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  源氏物語「葉」
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|cigarOne|121.60/20CHF+¥120≒¥790/1|2020/2/16・arr 2/23|
|MSU AGO 19|3.5’ x 50|重量:--g|香:2.1~3.5 ave2.5(3本平均)|残17|

 5本パックに続き、20本箱を購入し、到着直後から連続3本消費してみた。こう急ぐ。「到着後(二週間程度)休ませる」というのはメーカーや販売店の「言い訳」なのかもしれないし、D6が常喫銘柄の候補だからでもある。
 結果、3本とも味がバラバラ。

  1本目(8.14g) まずい
  2本目(8.28g)やや良い
  3本目(9.09g)終盤少し盛り返す。

 新調したクーラーボックスに葉巻の空箱を投入し、たっぷりの水で加湿していても、なかなか湿度が上がらない。経験上、空箱を詰め込んでおけばそのうち湿度70%で落ち着くはずなのだが、安定まで多少時間はかかるのかもしれない。現在、この新調クーラーボックスにこの箱を入れていて、しかも空箱でないのはこの箱だけという悪環境でもある。もっと丁寧に扱ってみないと、自分が損をする羽目になる。
 湿度不足だし、3年弱の熟成が必要であることはわかりそうだが、前の5本パックの1本目の極端な美味しさにつられてしまってこのまま20本全部消費してしまうだろう(あの美味しさはなんだったのだろう)。実際三年熟成が必要だとすれば、三年後のために今からどれほどのペースで何箱購入していくべきなのか、考えるのも億劫だし、三年後には死んでいて全ておじゃんになるかもしれない。年々高まる死の可能性と相まって『要熟成物』は辛くなってくる。十五年熟成すべきワインなどはもう買うつもりがない(葉巻と違ってワインは一応健康飲料だけれど、それゆえ葉巻の三年とワインの十五年は同等なのか)。要するに若者の死神として、葉巻は先の長い若者が楽しむべしとお勧めするのだが、筆者が若い頃はシガリロ止まりで、葉巻は軽い文学的な知識として嗜む程度にとどめ、一方音楽には毎月八万円ぐらいを費やしていた。音楽はどちらかと言えば若者の趣味だが(若者のほうが音の感受性は膨大で、いろいろな音楽を記憶してしまったというのもあるが、以降、若かりし感性と記憶を追い、追いと老いを重ねたように音響に深みを探すに過ぎない)、老人趣味である葉巻をこそ若者が極めるべきであって、最近の若者は音楽なんぞ聴くべきでない、という妄想段階に達してみただけであり、すぐ降りようと思う。

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5本パック最後の一本
9.45g やや美味しい。(重めの方が美味しい可能性がある)

以上、八本燃やして、満足行くのは三本のみ、五本は不味い。
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どのブランドの葉巻をどれだけ灰にしたか。弊ブログではブランドごとの記事数が一目瞭然で、実際に灰にした数とは違うものの、記事数がそのまま好悪を示すのかもしれない。

ダビドフとコイーバとモンテが多く、次点がパルタガス、それをロメオとトリニダッドとロバイナとボリバー(とフエンテとロッキーパテル)が追従している。 (なぜかパンチが三軍に拮抗している)
※四軍の本命はサンチョだが、オリヴァ同様に「美味しそう」な状態が長引くものと思われる。いつまで経っても美味しくならずに「美味しそう」なまま。

先頭を走る物から次点までは分かり易すぎるところがある。秘めた才能としてはロメオが最大であると思う、『セレクション・ロブストス』のロメオを知って以来、沸沸とそれを感じていて、先日大変美味しい8本入りの箱物を購入したが、依然沸沸としている。ロメオには幼子のような無尽蔵の感がある。いつまで経っても将来があるような(おじいちゃんにも将来がある)。

そこで『ROMEO Y JULIETA Grand Churchills』なるものが出た。ハバナ史上最大の怪物らしい。『グランレゼルバ』と『ブック』等の[特別ヒュミドール版]を利き比べる記事を見ないが(『ブックの謎』)、最大扱いされがちな『グランレゼルバ』や謎の『ブック』等を超えて、『怪物』の価格はハバナの全てはもとよりダビドフのオロブランコをも超えてしまう。オロブランコに対抗したかとも思える。しかし、ロメオはどこまで行っても無尽蔵のままなのだろうと思う。将来何色かに色付くということがなく、果てまで透明さを湛えたまま。
宇宙の果てが身近な真空と変らない事に深遠なロメオは気づかせない。

|cigarOne|29.70/3CHF+¥140≒¥1250/1|2020/2/16・arr 2/23|
|不明|4.33’ x 50|重量:10.97g|香:3.2~3.9 ave3.6|残2|

