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|4 x 44|AtlanticCigar| $27/5|重量:−1|算出:+5|香味:+3|
一本目を到着日早々に試して寝かせないと駄目だろうなと思っていたが、数日後の二本目にしてそうでもないらしい。
tatuaje VI Angeles(■)を思い出す。思い出すといってもほとんど憶えていないが、似たようなサイズだし、辛味や強さが似ている。
大黒寺納豆系の黒く醗酵した染みの味がする。そこに何故かどことなくケーキ屋のような明るい印象が乗っている。かなりの量の草を燃している。小柄な葉巻だが、何か、「かなりの量を燃している」という感じがする。花は萎れつつ黒ずんで、黒ずみの中に黄色が栄える。黒いし辛いし強いのだが、重くない。濃い事は確かで、重いのだが、黒いというほど重くない。重さが茶色いというか。それにしては茶色い印象は薄い。滑らかな黄色が黒ずんでいる。
ハバナっぽさはないのだが、どことなくナッツのようでもあり、大黒寺納豆と併せて珈琲にもなる。若干渋くイガイガしているが、これらしい。
土よりは革、革よりは木で、進むと辛味が丁寧に挽いたスパイスになる。
甘味は染みた花の香りに変わり、染みた香りから旨味に変わる。旨味はパルタガス等に比べると遥かに薄いが、花の香りが柔らかさを幾重にも纏って復帰してくる。かと思えば土の味。それから柔らかさを纏った甘味がふわりと復帰する。小柄らしくめくるめいて、安定していないといえばそれまでだが。
きりりとした苦くもあり辛くもある強さの横でまろやかになった花が終に恍惚に誘う。最終盤では恍惚が棚引きつつ草とカカオに落ち着く。黒ずんだ大黒柱の横の、落ち着きの後にも花の宴がたゆたう。大黒柱というほど太くもないのだが、コンパクトな大黒柱なのだが。
ハバナかダビドフかこの手のニカラグアものか、これが葉巻の三国志らしい。ニカラグアものをたくさん試したわけではないし、イリュージョンは試した事すらなかったのだが、「この手のニカラグアもの」にして「ニカラグアのコイーバ」といった方が腑に落ちそう。強いが濃くはないパドロンはどちらかといえばニカラグアのダビドフだと思う。良くも悪くも大黒寺の大黒柱が「この手のもの」の支柱らしい。
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Nicaraguan Habano
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
一本目を到着日早々に試して寝かせないと駄目だろうなと思っていたが、数日後の二本目にしてそうでもないらしい。
tatuaje VI Angeles(■)を思い出す。思い出すといってもほとんど憶えていないが、似たようなサイズだし、辛味や強さが似ている。
大黒寺納豆系の黒く醗酵した染みの味がする。そこに何故かどことなくケーキ屋のような明るい印象が乗っている。かなりの量の草を燃している。小柄な葉巻だが、何か、「かなりの量を燃している」という感じがする。花は萎れつつ黒ずんで、黒ずみの中に黄色が栄える。黒いし辛いし強いのだが、重くない。濃い事は確かで、重いのだが、黒いというほど重くない。重さが茶色いというか。それにしては茶色い印象は薄い。滑らかな黄色が黒ずんでいる。
ハバナっぽさはないのだが、どことなくナッツのようでもあり、大黒寺納豆と併せて珈琲にもなる。若干渋くイガイガしているが、これらしい。
土よりは革、革よりは木で、進むと辛味が丁寧に挽いたスパイスになる。
甘味は染みた花の香りに変わり、染みた香りから旨味に変わる。旨味はパルタガス等に比べると遥かに薄いが、花の香りが柔らかさを幾重にも纏って復帰してくる。かと思えば土の味。それから柔らかさを纏った甘味がふわりと復帰する。小柄らしくめくるめいて、安定していないといえばそれまでだが。
きりりとした苦くもあり辛くもある強さの横でまろやかになった花が終に恍惚に誘う。最終盤では恍惚が棚引きつつ草とカカオに落ち着く。黒ずんだ大黒柱の横の、落ち着きの後にも花の宴がたゆたう。大黒柱というほど太くもないのだが、コンパクトな大黒柱なのだが。
ハバナかダビドフかこの手のニカラグアものか、これが葉巻の三国志らしい。ニカラグアものをたくさん試したわけではないし、イリュージョンは試した事すらなかったのだが、「この手のニカラグアもの」にして「ニカラグアのコイーバ」といった方が腑に落ちそう。強いが濃くはないパドロンはどちらかといえばニカラグアのダビドフだと思う。良くも悪くも大黒寺の大黒柱が「この手のもの」の支柱らしい。
Country Of Origin: Nicaragua
Wrapper Type: Nicaraguan Habano
Color: Colorado Maduro
Binder / Filler: Nicaraguan / Nicaraguan
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|5 x 43|AtlanticCigar|$113/25|算出:−3|香味:−3|
