煙が出ないし、点火部も火が回りにくい。それなのに臍の部分の微量の煙だけで、ああ美味しい、と思う。基調は完全に木なのだが、しかも揮発性が出そうな木なのだが、爽やかな甘さが薫り、コクの方に落ち着いている。
火種が整うとけっこうエグ味があることが判ってしまう。それでも木を美化する何かがある。
甘味に何かの草の爽やかさとスパイスの甘い香りが混じる。草は鉄分が豊富で春菊をも匂わせるのだが、香味が複雑で入り交じっていてよくわからない。入り交じっているのに溶け合っていなくて、複雑さが複雑なまま。
シグネチャーも衝撃的だったけれど、これもかなり特殊な味がする。
飲み物を日本酒に変えたら突然コクマロのチョコの風味が出て、しかもミルクとカカオが混ざらずに分裂している。と思う間もなくミルクが消えてココアにたっぷりの花が浮く。
濃いが、吸い込んでみるとあまり強くない。吸い込みが固くて煙が少ない所為もあるかもしれない。
「揮発性の木」の類で美味しいものはこれがはじめて。チョコで煮たたっぷりの木のシチューに香草と花が沢山添えられている。揮発性のエグさがマイルドな味に機微を与えているというか。飽きてくるのだが、気が利いているのか終盤は香味が薄らとしてきて柔らかく吸い易くなる。
クラシックとシグネチャーでそれぞれナチュラル/マデューロ/ロサド/サングロウンの4種類、計8種類が同サイズであるのだが、どれもあくが強そうなので買いそろえたらかえって食傷気味になるかもしれない。
アネホでは感じたオーパスⅩっぽさはほとんど無いよう。ヘミングウェイは他もヘンテコなものばかりだし、『フエンテファミリーの上質な遊び』というふうに感じる。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Cameroon
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|BYL SEP 05|9 1/4 x 47|coh-hk|$62.90/5|+4|+3|
5本入ボックスはモンテAと同仕様で一本一本木箱に入っている。モンテAはバーニッシュだが、こちらはノンバーニッシュでかなり安っぽい。モンテAの木箱も高級には見えないけれど。
ラッパーはかなり薄い土色で赤と黄を帯びている。
長いものはとんでもない熟練者が巻いているはずだが、巻きが良いのかキャップがよいのかカットが実に巧くいく。こんなに綺麗に切れたキャップははじめて。意外なところで巻きの良さを発見してしまう。
40分間ほどはほとんど煙が入ってこないのだが、それでもサンチョらしいゴマを思わせる取っ付きやすさとかなりの甘さを感じる。あまり期待していなかったのだが、美味しい時のサンチョってやっぱり美味しいゴマ団子の味なのだなと納得してしまう。
1時間ぐらい経ってもまだ煙は少ない。焦って終盤に飛んでしまいたくなるが、一々灰皿に置くのも面白い。ドローは依然固めなので長さの所為ではなく巻きがきついのかもしれない。巻きがきついとゴマ団子が出るのかもしれない。ベリコソの時もそうだったが、ゴマ団子は灰が焦げたような風味と紙一重らしいのである。嫌な苦味や辛味をまったく感じないのでサンチョ特有の香味だとは思うのだが、いまいちはっきりしない。
ゴマ団子が濃くなったり、濃い甘さの花が香ったり、特別美味しい瞬間というのは五口ぐらいで、全体は穏やかに薄いまま終わりそうになる。煙の量は増え続けたがそれでも多くはなく、喫感もライト。
というのは嘘でもう一段階あるのだった。今までダブルコロナが最長だったので嘘をつかれても仕方がない。
2時間以上経過したところでけっこう膨らみが出て、穏やかさを記憶に残したままフィナーレを迎える。6口目〜36口目の美味しさが連続してやって来る。ゴマ団子が実は花火だったとでもいうような火薬っぽい香りを秘めて。最初から濃かったらこうはいかないだろう。前半の不甲斐ない軽さが実に有難い。時間にあまり興味はなかったのだが、約2時間半で終わりだとわかる。これほどの長さにもかかわらず残1センチ半で火傷して終了。しかも2時間半が嘘のような軽さで、体調は元気なまま。