 無着火の段階で何か無性に甘い。人が虫化して菩提樹液でも吸っているのであろうか。
 D4やD6よりも黒みのある味わい。898バーニッシュに似ている?
 土よりも木なのだが、白木でなく、分厚い樹皮。樹皮に湿り気はあまりない。昔は樹皮系の香味を感じることが多かったから懐かしいのか、懐かしさが甘いのか、湿り気はあまりないものの確かに甘い。辛味もあるので強そうだが、試しに呑み込んでみると喉越し意外や滑らかで柔らかい。
 ムンと来る膨大な草いきれ、花かと思えば樹液に麝香のおしっこ風味、団栗を炒ったような熱と旨味、これら全てを樹皮を染料とするセピアカラーで写したような景色。とりわけ染色されるのは緑草や団栗の芯白などである。
 甘い樹皮は中盤で静かに、入れ替わり花がほころび始める。この花がなんとも軽い感じ。半分萎れつつ完全に乾いたようなパリパリの花。偽物のポプリというか、まだ生きていた頃の写真というか。甘味のない蜂蜜の風味は香りだけが甘い。
 甘味が明滅している。
 それから注ぐ時のビールの泡のような感覚で猛烈に花がこんもり膨らみ始める。どうして泡なのか、液体よりも泡の方が乾いているということなのか、水泡に帰す儚さを感じない。他の香味も薄まり、こんもり花が咲いて美味しくなる感じはしない。泡が落ち着くとホップの風味が錯覚され、やや旨味にも落ち着き、美味しくなる。この辺りから薄荷感を伴って火種の熱が感じられる。
 パルタガスらしいノイジーな終盤ではないし、序盤からして通例のパルタガス感(土を纏った里芋)はあまり感じない。
 薄荷が甘やかでスパイシーなニッキに変り、杳としていたパルタガスらしい粘りけもが杳杳と出てくる。土の旨味、強炭酸のような素晴らしい辛味、自然の甘い花、酵母のごときふくよかさ、やはりニッキの香ばしさ、渾然一体となりつつ猛り過ぎない。即ち根本まで美味しいコースである。
 荒い終盤の方が丁寧で、前半の方が荒いようで不思議といえば不思議だが、指が焦げるだけの価値はある。パルタガスフリークは荒くも丁寧な終盤に期待できる。「丁寧」の意味は「パルタガスらしさ」とほぼイコールであるから。それにしても終盤は丁寧である。一本のみ試したところの。
|三軒茶屋の煙草屋|定価/10|arr 2019|
|—|--|--g|香:3.0~3.0 ave3.5|残--|

 これはどういうわけかたまに吸うと美味しい。無論加湿などしていない。
 さすがにすぐ終って寂しいが、紙巻きたばこ二本分ぐらいの射程がある。紙巻二本分といえばなかなか使える機会も多そうなのである。それにしても、どこからどう出てくるのか不明な情緒がある。若干洗剤っぽさやクリーニング屋っぽさが走ったりもするのだが、これが欠点とならず情緒に転嫁されるような不思議さがある。averageが上限ポイントを上回るという不思議。感動のない情緒ではあるのだが、プレミアムシガーでは辿り着けない境地へたぶん届いている。洗剤がコクを極度に対照化させ、また甘さなどは絶無だが、塩っけが味を引き立てているようなところがある。コイーバのコイーバらしいコクは、栗とまでは行かないまでも、やや黒ずんだ焦げた姿で立ち、旨味無いながら非常に香ばしく、花など出る幕がないが、「他人が感じる懐かしさ」をヒシと感じさせる。葉巻の原点のような他人。香ばしさが一級品なのだろう。いつもこの香味は記憶にないのだが、いつも懐かしい。したがって旅行に携行するのに最適ということにもなる。プレミアムシガーの場合、どこかしら記憶に合致する香味が出てきてしまうから、こうは行かない。この葉巻は自宅で着火した場合にも旅情を誘い、知らぬ土地で燻らせるに越したことはないらしいのである。
|gestocigars|(331.50CHF+ship36CHF)/20≒¥2000|2019/12/17・arr 12/27|
|UTL ABR 18|130mm x 49|14.66g|香:3.0~4.1 ave3.7|残17|