どうしてこういう事が起こるのだろう。序盤1センチほどは前回より美味しかった(やや芋風のバナナ)のに、急に煙が入って来なくなり、にもかかわらず火種は膨れ上がっているし、無煙の空気は入ってくる。この後色々な差引があったのだが、ほぼこの状態がずっと続く。ラッパーに穴が開いているわけではないのに、不思議だった。
一本買いした人がこれに当たったら至極残念だろう。さすがアヴォ、へたくそピアニスト!と叫びたくなるに違いない。
ドローに関してはダビドフとは雲泥の差がある。
どうしてこういう事が起こるのだろう。序盤1センチほどは前回より美味しかった(やや芋風のバナナ)のに、急に煙が入って来なくなり、にもかかわらず火種は膨れ上がっているし、無煙の空気は入ってくる。この後色々な差引があったのだが、ほぼこの状態がずっと続く。ラッパーに穴が開いているわけではないのに、不思議だった。
一本買いした人がこれに当たったら至極残念だろう。さすがアヴォ、へたくそピアニスト!と叫びたくなるに違いない。
ドローに関してはダビドフとは雲泥の差がある。
|5 x 43|AtlanticCigar|$113/25|重量:−1|算出:+3|香味:+2|
着火せずに銜えていると美味しくなさそうな芝生の味がする。かなり枯れた芝生。ダビドフに比べると吸い込みが硬い。
舞う粉を吸うつもりもなく吸い込んでいるような白い感触。空気が目に見えるというか、ラムネ菓子を煙のように挽いて団扇で扇いだような。若いのか、けっこうな酸味で、プリトス・クラシックほどハバナっぽくはない(クラシック=ハバナと捉えているのだが)。アヴォが製造上どこまでダビドフに近いのか分からないけれど、プリトスに増してそれらしい品質。
アヴォはとりわけクラシックが好みに合うらしいと早計に察して箱で購入したのだが、これがこうだとハバナのペティコロナ以下のものに全く興味が無くなってしまいそうで、他のアヴォを色々試したくはなる。
中盤、更なる甘味とバナナのようなハバナっぽさが加わる。葉巻でバナナなんて紛らわしい言葉は聞いたこともないけれど。酸味は出たり入ったりしているが、出ずっぱりで嫌だったので入ってくれて嬉しい。この辺りまで来るとこれはもう間違いなく美味しい。軽い煙の感触からは予想だにしなかったほどの濃さで花が乗ってくる。雑味はダビドフと同程度に無く、また安物の嫌な味もしない。もししても美味しさがそれより何枚も上を重ねている。葉というより、バレンで何度も何度も擦った紙という感じがする。紙が葉に変わる魔法のバレンで。魔法が嫌なら、葉をバレンで擦って紙に変えた魔法のバレンで。
アヴォ・ウヴェジアンは音楽家らしく、調べると現に簡単に入手できそうなCDを一枚見つけたのだが、どうも三流臭い。音楽家としては三流で、それゆえ葉巻に転向し、それゆえ葉巻としても二流止まり、という位置付けを自負していそう。「二流の一流」という、扱下ろすにも扱下ろさない便利な言葉が(たぶん)あるけれど。あまり買いたくないが、今度CDを買ってみる。
到着日の一本目にして美味しいが、プリトスは三ヶ月で激変したのでそれが愉しみ。25本で平均3.3点はいくに違いないぞこれは。
最近モンテクラブを久しぶりに買ったのが思いのほか不味くて舌が肥えたのかと思っていたけれど、これはその冒瀆的な舌にも優に耐える。
終盤早々煙がスルスル辷る嫌な感触になり、辷るのに灰の苦味が感じられ、呆れるほど衰退する。吸うペースに対してなかなか気難しいところがありそうで、少し早すぎても少し遅すぎてもあからさまに駄目になる。こつが分かると終盤でもけっこう復活するが、本当にこつが分かったのかどうか怪しい。結局根本まで不味くないものではあった。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Ecuadorian Connecticut
Color: Colorado Claro
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican
着火せずに銜えていると美味しくなさそうな芝生の味がする。かなり枯れた芝生。ダビドフに比べると吸い込みが硬い。
舞う粉を吸うつもりもなく吸い込んでいるような白い感触。空気が目に見えるというか、ラムネ菓子を煙のように挽いて団扇で扇いだような。若いのか、けっこうな酸味で、プリトス・クラシックほどハバナっぽくはない(クラシック=ハバナと捉えているのだが)。アヴォが製造上どこまでダビドフに近いのか分からないけれど、プリトスに増してそれらしい品質。
アヴォはとりわけクラシックが好みに合うらしいと早計に察して箱で購入したのだが、これがこうだとハバナのペティコロナ以下のものに全く興味が無くなってしまいそうで、他のアヴォを色々試したくはなる。
