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  源氏物語「葉」
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|7" x 47|seriouscigars|$11.20|重量:+1(16.95g)|算出:+2|香味:+2|

 チャーチルにしては重すぎて吸い込みも悪い。
 味に期待したが、残念ながら藁・芝生系だ。それに付き物の乾いた汗のような旨味が嫌である。吸い込みの悪さに因る不味さではない。単に好き嫌いの問題かもしれない。このままではいけない。
 すると甘くなって花も出てきて花も甘い。藁も収まって紙のような味わいのチョコになる。チョコの香を付けたノートのような。葉っぱらしい味わいの底に、まだ心地よく芝生が香る。だがどうせなら完全なお菓子になってしまってほしい。
 赤ラベルより断然美味しいが、難しい位置づけの味である。
 カカオマスを少し効かせた、外がカリカリで中がふんわりとしたマドレーヌでも焼けてくるような雰囲気があるが、そう思うと良くも悪くも草が出てくる。また良くも悪くもしっかりした葉の味も出てくる。
 ちょうど真ん中を過ぎる辺りから、今日の昼のパルタガスを思わせるような芳香に落ち着いてくる。アロマティック且つ重厚な葉というような。香味がはぜるような元気さはない。思った以上にハバナに寄ったというか、ハバナとはまるで別物だと思っていたけれど、昨今の塩の錯覚の所為か、後半はハバナのように感じる。ただ巻きが固すぎる所為か木の風味は揮発性を帯びてしまっている。
 終盤に近づくにつれ苦くなる。花の芳香はなかなかのもの。
 残7センチぐらいで木を焦がしたようなエグミばかりの荒々しい雑味が草を巻く。世の中にはこういう死に際の味が好きな人もいるらしいけれど、此処で無理をするとニコチン酔い必定なのである。

 自分が一日に葉巻を二本も吸う人種ではないとつくづく思う。一日一本は必要だが、どんなに間隔を空けても二本目になるとこってりしすぎる(頭の中が葉っぱだらけになるというか)。こんな理由ではあるとしてもTatuajeは今後5年は買わないと思う。
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|5 × 50|seriouscigars|$6.50/|重量:0(11.28g)|算出:+1|香味:+1|

 いつから目利きになったのか、さすがにラッパーが美しくなく、空吸いしていると妙に牧草を喰っている牛の気分になる。
 美味しいというのではないが、着火すると印象は一変する。辛い。草と香水が最初から響いている。辛味に痺れている為に痺れからそのような音が発せられているかのようである。この辛さに負けると味も何もないが、よくよく吟味すると葉巻らしい葉の風味も少しあるし、それが僅かにチョコ状である気がしなくもなく、甘味もなくはない。
 もともとこの赤ラベルには佳い想い出がないのだが、妙に期待させる味ではあった。Angelesは5本とも強すぎ、Victoriasは5本とも過去最高のドロー難だった。妙に期待させるのはVictoriasだったが、ほぼ全部が穴のない棒を吸っているようなものだった。悪い想い出が購買意欲をそそるのは、葉巻を始めた当初の元気さを思い出すからか。
 過去のレビューを読んでいると「菊」とある。確かに菊もある。それが草っぽい蜂蜜を水で薄めたような感じにもなり、辛味が落ち着くと土状のコクも出てくる。纏まりというか、「これが葉巻か」と初心者に感動的にいわしめるハバナ感が微塵もないぐらいだが、中盤に入ると木犀も咲いてくる。だが欠落が鳴り止む事はない。
 予想価格としては200円である。
 予想価格というのは実に初心に返り、紙巻煙草しか知らない時点に立って、紙巻と比べての評価である。これなら紙巻10本ぐらいの価値があるだろうと誰しも思うだろう。それからしばらくしてダビドフNo.2の当りを引き、1万円以上の感覚、その後の粉塵に見舞われたのである。筆者の場合、tatuajeよりも先にダビドフに当ったのだけれど。
|5 x 50|Milan Tobacconists| $11.50|+2|+2|

