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  源氏物語「葉」
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|4 4/5 x 50|cigarOne|$11|重量:0( 11.04g)|算出:+6|香味:+4|

 一通り葉巻を吸って、なんだか倦きて、ラモンアロネスのようなブランドが気になってきた。
 若干木のような感じと酸味が立っているが、芋ともいえそうな旨味が充実しており、パルタガスを全体的にもう一枚煎ったというか、珈琲の薄皮(の雑味)を足したような物なのかと思う。ラッパーなども見事に薄く、褪せた黒のような、白い、葉巻の死体のような色をしている。単なる苦みがあり、この苦みが木と木から咲く花を引き締めている。
 引き締められてなお膨らむ木と花が優しい。男らしいブランドだと思っていたが、又この梅雨に、かえって秋になって日焼けの跡が残る褐色の少女という感じを受ける。嫁は要らないが娘は欲しいというような純粋な男らしさなのである。娘ほど男の中で優しく膨らむものもあるまい。
 終盤、カスタードのように甘い草が薫る。この終盤が比類なく美味しかった。ホットケーキの素に卵やミルクやバニラエッセンスを加えて練った、焼く前のホットケーキの味にやや似ている。そこに何か香草が加わっているのである。つまり焼かずに生なのだが、ロメオをこんがり焼いたようなフルーツタルトの浮遊する風味がしなくもない。ホットケーキなのに、煙の効果で、一流パティシエが作ったケーキのように美味しい。消火が迫ってむしろ軽やかでまろやかで、酸味の僅かな痕跡もなく、木がより褐色を帯びて凛々しくなる。最後にちょっと木犀が咲く。
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