中盤、更なる甘味とバナナのようなハバナっぽさが加わる。葉巻でバナナなんて紛らわしい言葉は聞いたこともないけれど。酸味は出たり入ったりしているが、出ずっぱりで嫌だったので入ってくれて嬉しい。この辺りまで来るとこれはもう間違いなく美味しい。軽い煙の感触からは予想だにしなかったほどの濃さで花が乗ってくる。雑味はダビドフと同程度に無く、また安物の嫌な味もしない。もししても美味しさがそれより何枚も上を重ねている。葉というより、バレンで何度も何度も擦った紙という感じがする。紙が葉に変わる魔法のバレンで。魔法が嫌なら、葉をバレンで擦って紙に変えた魔法のバレンで。
アヴォ・ウヴェジアンは音楽家らしく、調べると現に簡単に入手できそうなCDを一枚見つけたのだが、どうも三流臭い。音楽家としては三流で、それゆえ葉巻に転向し、それゆえ葉巻としても二流止まり、という位置付けを自負していそう。「二流の一流」という、扱下ろすにも扱下ろさない便利な言葉が(たぶん)あるけれど。あまり買いたくないが、今度CDを買ってみる。
到着日の一本目にして美味しいが、プリトスは三ヶ月で激変したのでそれが愉しみ。25本で平均3.3点はいくに違いないぞこれは。
最近モンテクラブを久しぶりに買ったのが思いのほか不味くて舌が肥えたのかと思っていたけれど、これはその冒瀆的な舌にも優に耐える。
終盤早々煙がスルスル辷る嫌な感触になり、辷るのに灰の苦味が感じられ、呆れるほど衰退する。吸うペースに対してなかなか気難しいところがありそうで、少し早すぎても少し遅すぎてもあからさまに駄目になる。こつが分かると終盤でもけっこう復活するが、本当にこつが分かったのかどうか怪しい。結局根本まで不味くないものではあった。
Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Ecuadorian Connecticut
Color: Colorado Claro
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican
|7.6 x 49|cigarOne|$96/5|重量:+1|算出:+5|香味:+4|
買ったのは五本だが、『50本キャビネ入り』のものらしい。五本とも同じボックスかわからないが、キャビネものらしく綺麗な外観で、どれも若々しく見える。到着日に一本試してあまり美味しくなく、一ヶ月後の今日、二本目を試す。いい加減試すのは止めにして50本入りを買ってしまいたい。これでパンチダブルコロナを試すのは三回目。
これは凄い。先日のサーウィンストンを髣髴とさせる初っぱなに、あれほどには重心の低くないパンチらしい柔らかさ。また杉が高鳴るような感じもあるもののその音はあれほど高くない。サーウィンストンをドンシャリ(■)と言っては気が引けるが、この蒲鉾に比べるとそうである。なにか、非常にミディアムである。どうやら酷似しているのは基本的なハバナ葉の味わいの品質の高さだけらしい。迫力こそ無いものの、燗でいえば人肌燗。人嫌いな人は人の代わりにこれを吸っていれば良さそうである。
序盤早々蜂蜜の甘味を伴った花が香りからも味からも溢れている。チョコからチョコの味を抜いたようなコクが非常に滑らか。土や木や革は分けも分からずはっきりとしている。
金木犀の黄色がエモイワレヌクリーム色になったりしている。一本にして変色し、大人びたマドレーヌを各種試供されているような。随分お菓子っぽいのだが、はっきりとした葉巻っぽさが隠し味で大人っぽさを暈染のように隈取っている。そういえば木犀は主にオレンジ色のはずだが、いつの間にか黄色と思い込んでいた。色合いは確かにマドレーヌの黄色と茶色のあわいである。そこにズブロッカのように一本の香草が生えている。吸い進めるにつれこの香草が存在感を増すらしい。雑味などほとんど無いものの、この香草が雑味を負うらしくもある。フィルターの役目をしているのか、邪魔をしているのか、よくわからない。地中海のオレンジなど全く感じない、室内楽の雰囲気である。
ここまで書いてシガーワンの説明文と比べてみるとなるほど同じである。どの一本もがこうなるとは限らないが、これが本領なのだろう。これを基本に更に美味しくなったり不味くなったりするのだろう。猫を抱いたクララ・ハスキルの写真(■)を思い出す。
飲み物を『芋焼酎 三岳』に替えたら、悪くない。三岳が良いというよりは、25度程度の酒が合うらしい。40度を超える酒だと微かであるはずの雑味が増幅する感じがする。
残りがロブストぐらいになると、D4に似た雰囲気もあるが、D4はこれほど絨毯を感じさせはしない。絨毯といっても、眩い発色はせずに、新鮮な黄土色の絨毯である。
酒をパルフェタムール(30度)に替えたら、このすみれ色の絨毯は実に合う。複雑なすみれ色が水を得た魚のようにチョコを得て、葉巻色の絨毯が死を得た魚の水のようにすみれ色を得る。なんと煙たい出来事だろう。
これ(■)を読んで解析するに、最後に愛があれば佳かったのである。愛の宴のあとに東京に行ってしまうとは何と淫らな都市伝説だろう。
買ったのは五本だが、『50本キャビネ入り』のものらしい。五本とも同じボックスかわからないが、キャビネものらしく綺麗な外観で、どれも若々しく見える。到着日に一本試してあまり美味しくなく、一ヶ月後の今日、二本目を試す。いい加減試すのは止めにして50本入りを買ってしまいたい。これでパンチダブルコロナを試すのは三回目。