 パルタガスショックの後でも活躍できる物となるとなかなか選択肢が少ない、しかもなるべく小物でとなれば。デュマスをこんな理由でどんどん失ってゆき、後生大事になるのは十本を切った辺りからだと思う。まだ十七本残るので気楽な段階である。この葉巻はもっと眠らせなければならないことはわかり切っているのに。シングル買いした人は弊ブログがGOサインを出すまで着火してはいけない(本当です)。

 D6と比べて序盤が荒い(この二つを比べるのもおかしいが)。(次はパルタガスでBHK系の物が3種出るという希望的観測を持っている)(モンテよりもパルタガスが好き、ということはない)(コイーバが一番美味しいが、コイーバは連日タイプでもない)(BHK系のパルタガスが出たら、連日系としてあっという間になくなってしまうかもしれない)(ロメオも危険である、ロメオもなかなか連日系である)(コイーバとパルタガスは重厚系、モンテクリストは中間、ロメオは妖し系である)(レイエンダがあるのでデュマスは十本を切ってもどんどん無くしてしまうかもしれない)(それにしてもこのデュマス、ブラインドでも明らかにモンテとわかる素性の確かさ)(美味しそうにキャラメル色が広がるパレットに青緑を濃く細くぐるりと引いて渦巻かせたような。)(でも誰もモンテクリストを青緑だなんて言っていない)(わからんのか、青緑が)(ラムネ菓子感はパンチにも通じるが、ラムネの梱包フィルムがやはりモンテは青緑、パンチは無色か黄色)(粉っぽい旨味に関しては、ラムネであり、土っぽくないということ)(それとは別に土っぽさがあるモンテ)(パルタガスほど土臭くなく、よくよく嗅ぐと木もある)(木にありがちな軽さやえぐみや酸味がほぼない)(濃密さも樹皮感とは違う。)(常に花が咲いている様子もある。気づかれない花。)(それでいて金木犀が咲くとモンテの金木犀こそが一番金木犀に近い。本物と区別がつかない。)(ドローは若干悪いな)(すでにかなり美味しくなっていたけれど、「「「3センチほど進むと濃醇とろりとしてたまらない」」」)(キャラメルに花やら何やら溶かし込んでいる)(三ツ星フレンチのデザートとはこういう物なのかな)(最初に供されるサラダの花と、最後に供されるデザートのキャラメルが融合している。)(緑のサラダ感はほとんど皆無だけれど)(甘さは控えめなのに、十分に感じるのはどうしてだろう)(これがデザートではないからか、では何なのだ)(食後の珈琲感もない)(妖しい)(妖しすぎるぞ、何だこれ)幽霊か。(落ちをつけるつもりなんてないんだ)(でも濡女がひたひたと来る感じはある)ねえ、幽霊を好きになっていいの?(モンテクリストを好きになれない人は、幽霊が嫌いなんだ、そうだろう)(成る程、合点がゆく点が多々ある)(オレも幽霊が好きだが、何となくモンテにゾッコンとまではいかない。でも海に引き摺り込まれるということはある)ちょっと出かけてくるね。(うちの人が帰ってこないんです)(そら帰ってこないでしょうよ)(明日の朝まで様子を見ればいいんですね、あいわかりました)(セメダインに砂糖を混ぜた甘さ)(果実のない、砂糖のあるエステル)(夜中に真夜中となりました、真ん中とは何でしょうか)(警察って何にも知らないのね)(昨夜の土左衛門の話をいつ切り出すべきか)(昨夜ではない、今夜だ)(行方不明届が早すぎるぞ)
(旦那さん、帰ってるじゃないか。仏壇の写真に)(いったい誰が行方知れずになった?)(落ちなんてないんです、空から行方不明に)(空から消えただって?)ただいま。(なんだきみは)(ほら、やっぱり来たんです。)(別に来て困る人でもなさそうだぞ)(いつもよりソース顔ね)(でもフレンチソースかしら、いいえキューバンソースかしら)(人を焼いた煙なんて、オチないんだわ、昇るばかりで)(ああ、なんて香りが甘くて深いのかしら、青緑の湖みたい)(ご主人が蒸発されたのですね、ご主人が)(あたしが青緑の湖に沈んで空を映してる)(もっと空を引き摺り込みたい、空っぽの空が地を映すぐらいに)(湖が蒸発したら、空に入り切るかしら?)(でもこの湖って、小さいのよ)(あたし恨むわ)(底が乾くほど恨むわ)(底に辿り着きたい、乾いてでも)(そしたらあたしいなくなるのね)(もう君はいないよ)(とっくに)
|La Couronne| $35/5+$36.84/18=¥1,000|2020/1/30・arr 2/8|
|不明|3.5’ x 50|重量:8.91g|香:2.3~3.6 ave2.9|残3|