日本ではモンテクリストAの5700円とほぼ同額の5500円になっているけれど、かなり恐ろしい価格だと思う。5500円だったら一生に一度でいいような。一応納得はできるような味と長さはぎりぎりあると思う。エスプレンディドスを買ってハズレるよりは口惜しくない長さというか、長いだけで十分な満足感を得られるらしく、ブルックナーの交響曲8番のような、騙されたような騙されていないような美味しい感じがする。5500円でも満足してしまったはずだが、2本目はなかなか買わないと思う。でもまた何かの拍子に5500円で買ってしまうような気もしなくない。一本あたり1100円で買ったのに5500円で買ってしまった気がするのはどうしてか。
店舗を評価できるほどの葉巻通ではないけれど、五年熟成らしき味がするし、COCの半額というおかしな価格だったが、どちらかといえば良いものを安値で入手できて得した気がする。(ちなみに表示価格74$の15%引きで購入)
5本入ボックスはモンテAと同仕様で一本一本木箱に入っている。モンテAはバーニッシュだが、こちらはノンバーニッシュでかなり安っぽい。モンテAの木箱も高級には見えないけれど。
ラッパーはかなり薄い土色で赤と黄を帯びている。
長いものはとんでもない熟練者が巻いているはずだが、巻きが良いのかキャップがよいのかカットが実に巧くいく。こんなに綺麗に切れたキャップははじめて。意外なところで巻きの良さを発見してしまう。
40分間ほどはほとんど煙が入ってこないのだが、それでもサンチョらしいゴマを思わせる取っ付きやすさとかなりの甘さを感じる。あまり期待していなかったのだが、美味しい時のサンチョってやっぱり美味しいゴマ団子の味なのだなと納得してしまう。
1時間ぐらい経ってもまだ煙は少ない。焦って終盤に飛んでしまいたくなるが、一々灰皿に置くのも面白い。ドローは依然固めなので長さの所為ではなく巻きがきついのかもしれない。巻きがきついとゴマ団子が出るのかもしれない。ベリコソの時もそうだったが、ゴマ団子は灰が焦げたような風味と紙一重らしいのである。嫌な苦味や辛味をまったく感じないのでサンチョ特有の香味だとは思うのだが、いまいちはっきりしない。
ゴマ団子が濃くなったり、濃い甘さの花が香ったり、特別美味しい瞬間というのは五口ぐらいで、全体は穏やかに薄いまま終わりそうになる。煙の量は増え続けたがそれでも多くはなく、喫感もライト。
というのは嘘でもう一段階あるのだった。今までダブルコロナが最長だったので嘘をつかれても仕方がない。
2時間以上経過したところでけっこう膨らみが出て、穏やかさを記憶に残したままフィナーレを迎える。6口目〜36口目の美味しさが連続してやって来る。ゴマ団子が実は花火だったとでもいうような火薬っぽい香りを秘めて。最初から濃かったらこうはいかないだろう。前半の不甲斐ない軽さが実に有難い。時間にあまり興味はなかったのだが、約2時間半で終わりだとわかる。これほどの長さにもかかわらず残1センチ半で火傷して終了。しかも2時間半が嘘のような軽さで、体調は元気なまま。
日本ではモンテクリストAの5700円とほぼ同額の5500円になっているけれど、かなり恐ろしい価格だと思う。5500円だったら一生に一度でいいような。一応納得はできるような味と長さはぎりぎりあると思う。エスプレンディドスを買ってハズレるよりは口惜しくない長さというか、長いだけで十分な満足感を得られるらしく、ブルックナーの交響曲8番のような、騙されたような騙されていないような美味しい感じがする。5500円でも満足してしまったはずだが、2本目はなかなか買わないと思う。でもまた何かの拍子に5500円で買ってしまうような気もしなくない。一本あたり1100円で買ったのに5500円で買ってしまった気がするのはどうしてか。
店舗を評価できるほどの葉巻通ではないけれど、五年熟成らしき味がするし、COCの半額というおかしな価格だったが、どちらかといえば良いものを安値で入手できて得した気がする。(ちなみに表示価格74$の15%引きで購入)
|4.87 x 38|AtlanticCigar|$8.15|0|+1|
吸い込みは固めだが、葉がぎりぎりまで詰っている贅沢な感じがある。
前半は辛味というかエグ味というか、持ち前の荒さのようなものが目立つ。後半は強さを維持したまま少し滑らかになる。
たぶんこれは木なのだが、けっこう独特な木で、白くて優雅な大輪の花が咲く。