これは凄い。先日のサーウィンストンを髣髴とさせる初っぱなに、あれほどには重心の低くないパンチらしい柔らかさ。また杉が高鳴るような感じもあるもののその音はあれほど高くない。サーウィンストンをドンシャリ(■)と言っては気が引けるが、この蒲鉾に比べるとそうである。なにか、非常にミディアムである。どうやら酷似しているのは基本的なハバナ葉の味わいの品質の高さだけらしい。迫力こそ無いものの、燗でいえば人肌燗。人嫌いな人は人の代わりにこれを吸っていれば良さそうである。
序盤早々蜂蜜の甘味を伴った花が香りからも味からも溢れている。チョコからチョコの味を抜いたようなコクが非常に滑らか。土や木や革は分けも分からずはっきりとしている。
金木犀の黄色がエモイワレヌクリーム色になったりしている。一本にして変色し、大人びたマドレーヌを各種試供されているような。随分お菓子っぽいのだが、はっきりとした葉巻っぽさが隠し味で大人っぽさを暈染のように隈取っている。そういえば木犀は主にオレンジ色のはずだが、いつの間にか黄色と思い込んでいた。色合いは確かにマドレーヌの黄色と茶色のあわいである。そこにズブロッカのように一本の香草が生えている。吸い進めるにつれこの香草が存在感を増すらしい。雑味などほとんど無いものの、この香草が雑味を負うらしくもある。フィルターの役目をしているのか、邪魔をしているのか、よくわからない。地中海のオレンジなど全く感じない、室内楽の雰囲気である。
ここまで書いてシガーワンの説明文と比べてみるとなるほど同じである。どの一本もがこうなるとは限らないが、これが本領なのだろう。これを基本に更に美味しくなったり不味くなったりするのだろう。猫を抱いたクララ・ハスキルの写真(■)を思い出す。
飲み物を『芋焼酎 三岳』に替えたら、悪くない。三岳が良いというよりは、25度程度の酒が合うらしい。40度を超える酒だと微かであるはずの雑味が増幅する感じがする。
残りがロブストぐらいになると、D4に似た雰囲気もあるが、D4はこれほど絨毯を感じさせはしない。絨毯といっても、眩い発色はせずに、新鮮な黄土色の絨毯である。
酒をパルフェタムール(30度)に替えたら、このすみれ色の絨毯は実に合う。複雑なすみれ色が水を得た魚のようにチョコを得て、葉巻色の絨毯が死を得た魚の水のようにすみれ色を得る。なんと煙たい出来事だろう。
これ(■)を読んで解析するに、最後に愛があれば佳かったのである。愛の宴のあとに東京に行ってしまうとは何と淫らな都市伝説だろう。
|(ARA SEP02)|235㎜ x 47|COC|($125/5)|重量:+2|算出:+3|香味:+3|
ボックスコードに確証はないが、というとCOCに失礼かもしれないけれど、信じれば下記五本を10%引きで購入した。
2 x Sancho Panza Sancho VEL MAY01
2 x Montecristo 'A' SUA JUN01
1 x Hoyo Particulares ARA SEP02
particularesは2002年で終売らしいので信じたくなくても古い物である事に間違いはない。
香りはほぼ飛んで、洗って干した正露丸の空瓶が転がっている。死んでいるかと思うのだが、着火すると味があるので驚く。
先ず火薬の香りがピチピチと弾け、同時に新緑と見間違えるほどの新鮮な香りが吹き、オヨーの優しい味わいが追従する。そういうものの通奏低音として葉の苦さが響いている。かなり練れた、コクを感じるほどの苦味で、苦味は強く、音は低い。今までのオヨに足りなかったものがあるらしい。Aサイズらしい不完全燃焼の苦味と紙一重ではある。将又不完全燃焼の苦味と本然の苦味が重なっている。苦味の所為かサンチョスにも似ている。
正露丸から生えた草のような芳香とオヨそのものである透明で白々した味わいとが中域で戯れている。序盤を過ぎるとこの戯れに花が散る。花は次第に濃くなり、この媼のような翁は衰えを感じさせない。此処まで来るとオヨらしさはあまり感じられなくなっている、わかって吸っているのでそれらしい雰囲気はあるものの。というのもサンチョスと比べればこれは目隠しをしていてもおよそ明らかにホヨーである。だが変化の仕方はサンチョスに酷似している。
此処まで古い物ははじめてで、年寄りに対して生意気だが、よい歳の取り方だと思う。枯淡にして爽やかで苦い。
最序盤も捨て難いが、段々華々しく美味しくなってくる。華々とハバナは語感が似ているね。
全然関係ないが、酒に肴を不要とする私にとって、醤油と山葵が最高の肴らしい。今も醤油を呑んで山葵をつまんでいる。醤油と山葵を付ける何物も無い。実は蒲鉾をつまんでいたのだが、蒲鉾が無くなってしまったのである。飲み物は『奏嵐』という北海道の清酒。他にポールジローやシングルトン12年グレンオードを試したが、この葉巻は飲み物に関係なく淡々と進むらしい。
それが、シャトードブルイユのカルヴァドスリキュールに替えたらなかなか似合う。枯淡のものにはこういう蜜のように甘いものが腑に落ちるらしい。それにしてもストレートでこんなに美味しいリキュールは他に嗜んだ事がない。梅酒風のカルヴァドスのような。ちなみに梅酒は『木内梅酒』が今までで一番美味しかった。