コンパクトな葉巻を取り出す行為はなかなか小気味好い。しかし2本目、昨日とは打って変わって安定せず、片燃、味抜け、等ひどい。中盤から終盤的なパルタガスの猛り(しかも味なし)に見舞われる。結局そうそうにレギュラー品らしく容易にハズレを引くことができたのだが、それにしても煥発に才気を感じさせる葉巻である。コンパクトにして重厚−−味抜けさえなければ−−。
|La Couronne| $35/5+$36.84/18=¥1,000|2020/1/30・arr 2/8|
|不明|3.5’ x 50|重量:9.25g|香:3.7~4.1 ave3.9|残4|

一緒に買った他の二つが不甲斐なかったこともあり、おお、さすがパルタガス!という感じがする。昨日のパンチパンチしていないパンチに比べてパルタパルタしたパルタである。パンチはどんなに頑張っても個性がモスキート級であるのだが、パルタの個性は簡単にミドル級を超えてくる。
かなり土っぽく深々とこなれた風味、風味よりも味わいとしてぽってりと来る。里芋を土のコクが塗りつぶす。土に花果実。パルタガスを煮詰めたほどに味わい濃く、旨い。D4より全然良い。シングルでしか買ったことがないが、多分ショーツよりも断然良いだろう。ペテコロエスよりもずっと美しい。味がパルタガスを全く逸脱しない。煙がコンパクトに凝縮されている。
安定も何も、すぐ終わる。すぐ終わるというほどには、すぐ終わらない。これはポッキーのようにどんどん食べたくなるので、20本入を10箱ぐらい買わなければ経年変化を楽しむことができない。
実際に20本入を買ってみたりしないとわからないが、D6は大傑作の可能性がある。

大傑作であれ、使用頻度が高まるほどに、1本1000円ではなんだか高すぎる。送料がなければ800円程度、どこかで600円になる日を狙いたい。1ドル80円になれ
|La Couronne| $100/3+$36.84/18=¥3,800|2020/1/30・arr 2/8|
|—|6’ x 60|重量:23.86g|香:3.4~3.4 ave3.3|残2|

高価ではあるが、巻きがダビドフに比べて手荒で、ラッパーも穴や斑や破れなどあり。美しくない。高価といって、一体どの価格を信じれば良いのだろう。この3本入は、ヨーロッパでは$100が相場、アメリカは$150以上、日本では¥42,000を付けている。熟成年数は十二年で、年数だけ見ると『ダビドフ青ロイヤル』に迫るものだが、ジノブランドである事とそれらしく手荒な巻きであった事などを考え合わせれば、ヨーロッパ価格が妥当なのではないかと思う。日本では年数を主としてそこにリンゲージ60による異様な重量を単純に掛けて値を付けたのではなかろうか。それでも青ロイヤルの価格を超えることは許されなかった。

香味は、白ダビドフ系のクラシックな風味に、最初からややしっとりとした甘さがくる(先日のロメオのせいで舌が甘さを錯覚してしまうのかもしれない)。ところでこれは、どう見てもリンゲージ64ぐらいある(60用カッターでも掠る程度にしかカットできなかった)。着火も当然困難で、吸い込みながら着火せざるをえず、そうしているとさすがに煙の朦朦さ加減がすごい。火が回った後は、ドローが緩いのに吸い込めないような、逆にドローが悪いような大らかさに苛まれる。直径3センチのストローでタピオカドリンクを飲んでみるとこの感覚がわかるかもしれない。タピオカはほとんど口中に拾えないのである。
序盤軽快で、重量から危惧する末恐ろしさは感じない。
それから何時間経っただろうか。
変化は全くなかった。締切原稿の校正に集中しながら燻らせていたせいでもあるらしい。何をしていたにしろ、煙は気を惹かなかった。いつの間にか根元まで燃え尽きていたのである。見事に根本まで香味が安定していたようである。
どうも、最後に燻らせた2008年のリミテッドエディションを思い出す。2008のそれに失礼だが、ダビドフクラシック系のおよそ普通の葉を、ただ長く寝かせただけで、特別に馥郁とした芳香など、もとより出るはずがない、というような。
それにしても、この巨大さで、本当に変化が全くなく軽やかさを保ったのだとしたら、むしろ無変化を良い意味に捉えるべきなのかもしれない。末恐ろしい。
無論、42,000円で購入したなら、暇な日に着火しただろうし、到着日に着火するという暴挙には出なかったかもしれない。いや、それでも着火したかもしれないのは、ミテクレがあまり美しくないからである。
店舗での扱いが良くなかった可能性もある。購入した後に売り切れになっていたので、見本品として乱暴に扱われた物だった可能性がある。
|La Couronne| $92.5/10+$36.84/18=¥1,200|2020/1/30・arr 2/8|
|LGR AGO 19|4.72’ x 50|重量:10.66g|香:2.9~3.3ave3.1|残9|