香味は葉巻らしい香木系で、コクよりも強さと香りで押すような。甘味も薄い。前半の強面の所為もあるかもしれないが、ちびちびとパイプのように燻らせたくなる感じ。
オーパスⅩやダビドフのようなソフト感はないけれど、間違いなく美味。雰囲気がウィンストンチャーチルに近いというか。終盤は甘さとナッツ感が増してハバナ風味の赤土色の香木になる。
結構ちびちびとやっていたのに、咽にぐっとりと来る強さがある。一緒に飲んでいる紅茶までもが咽につらく当たる、フルらしいフル。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Dominican Sungrown Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
吸い込みは固めだが、葉がぎりぎりまで詰っている贅沢な感じがある。
前半は辛味というかエグ味というか、持ち前の荒さのようなものが目立つ。後半は強さを維持したまま少し滑らかになる。
たぶんこれは木なのだが、けっこう独特な木で、白くて優雅な大輪の花が咲く。
香味は葉巻らしい香木系で、コクよりも強さと香りで押すような。甘味も薄い。前半の強面の所為もあるかもしれないが、ちびちびとパイプのように燻らせたくなる感じ。
オーパスⅩやダビドフのようなソフト感はないけれど、間違いなく美味。雰囲気がウィンストンチャーチルに近いというか。終盤は甘さとナッツ感が増してハバナ風味の赤土色の香木になる。
結構ちびちびとやっていたのに、咽にぐっとりと来る強さがある。一緒に飲んでいる紅茶までもが咽につらく当たる、フルらしいフル。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Dominican Sungrown Habano
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
|5 3/4 x 58|AtlanticCigar|$8.10|−2|0|
分厚い、褐色で単一色の、つやのないラッパーが綺麗で、空吸いしていると濃厚チョコかと思ったが、藁の佃煮のようでもある。
苦くて重くて若干辛い。渋い樹液の染みが乾いた味わい。キューバ外の葉巻の典型の一種のような。典型と思われるだけに太々しい感じがある。かなりタバコっぽく、粗くはないが、滑らかさなどは皆無で、細目の鑢のようなところがある。味は濃いが厚くはなく、厚みを誤摩化す為に辛味などが利いているような。甘さも微か。フルボディというよりただの強いタバコのような。この強さの感じはtatuaje habana VI Angelesによく似ている。好き嫌いがはっきり分かれそう。キューバでいえばパルタガスのような。
やっぱり大口径ものは不甲斐ない感じがする。
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Mexican San Andres Broadleaf
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
分厚い、褐色で単一色の、つやのないラッパーが綺麗で、空吸いしていると濃厚チョコかと思ったが、藁の佃煮のようでもある。
苦くて重くて若干辛い。渋い樹液の染みが乾いた味わい。キューバ外の葉巻の典型の一種のような。典型と思われるだけに太々しい感じがある。かなりタバコっぽく、粗くはないが、滑らかさなどは皆無で、細目の鑢のようなところがある。味は濃いが厚くはなく、厚みを誤摩化す為に辛味などが利いているような。甘さも微か。フルボディというよりただの強いタバコのような。この強さの感じはtatuaje habana VI Angelesによく似ている。好き嫌いがはっきり分かれそう。キューバでいえばパルタガスのような。
やっぱり大口径ものは不甲斐ない感じがする。
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Mexican San Andres Broadleaf
Color: Colorado
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
銘
囹
月