最終盤は辛味が出てきて夏の終わりの花火を思い出す。素肌もがさがさとして、寂しくなるところに秋桜が咲いてくれる。この老人は薄らとして根本まで真っ直ぐ衰えなかった。
coh-hkに在庫が有って、試して美味しかったら箱で買おうと企んでいたのだが、もう無くなってしまったらしい。
ボックスコードに確証はないが、というとCOCに失礼かもしれないけれど、信じれば下記五本を10%引きで購入した。
2 x Sancho Panza Sancho VEL MAY01
2 x Montecristo 'A' SUA JUN01
1 x Hoyo Particulares ARA SEP02
particularesは2002年で終売らしいので信じたくなくても古い物である事に間違いはない。
香りはほぼ飛んで、洗って干した正露丸の空瓶が転がっている。死んでいるかと思うのだが、着火すると味があるので驚く。
先ず火薬の香りがピチピチと弾け、同時に新緑と見間違えるほどの新鮮な香りが吹き、オヨーの優しい味わいが追従する。そういうものの通奏低音として葉の苦さが響いている。かなり練れた、コクを感じるほどの苦味で、苦味は強く、音は低い。今までのオヨに足りなかったものがあるらしい。Aサイズらしい不完全燃焼の苦味と紙一重ではある。将又不完全燃焼の苦味と本然の苦味が重なっている。苦味の所為かサンチョスにも似ている。
正露丸から生えた草のような芳香とオヨそのものである透明で白々した味わいとが中域で戯れている。序盤を過ぎるとこの戯れに花が散る。花は次第に濃くなり、この媼のような翁は衰えを感じさせない。此処まで来るとオヨらしさはあまり感じられなくなっている、わかって吸っているのでそれらしい雰囲気はあるものの。というのもサンチョスと比べればこれは目隠しをしていてもおよそ明らかにホヨーである。だが変化の仕方はサンチョスに酷似している。
此処まで古い物ははじめてで、年寄りに対して生意気だが、よい歳の取り方だと思う。枯淡にして爽やかで苦い。
最序盤も捨て難いが、段々華々しく美味しくなってくる。華々とハバナは語感が似ているね。
全然関係ないが、酒に肴を不要とする私にとって、醤油と山葵が最高の肴らしい。今も醤油を呑んで山葵をつまんでいる。醤油と山葵を付ける何物も無い。実は蒲鉾をつまんでいたのだが、蒲鉾が無くなってしまったのである。飲み物は『奏嵐』という北海道の清酒。他にポールジローやシングルトン12年グレンオードを試したが、この葉巻は飲み物に関係なく淡々と進むらしい。
それが、シャトードブルイユのカルヴァドスリキュールに替えたらなかなか似合う。枯淡のものにはこういう蜜のように甘いものが腑に落ちるらしい。それにしてもストレートでこんなに美味しいリキュールは他に嗜んだ事がない。梅酒風のカルヴァドスのような。ちなみに梅酒は『木内梅酒』が今までで一番美味しかった。
最終盤は辛味が出てきて夏の終わりの花火を思い出す。素肌もがさがさとして、寂しくなるところに秋桜が咲いてくれる。この老人は薄らとして根本まで真っ直ぐ衰えなかった。
coh-hkに在庫が有って、試して美味しかったら箱で買おうと企んでいたのだが、もう無くなってしまったらしい。
|OPM NOV 09|184mm x 57|coh-hk|$103.70/10|重量:+2|算出:+6|香味:+4|
10本入りで既に6本消費し、蓋を開けると4本いずれも芳醇な美味しそうな香りで誘っている。なかでも一番不味そうなものに着火した。
出だしからいつもとかなり違う。葉巻らしい枯淡の味わい(最高級の葉巻らしい味わい)なのだが、新緑のような芳香である。モンテクリストの青緑色の芳香に通じるものらしくありもするが、あのような重厚さはなく、良くも悪くも節度が凄い。
五ミリも進むと甘さが乗ってくる。砂糖のようなはっきりとした甘さ。これまで「床屋っぽい」と言ってクァバを少し馬鹿にしていたけれど、一瞬で覆る。だが最大口径の部分に達するとやはり床屋の椅子に腰をゆったりと据えている。七本目にして漸く当たりを引いたらしいが、床屋こそは切っても切り離せぬクァバの特徴なのである。香ばしくて甘くても悠揚迫らず柔らかく、呑み込んでも難がなく、とんでもなく高級な煙草を吸っている気になる。また呑み込むと床屋が薄らぐ。
序盤早々に至る最大口径をくぐり抜けると微かな辛味をオブラートに包んで加えて花の芳香が加わる。重くなってくるらしい。とくに先を期待させる香味ではないが、安心できる。しかしなんと寛げる高級な床屋だろう。極上の髪型に仕上がるには違いない。ああ、パーマ、パーマのような味だ。だがパンチパーマではない。臍から最大径にかける序盤の、期待と緊張に見合う曲がり具合の。
しかしオブラートが剥がれて苦味を増しつつある。
だが苦味もすぐに消え、どうやら思い過ごしのカミソリの驚怖だったらしく、今では床屋に花が咲いている。花の床屋。
その後、不安とも期待とも言えない幾時かを過ごし、終わってみれば恰好良い髪型には仕上がらなかったが、序盤は期待を抜きにして美味しく、以降も悪くはない髪型だった。+5にはならず、+3に落ちる可能性を感じさせるものの、+4。