赤茶によってコロラドを通り越えマデューロ化したクラロ色のラッパーという、コロラドクラロ色のものである。
木は木でも、強い木。木の風味という感じではなく、かと言って木を頬張るというものでもなく、煙草感の強さとなって現れる。えぐみはあるものの許容範囲内で、辛さ等も同様。雑味という感じはあまりない。
中盤からはっきりと花。

やっぱりパンチはいまいち景色が見えてこない。
味が薄いとかそういうことでなく、幻覚剤不使用の感あり。
終盤はラムネ菓子の風味が膨らみ、そういえばパンチはラムネだったかな、と思い出させるも、個性ひ弱で、パルタガスのプチコロエスなんかよりもたぶんずっと良く出来ているのだけれど、変化もビビッドで濃く美味しくはあるのだけれど、多少美味しいだけで、どうしてかピンとこない。たとえパンチの高級品が出ても、もう食指は動かないかもしれない。
生まれて半年で、現在明らかに強者しか美味しがらない物なのだが、寝かせたとして、はたしてピンとくるかどうか。
久しぶりにパンチ(ひ弱なラムネ)やオヨー(ひ弱な赤十字)などのレギュラー品を色々試してみようと思ったのだが、結局やめておいた方が得なのかもしれない。しかし素直にダビドフのエントレアクトを買うようではつまらない気もする。何しろ日常用はハバナがいい。で結局活躍するのがパルタガスのレギュラー品である。

La Couronne、2回目も梱包がミイラの包帯のようにテープぐるぐる巻きで、開梱の大変さが異常であった。小さいもの3箱買う。
|NextCigar|$0/1|arr 2019/9/21|
|—|4” x 56|11.40g|香:3.1~3.5 ave3.3|残0|

Davidoff escurio Gran Torpedo


 註:この葉巻は試供品です。「tasting cigar not for sale」と書かれた封シールあり。

 ベネズエラを黒い人体で巻いたような味わいに、珈琲豆焙煎中の香りがふわふわと漂い、チョコじみた草、黒めの朝食、(カフェ)オーレというよりオーノワールで(白化よりも黒化で)、必ずしも黒が主体ではないのだが、主食が黒く覆われている。麦、パンの風味が黒さの元でかえって鮮やかに存在する。パンには苦めのカカオを塗っているし、飲み物は当然ブラックコーヒーである。サラダには食用の花が盛られる。食べきったかと思うとまた椀子蕎麦の要領で次々と花を盛られるので食べても食べても仕方がない。ベネズエラには随分いろんな種類の花があるものだなあと感心している。デザートを突ついても花。この時々挟むデザートを花が邪魔して勿体ぶるので、デザートが大変美味しい。クリームが花に合うのか、だからおばさんが花をすぐに盛って来るのだろうか、なにしろ変な国の食事なのでよくわからない。
 ダビドフ茸の風味はほとんどせず、また軽さもなく(紅茶を拒絶するような渋さがある)、すると他の新世界葉巻と区別がつかなくなりそうだが、そういうことにならないのがダビドフ圏内の国の凄さなのだろう。はは、どこかしら頭がおかしくなるよ、エスクリオを吸っていると。

 そもそもこの葉巻はダビドフ圏内で最もブラジル色が強いはずである。エクアドル産の葉などもとより使用されていない。たしかに、エクアドル味ではあるが、今回は昨今よりブラジル色が強かったと感じる。とりわけ、甘味を抽出しそびれたブラジル珈琲の味わい。その深煎りの感に、香りは程よいシティローストのようで、酸味といえば深煎りの漆黒に塗り潰されているという、そんなブレンドだった。

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