 ロブスト。最近リング50を超えるものばかりだったのでロブストでも丁度良く細く見えてきた。着火前の香りがチョコレート菓子のようでとても良い。吸い込みはスカスカ。
 スカスカのミディアム。ココアをまぶした半分枯れた芝生のような味わい、甘い芳香がある。木や革や土ではない。強い甘さではないが、甘くて柔らかい。ザラメのような柔らかい焦茶色の味。かなり美味しいのだが、スカスカなのである。スカスカでなければこの香味が更に密だったのだと思うと残念でならない。熟成させるのが嫌なぐらい、既に味が落ち着いていながらお菓子のような賞味期限の短い美味しさがある。その西洋菓子がスカスカなせいで綿飴のように飛んでいってしまいそうなのである。どっちみち煙なのだからスカスカでなくても飛んでいくかもしれない。薄いチョコレートコーティングの中から少し洋酒で湿らせたスポンジが出てくる。洋酒の味はしないが、ボンボンに合うに違いない。ボンボンとはまったく違うお菓子だし、お菓子にお菓子を合わせるのは葉巻ならではの崩れた合わせ方なのか。
 中盤、少し粘土のような味が出ることがあるが、粘土というのは葉巻ではあまり欠点ではない。
 香ばしさに引き立った甘さが捨て難く、切に箱買いしたくなる。うち3本ぐらいとんでもなく美味しいモノに当たりそうな気がするのである。1箱150ドルなら確実に買うけれど、買ってもきっと当たらないのだろう。

 葉巻とは別の美味しさで、それだけ強くお菓子を連想させるのだが、吸ってからニコチン酔いするのが不思議なぐらいである。
6 × 38|AtlanticCigar|$6.25|−6|−5|

 箸を吸っているような吸い込みの固さ。ポキッと半分に折っても同じ固さ。もっとも好きなサイズだが、なんか好きな感じがしない。



6 × 38|AtlanticCigar|$6.25|−1|0|

 前回、煙の粒子が数粒しか入ってこないほどだったので、心配していたら案の定硬い。切り口も見るからに塞がっている。揉み解してから着火。揉み解し方が巧かったのか、口径や強さを斟酌してちょうどよいドローになっている。好ましいサイズで、硬さが好ましくもなれば、硬さには多少のドローの悪さは合っているのである。
 ミディアム。急斜の綺麗な片萌がつづいている。甘味はないが雑味もなく、甘味を思わせ振りなところもなく、ひたすら芳香に落ち着く。カカオというか、銀味というか、ダビドフミレニアム方向の、もっと煙っぽい、緑がかって湿った焚き火のような。薫香に恍惚とするほどではないので、おつまみにチョコなどが欲しくなる。片燃えが勝手に直った。
 物足りなさを感じていると、やっぱりもう少しの吸い込みの簡単さと煙量が欲しくなる。悪くはないけれど美味しくもない格好いい葉巻。葉巻に熱中しているわけにはいかない重要な商談中に便利かもしれない。面倒臭いのでこういうものを今後商談葉巻と呼ぶことにする。商談なんかしたことないけれど、煙草をパカパカ吸える商談であれば煙草の代わりになるはず。商談葉巻が今後あらわれなければ存在価値がありそう。沈着冷静さを要する時に合いそうなのである。吸い込みさえ良ければカツカツとした硬さはむしろ好印象になりそう。鉛筆を吸っているみたいで。



6 × 38|AtlanticCigar|$6.25|−5|−4|

 当然のように硬く、また吸い込みが最悪。仕方がないので真っ二つに切ってみた。結局ハーフサイズの二本とも吸い込みが悪い。頭から尾まで硬いのである。これを巻いた人間はその日頭がおかしかったのだろう。煙はほとんど火種からそのまま上空に漏れるばかりだが、微かに吸い込んだ数粒の煙は甘くて香ばしい。オーブンで焼いたチョコ蜂蜜のような。過去三本のうちではこれが一番美味しいはずだった。こうまで毎回毎回硬いと硬くする理由があるのだとしか思えない。前回は香味が不発だったと思えるほど香味が良い。酷過ぎるが、期待値はなんだか高い。



