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  源氏物語「葉」
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|BYL SEP 05|9 1/4 x 47|coh-hk|$62.90/5|+4|+3|

 5本入ボックスはモンテAと同仕様で一本一本木箱に入っている。モンテAはバーニッシュだが、こちらはノンバーニッシュでかなり安っぽい。モンテAの木箱も高級には見えないけれど。
 ラッパーはかなり薄い土色で赤と黄を帯びている。
 長いものはとんでもない熟練者が巻いているはずだが、巻きが良いのかキャップがよいのかカットが実に巧くいく。こんなに綺麗に切れたキャップははじめて。意外なところで巻きの良さを発見してしまう。

 40分間ほどはほとんど煙が入ってこないのだが、それでもサンチョらしいゴマを思わせる取っ付きやすさとかなりの甘さを感じる。あまり期待していなかったのだが、美味しい時のサンチョってやっぱり美味しいゴマ団子の味なのだなと納得してしまう。
 1時間ぐらい経ってもまだ煙は少ない。焦って終盤に飛んでしまいたくなるが、一々灰皿に置くのも面白い。ドローは依然固めなので長さの所為ではなく巻きがきついのかもしれない。巻きがきついとゴマ団子が出るのかもしれない。ベリコソの時もそうだったが、ゴマ団子は灰が焦げたような風味と紙一重らしいのである。嫌な苦味や辛味をまったく感じないのでサンチョ特有の香味だとは思うのだが、いまいちはっきりしない。
 ゴマ団子が濃くなったり、濃い甘さの花が香ったり、特別美味しい瞬間というのは五口ぐらいで、全体は穏やかに薄いまま終わりそうになる。煙の量は増え続けたがそれでも多くはなく、喫感もライト。
 というのは嘘でもう一段階あるのだった。今までダブルコロナが最長だったので嘘をつかれても仕方がない。
 2時間以上経過したところでけっこう膨らみが出て、穏やかさを記憶に残したままフィナーレを迎える。6口目〜36口目の美味しさが連続してやって来る。ゴマ団子が実は花火だったとでもいうような火薬っぽい香りを秘めて。最初から濃かったらこうはいかないだろう。前半の不甲斐ない軽さが実に有難い。時間にあまり興味はなかったのだが、約2時間半で終わりだとわかる。これほどの長さにもかかわらず残1センチ半で火傷して終了。しかも2時間半が嘘のような軽さで、体調は元気なまま。

 日本ではモンテクリストAの5700円とほぼ同額の5500円になっているけれど、かなり恐ろしい価格だと思う。5500円だったら一生に一度でいいような。一応納得はできるような味と長さはぎりぎりあると思う。エスプレンディドスを買ってハズレるよりは口惜しくない長さというか、長いだけで十分な満足感を得られるらしく、ブルックナーの交響曲8番のような、騙されたような騙されていないような美味しい感じがする。5500円でも満足してしまったはずだが、2本目はなかなか買わないと思う。でもまた何かの拍子に5500円で買ってしまうような気もしなくない。一本あたり1100円で買ったのに5500円で買ってしまった気がするのはどうしてか。
 店舗を評価できるほどの葉巻通ではないけれど、五年熟成らしき味がするし、COCの半額というおかしな価格だったが、どちらかといえば良いものを安値で入手できて得した気がする。(ちなみに表示価格74$の15%引きで購入)
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