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  源氏物語「葉」
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|NextCigar|$740/10|arr 2018/8/9|
|—|5.5” x 55|18.69g|香:3.6~3.9 ave3.8|残6|

 一年八ヶ月ぶりの青ロイヤル、真夏の昼下がりのベランダで着火。気温は高い。
 最高純度のダビドフ、キレの悪さを感じるほどまったりと松茸が絡みつく。他の味はない。
 花に行くかと思いきや菊の影から水泳部が現れる。水泳部が松茸にパクつき無遠慮に平らげていく。まるで松茸が椎茸であるかの如し。
 基調が古風なダビドフで、最近の傾向からすると寂れた感興さえ覚える。ほんの少し味が乗ることがあり、すると寂の下に湛えた気品が汲み取れる。衰退した貴族の売り出された屋敷の匂い。ここにも水泳部の水の足跡が見える。
 中盤に至ると深いコクの息づきが感じられる。古い木材が粉化したようにも、カカオをパウダーのままつまんだようにも思え、砂糖のない味わいが広がる。酸味もないのが深い。花は少し木材に染みている。
 上質感のみあり、感動がない、そこが或いは凄いのかもしれない。
 変化もあまりなく、ある屋敷のようにずっとそこに佇んで、吸い疲れてきた頃に、しつこいような花が染み出す。ここでスモーカーは急激にグロッキー状態に陥るのである
 屋敷の門を閉めて仰ぎ見ると、ブレンダーの見た幻想が少し見え始めた気がする。水泳部さえ現れなければもう少し亢進するところかもしれないが、さて、その幻想を美味しく感じる人はごく少数派である気もまたする。
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