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  源氏物語「葉」
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|MES MAY 11|4.7 x 52|coh-hk|$285/10|重量:0|算出:+3|香味:+3|

 ニカラグア物のような、意表を突く荒い辛い出だし。だがまあ美味しい。草が一斉に燃え出したようで恐ろしいが、土と炭とカカオを粘土にしたようなコクが燃えた草の下に萌している。
 木は無く、草と土から金木犀が芬々と生えて、非常に甘くなる。
 荒さは静まるものの、強く、硬さが残り、アメリカ人が好みそうな味である。アメリカ人というには先入観が多分にあり、正規ルートではハバナを吸えないだけかもしれない。ニカラグア物に近い硬さを感じるだけかもしれない。という事はつまり、私は私の先入観について語りたかっただけなのか。いや、アメリカ人はハバナよりもニカラグアの葉っぱが好きで、だから国交を断絶したのだろう。政治的英邁は先ず葉巻の好みに左右されただろう。
 ともあれ以前1本試した54とこの1本目の52は全然味が違う。
 金木犀の量が凄く、葉というよりも金木犀を筒に詰めて吸っているような気になる。このバランスが気持ち悪い。BHKに合うかと思って買った娼婦のような赤ワイン(ウマニロンキ・クマロ)が気持ち悪さを助長している。ワイン単体ではまったく娼婦ではなかったから、葉巻がワインを誘うほどのどぎつい娼婦なのである。誘われる方も誘われる隙があったのであろう。日本酒(辛口)も甘すぎ、アイラモルトが葉巻に合うなどと思った事は一度もなかったのに、こればかりはそれを合わせるしかない。
 岩も土も金の影に潜んで、兎に角金木犀が乱れて甘い。金には影などないのである。

 +5を付けても過言ではない華やかさだが、趣味では+3以下。当りのロブストに到底及ばない底抜けの派手さが鼻につく。舌の両脇に残る雑味はロブストにもあった、これにもずっとある。

 残5センチで急激に薄まり、終盤らしい灰の滋味に塗られて、懐かしい葉巻感に落ち着いたが、あまり派手であったため、かえってつまらないような気もする。

 燭台の要領で最終盤をパイプ(一番安いパイプ)に詰めて吸ってみたら、残ゼロセンチまで美味しかった。とはいかない。残ゼロセンチの不味さというのはかなりのものである。クールスモーキングではあるのだが、不味いが故に吹き戻すほどの不味さ。実際、ゼロではなく5ミリで諦めた。唇の触覚は重要らしく、パイプでは妙な感じも拭えない。

 5月になったらもう1本試そうと思う。
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