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  源氏物語「葉」
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|5 x 43|AtlanticCigar|$113/25|重量:−1|算出:+3|香味:+2|

 着火せずに銜えていると美味しくなさそうな芝生の味がする。かなり枯れた芝生。ダビドフに比べると吸い込みが硬い。
 舞う粉を吸うつもりもなく吸い込んでいるような白い感触。空気が目に見えるというか、ラムネ菓子を煙のように挽いて団扇で扇いだような。若いのか、けっこうな酸味で、プリトス・クラシックほどハバナっぽくはない(クラシック=ハバナと捉えているのだが)。アヴォが製造上どこまでダビドフに近いのか分からないけれど、プリトスに増してそれらしい品質。
 アヴォはとりわけクラシックが好みに合うらしいと早計に察して箱で購入したのだが、これがこうだとハバナのペティコロナ以下のものに全く興味が無くなってしまいそうで、他のアヴォを色々試したくはなる。
 中盤、更なる甘味とバナナのようなハバナっぽさが加わる。葉巻でバナナなんて紛らわしい言葉は聞いたこともないけれど。酸味は出たり入ったりしているが、出ずっぱりで嫌だったので入ってくれて嬉しい。この辺りまで来るとこれはもう間違いなく美味しい。軽い煙の感触からは予想だにしなかったほどの濃さで花が乗ってくる。雑味はダビドフと同程度に無く、また安物の嫌な味もしない。もししても美味しさがそれより何枚も上を重ねている。葉というより、バレンで何度も何度も擦った紙という感じがする。紙が葉に変わる魔法のバレンで。魔法が嫌なら、葉をバレンで擦って紙に変えた魔法のバレンで。

 アヴォ・ウヴェジアンは音楽家らしく、調べると現に簡単に入手できそうなCDを一枚見つけたのだが、どうも三流臭い。音楽家としては三流で、それゆえ葉巻に転向し、それゆえ葉巻としても二流止まり、という位置付けを自負していそう。「二流の一流」という、扱下ろすにも扱下ろさない便利な言葉が(たぶん)あるけれど。あまり買いたくないが、今度CDを買ってみる。

 到着日の一本目にして美味しいが、プリトスは三ヶ月で激変したのでそれが愉しみ。25本で平均3.3点はいくに違いないぞこれは。
 最近モンテクラブを久しぶりに買ったのが思いのほか不味くて舌が肥えたのかと思っていたけれど、これはその冒瀆的な舌にも優に耐える。

 終盤早々煙がスルスル辷る嫌な感触になり、辷るのに灰の苦味が感じられ、呆れるほど衰退する。吸うペースに対してなかなか気難しいところがありそうで、少し早すぎても少し遅すぎてもあからさまに駄目になる。こつが分かると終盤でもけっこう復活するが、本当にこつが分かったのかどうか怪しい。結局根本まで不味くないものではあった。

Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Ecuadorian Connecticut
Color: Colorado Claro
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican
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