下落を感じさせる+4というのは珍しい。
10本入りで既に6本消費し、蓋を開けると4本いずれも芳醇な美味しそうな香りで誘っている。なかでも一番不味そうなものに着火した。
出だしからいつもとかなり違う。葉巻らしい枯淡の味わい(最高級の葉巻らしい味わい)なのだが、新緑のような芳香である。モンテクリストの青緑色の芳香に通じるものらしくありもするが、あのような重厚さはなく、良くも悪くも節度が凄い。
五ミリも進むと甘さが乗ってくる。砂糖のようなはっきりとした甘さ。これまで「床屋っぽい」と言ってクァバを少し馬鹿にしていたけれど、一瞬で覆る。だが最大口径の部分に達するとやはり床屋の椅子に腰をゆったりと据えている。七本目にして漸く当たりを引いたらしいが、床屋こそは切っても切り離せぬクァバの特徴なのである。香ばしくて甘くても悠揚迫らず柔らかく、呑み込んでも難がなく、とんでもなく高級な煙草を吸っている気になる。また呑み込むと床屋が薄らぐ。
序盤早々に至る最大口径をくぐり抜けると微かな辛味をオブラートに包んで加えて花の芳香が加わる。重くなってくるらしい。とくに先を期待させる香味ではないが、安心できる。しかしなんと寛げる高級な床屋だろう。極上の髪型に仕上がるには違いない。ああ、パーマ、パーマのような味だ。だがパンチパーマではない。臍から最大径にかける序盤の、期待と緊張に見合う曲がり具合の。
しかしオブラートが剥がれて苦味を増しつつある。
だが苦味もすぐに消え、どうやら思い過ごしのカミソリの驚怖だったらしく、今では床屋に花が咲いている。花の床屋。
その後、不安とも期待とも言えない幾時かを過ごし、終わってみれば恰好良い髪型には仕上がらなかったが、序盤は期待を抜きにして美味しく、以降も悪くはない髪型だった。+5にはならず、+3に落ちる可能性を感じさせるものの、+4。
下落を感じさせる+4というのは珍しい。
|6.9 x 47|cigarOne|$24|重量:+1|算出:+3|香味:+3|
外観はエスプレンディドスに酷似しているが、ラッパーがこちらの方がやや丈夫そう。一本買いで熟成年数など不明。吸い込みは若干難い。
最序盤から風格が違う。杉のようなものが高鳴るのか、金属めいたところもあるのだが、太々しく落ち着いたコクと枯淡らしく達し切った葉の香り。茶色い金属からココアや極細挽きの珈琲の粉が磁場のように発生している。加えてえも言われぬ香りがふとするし、とんでもない達人の様子である。達人が癌で入院しない事を祈る。
金属に馴れてくると、馴れたか消えたか、響きは収まり、木犀が咲いてくる。木犀が咲くと金属から離れた杉が立つ。静かなコクと枯淡の葉は変わらない。香味は抹茶とは異なるものの、新鮮な滋味と印象は挽きたての抹茶に近い円かさである。苦味や辛味やエグ味が出ても枯淡らしさにどうしても付随する致し方ないもののように捉えてしまう。もう少し吸い込みが通ればこういう事もなかったかもしれない。
えも言われぬ香りは一口したのみで思い返せば寂しいしつまらなくもあるが、この寂寥にこそハバナの集大成と言いたくなるほどの涅槃めいた味を感じるのである。涅槃というと大袈裟で、それほどのものではないが、家庭の涅槃ではある。
結局達人はなかなか健康だった。杉の感じにアップマンらしさがあるといえばあるけれど、サー・ウィンストンに限って『別誂』とした方が良さそう。はじめてチャーチルを美味しいと思った。
甘味をあまり感じなかったからか、赤ワイン(安物)よりも甘いリキュール(シャトードブルイユリキュールオーカルヴァドス)の方が合った。だが飲み物に左右されない太々しさがあり、淡く濃い香味がする。ダビドフのみを吸う人が万が一いたとすれば、トリニダッドではなくこちらの方がよりオススメできるが、そんな人はいないだろう。いたら笑い者だろう。
外観はエスプレンディドスに酷似しているが、ラッパーがこちらの方がやや丈夫そう。一本買いで熟成年数など不明。吸い込みは若干難い。
最序盤から風格が違う。杉のようなものが高鳴るのか、金属めいたところもあるのだが、太々しく落ち着いたコクと枯淡らしく達し切った葉の香り。茶色い金属からココアや極細挽きの珈琲の粉が磁場のように発生している。加えてえも言われぬ香りがふとするし、とんでもない達人の様子である。達人が癌で入院しない事を祈る。
金属に馴れてくると、馴れたか消えたか、響きは収まり、木犀が咲いてくる。木犀が咲くと金属から離れた杉が立つ。静かなコクと枯淡の葉は変わらない。香味は抹茶とは異なるものの、新鮮な滋味と印象は挽きたての抹茶に近い円かさである。苦味や辛味やエグ味が出ても枯淡らしさにどうしても付随する致し方ないもののように捉えてしまう。もう少し吸い込みが通ればこういう事もなかったかもしれない。
えも言われぬ香りは一口したのみで思い返せば寂しいしつまらなくもあるが、この寂寥にこそハバナの集大成と言いたくなるほどの涅槃めいた味を感じるのである。涅槃というと大袈裟で、それほどのものではないが、家庭の涅槃ではある。