6 × 38|AtlanticCigar|$6.25|−4|−3|

 火を点けずに嗅いでいると貴腐化した菊の香りがする。ところが、どんなに揉んでも刺してもまったく吸い込めず、真っ二つに切ったら漸く少し吸い込めた。半分は無駄になった。むかついて刺しまくったので、吸えた方の半分のラッパーに穴が開いてしまって、空気が漏れて、それが吸い込みの悪さに加えて更に吸い込みをスカスカにしてしまった。ダビドフ・ミレニアムから恍惚感を取り除いて濃厚な旨味を足したような感じで、酷いのに好感を失えなかった。だがこれを巻いた人物は首にしてほしい。そもそも自分で巻いたものを試し吸いするとかないのだろうか、すぐに硬過ぎることに気付くはずだが。検品者のいない工場なのか。これまで四本ともまともな巻物がなかった。ただ今回のものが一番香味は感動的で、香味にばらつきもありそう。精選すればかなり良いのに。アンヘレスよりもずっと美味しい気がする。これはもう買わないけれど、次は是非とももう少し太いものを買ってみたい。いずれにしても味が少々煙っぽい。いかにも煙らしい灰色の煙。



6 × 38|AtlanticCigar|$6.25|−6|−5|

 5本パックで購入したが、最後の最後まで酷かった。また半分に切らざるをえなかったが、切ったところでまるで吸い込めない。ここまで酷いものには二度と出くわさないだろう。これなら東京都の不味い水道水を飲んでいた方がまだ楽しい。葉巻を巻いたことがない人でもこれよりマシな物が巻けるはず。この木偶の坊を馬鹿にする為の最良の文言を考案するばかり。むかつく。葉巻にむかついている自分もむかつく。むかとむかでむかでですね。
4.62 × 42|AtlanticCigar|$5.50|−1|0|

 舌や鼻がビリビリするほど辛い。フルボディ。1㎝ほどまで味も素っ気もないが、ほどなく甘くなる。柔らかくもなるが、まだ辛い。強い。複雑さがないというか煙に巻かれるようなことはない。強さには巻かれる。かろうじて葉巻として判断できる香味。普段からセブンスターのような強い紙巻きたばこを吸っている人には良いかもしれない。強さにやられて香味がよくわからない。そんなところがよくわかっている。よくできた葉巻であるような気もするから他人事のように0だけれど、そんな気がしなければ|−2|−1|。
 もっと口径が広くて長いものの方が良いのかもしれない。puff.com()の評判はわたしにはあまりあてにならない。アメリカ人は深夜の曠野にジープを走らせながら立て続けにこれを三本消費するのだろう。そして硬い髯が生えているのだろう。



4.62 × 42|AtlanticCigar|$5.50|−1|0|

 たぶん同じ味。



4.62 × 42|AtlanticCigar|$5.50|+1|+1|

 べたっとのこる蜜の甘さ。先の二本と全然違う。一口ごとに乗りの変わる甘味、しかも濃厚、凄い。甘辛い中華料理。酸味はないが、甘味は酢豚のパインのような。甘味のうえに、やっぱり葉巻でもあるのだなぁというような香がある。山椒系のスパイシーさ。苦みはコクのある苦みではない。もっと葉がほくほくとしている、キューバ物寄りに。煙らしい渋さ。アイロンのような熱っぽさ。煙も豊富で強くて短い。使い勝手がよさそう。



4.62 × 42|AtlanticCigar|$5.50|−2|−1|

 着火前、い草の香り。火を点ける前に吸い込みを確認しなかったので、初っぱなに吸い込みがスカスカで吃驚した。火種がコロリと口の中に入ってきそうだった。依然峻烈なフルボディ。強烈な煙草のよう。イガイガしくて辛く、香味も何もない。煙の量豊富。試しに紙巻煙草と同様に吸い込んでみたら地獄だった。上級者向けというより、酒でいえば酒豪が飲む甲類焼酎だと思う。喫味にも微かにい草が香るが苦い。終盤,甘味や香味が出てくるが合わない。しかも二口三口で甘味は終わる。ディオニュソスばりにイカレている角の折れた鬼。



4.62 × 42|AtlanticCigar|$5.50|+1|+1|
 い草に芋を混ぜたような香味。強さに比例する濃厚さはないが、なかなか美味しい。今までで一番まっとうなバランス。二月ほど寝かせたからだろうか。たぶん違うし、これが最後になってしまう。不出来な子ほど可愛いとはいうけれど。

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