結局達人はなかなか健康だった。杉の感じにアップマンらしさがあるといえばあるけれど、サー・ウィンストンに限って『別誂』とした方が良さそう。はじめてチャーチルを美味しいと思った。
甘味をあまり感じなかったからか、赤ワイン(安物)よりも甘いリキュール(シャトードブルイユリキュールオーカルヴァドス)の方が合った。だが飲み物に左右されない太々しさがあり、淡く濃い香味がする。ダビドフのみを吸う人が万が一いたとすれば、トリニダッドではなくこちらの方がよりオススメできるが、そんな人はいないだろう。いたら笑い者だろう。
|7 x 49|AtlanticCigar|$22.50|算出:−1|香味:+1|
前回(■)あまり良くなかったのだが、4ヶ月ぶりにおそるおそる試してみる。
外観は砂金でもまぶしたよう。カットも実に巧くいく。ラッパーを嗅ぐとよく熟成させたシナモン。熟成しうるシナモンというのが稀なのである。葉はみっちり詰って、吸い込みは素直で、空吸いすると蜂蜜が加わる。ここまでは完璧だが。
明らかにキューバ物とは違う重い木の香り。キューバの木は軽く、重ければ土や革になる。これは重い木が軽い。きめ細かな辛味がかなりあり、香草を少々、熟成の効いたスパイスをふんだんに含んでいる。まだ火種も整わずにパイプでも燻らせるようだが、この美味のまま煙がぼうぼうと膨らんだら大変な事になるには違いない。早くも木は小便臭い花の染みを帯びている。
それが2センチ過ぎた頃から段々不味くなっていく。前回とあまり変わらない。
前回(■)あまり良くなかったのだが、4ヶ月ぶりにおそるおそる試してみる。
外観は砂金でもまぶしたよう。カットも実に巧くいく。ラッパーを嗅ぐとよく熟成させたシナモン。熟成しうるシナモンというのが稀なのである。葉はみっちり詰って、吸い込みは素直で、空吸いすると蜂蜜が加わる。ここまでは完璧だが。
明らかにキューバ物とは違う重い木の香り。キューバの木は軽く、重ければ土や革になる。これは重い木が軽い。きめ細かな辛味がかなりあり、香草を少々、熟成の効いたスパイスをふんだんに含んでいる。まだ火種も整わずにパイプでも燻らせるようだが、この美味のまま煙がぼうぼうと膨らんだら大変な事になるには違いない。早くも木は小便臭い花の染みを帯びている。
それが2センチ過ぎた頃から段々不味くなっていく。前回とあまり変わらない。
|PUB OCT 07|6.4 x 42|cigarOne|$202/12|重量:+1|算出:+3|香味:+3|
吸い込みが悪いのでなんともいえないが、五味の欠如が欠如し始めたらしい。滑らかさというか、没個性が最高の個性となるトリニダッドらしさが基調ではあるのだが、香りが随分跳ねている。ここまで跳ねた香りは聞いたことがない。特殊なチョコとも特殊な草とも、特殊に深く煎ったか特殊に深く熟れさせたか、兎に角「特殊」と附しておけば良いような。その黒い香りがトリニダッドの高級らしい豆乳の滑らかさにふしぎと繋がれている。半面没個性でありながら半面個性そのものであるのだから変な繋がれ方である。
吸い込みが悪い所為か木にアルコールのような揮発性があるものの、それもサンクリストバルのような嫌なものには感じられず、花柄も克明さを増して、なかなか化けてきた気がする。花も花ではなく花柄で、造花や口紅のようなエレガンがあるが、ともするとどぎつくなる濃色の半面には淡い素肌が生きているのである。こんな煙たい喩えは濾過すればインヘニオスこそ女性にオススメという事になるものである。あえてどぎつい化粧をする気分ですいすい吸える。どことなくサラダの爽やかさも秘めているし。焙煎した大豆に直接花が生えているような不格好さであるのに。
残り物らしく未だに市場に出回っていて買うか買うまいか迷っている人も多そうだが(そんな人誰もいないかもしれないけれど)、この吸い込みの悪い1本にして買っても損はないと思う。好悪の分かれる珍味らしくはあるが、底からして竹以上のものだとは簡単に判る。
今は値上げしてしまったが、シガーワンが今年の父の日セールで$202の20%(?)引きをしていた時にはあまりにもの安さに驚いた。
今年の2月18日(●)に二本目を吸って、次は夏まで待つと言いながら、これでもう五本目なのだった。あれから半年で三本消費したのだが、今日日に吸頃を迎えたと思う。どんな飲み物が合うのかは非常に不明。
これほど意味不明にして美味な葉巻は他にないと思う。終盤に衰える事も無い。葉巻はあまり面白いとは思わないが、これは面白い。
吸い込みが悪いのでなんともいえないが、五味の欠如が欠如し始めたらしい。滑らかさというか、没個性が最高の個性となるトリニダッドらしさが基調ではあるのだが、香りが随分跳ねている。ここまで跳ねた香りは聞いたことがない。特殊なチョコとも特殊な草とも、特殊に深く煎ったか特殊に深く熟れさせたか、兎に角「特殊」と附しておけば良いような。その黒い香りがトリニダッドの高級らしい豆乳の滑らかさにふしぎと繋がれている。半面没個性でありながら半面個性そのものであるのだから変な繋がれ方である。
吸い込みが悪い所為か木にアルコールのような揮発性があるものの、それもサンクリストバルのような嫌なものには感じられず、花柄も克明さを増して、なかなか化けてきた気がする。花も花ではなく花柄で、造花や口紅のようなエレガンがあるが、ともするとどぎつくなる濃色の半面には淡い素肌が生きているのである。こんな煙たい喩えは濾過すればインヘニオスこそ女性にオススメという事になるものである。あえてどぎつい化粧をする気分ですいすい吸える。どことなくサラダの爽やかさも秘めているし。焙煎した大豆に直接花が生えているような不格好さであるのに。
残り物らしく未だに市場に出回っていて買うか買うまいか迷っている人も多そうだが(そんな人誰もいないかもしれないけれど)、この吸い込みの悪い1本にして買っても損はないと思う。好悪の分かれる珍味らしくはあるが、底からして竹以上のものだとは簡単に判る。
今は値上げしてしまったが、シガーワンが今年の父の日セールで$202の20%(?)引きをしていた時にはあまりにもの安さに驚いた。
今年の2月18日(●)に二本目を吸って、次は夏まで待つと言いながら、これでもう五本目なのだった。あれから半年で三本消費したのだが、今日日に吸頃を迎えたと思う。どんな飲み物が合うのかは非常に不明。
これほど意味不明にして美味な葉巻は他にないと思う。終盤に衰える事も無い。葉巻はあまり面白いとは思わないが、これは面白い。
|5 x 48|cigarOne|$11|重量:0|算出:+4|香味:+3|
着火前は民芸品のような、蒸篭のような軽やかな匂い。軽やかさには麦わら帽子の昂揚感も有る。着火すると葉巻のこれといった風味がするが、同時に一風変わって、夏の果実と甘味を伴うようになる。その果実が何なのかは判らない。臭みは鮮やかなほど無い。ほんの少し進むとしっかりした辛味が出てくる。辛味を「しっかりしている」なんて美化できるのはロメオだけかもしれない。
No.3に比べるとコクが浅く、そのぶん何かを付けたようでもない。花の乗り方が独特で、まったくもってマデューロではないのに、花がそれっぽさとして現れるような。明るい色合いの葉巻だが、これといった花は咲かずに、煙が茶色くなる。その香ばしさが小便臭い樹木をも現している。味は濃くないのに香りは濃いのだが、濃い物の香りが濃いのではなく、薄い物の香りが濃いので、変な感じがして美味しい。辛味が出ている所為か、なかなかフルボディに近い。
丁度ど真ん中の中盤頃、突然花が目に見えた。全てが花をふわりと膨らます用土と化した。飲み物をリキュールに変えたからかもしれない(シャトー・ド・ブルイユのカルヴァドスのリキュール)。変える前はドライなもの同士でシップスミスのドライ・ジンを飲んでいたから雲泥の差があったのか。この花が一服で終わってしまった。飲み物を変える手間で間を置いたから咲いたのかもしれないが、その後間隔を空けても咲かなかった。極甘くて芳醇な林檎酒に嗅覚が馴れてしまったのかもしれない。なんとも色々な要因が重なったらしい。
一本の内でも品質は荒れているらしく、残五センチほどで著しく減衰して終了。
エクシビシオンはNo.3も4も良く、これまでのロメオが嘘になってしまった。でも何故かこれぞ葉巻の最低ラインであるという印象になる。どの葉巻も最低これぐらいしっかりしてくれないと、というような。
着火前は民芸品のような、蒸篭のような軽やかな匂い。軽やかさには麦わら帽子の昂揚感も有る。着火すると葉巻のこれといった風味がするが、同時に一風変わって、夏の果実と甘味を伴うようになる。その果実が何なのかは判らない。臭みは鮮やかなほど無い。ほんの少し進むとしっかりした辛味が出てくる。辛味を「しっかりしている」なんて美化できるのはロメオだけかもしれない。
No.3に比べるとコクが浅く、そのぶん何かを付けたようでもない。花の乗り方が独特で、まったくもってマデューロではないのに、花がそれっぽさとして現れるような。明るい色合いの葉巻だが、これといった花は咲かずに、煙が茶色くなる。その香ばしさが小便臭い樹木をも現している。味は濃くないのに香りは濃いのだが、濃い物の香りが濃いのではなく、薄い物の香りが濃いので、変な感じがして美味しい。辛味が出ている所為か、なかなかフルボディに近い。
丁度ど真ん中の中盤頃、突然花が目に見えた。全てが花をふわりと膨らます用土と化した。飲み物をリキュールに変えたからかもしれない(シャトー・ド・ブルイユのカルヴァドスのリキュール)。変える前はドライなもの同士でシップスミスのドライ・ジンを飲んでいたから雲泥の差があったのか。この花が一服で終わってしまった。飲み物を変える手間で間を置いたから咲いたのかもしれないが、その後間隔を空けても咲かなかった。極甘くて芳醇な林檎酒に嗅覚が馴れてしまったのかもしれない。なんとも色々な要因が重なったらしい。
一本の内でも品質は荒れているらしく、残五センチほどで著しく減衰して終了。
エクシビシオンはNo.3も4も良く、これまでのロメオが嘘になってしまった。でも何故かこれぞ葉巻の最低ラインであるという印象になる。どの葉巻も最低これぐらいしっかりしてくれないと、というような。
銘
囹
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