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|Neptune Cigar|$230/10(+¥900/1)|2023/1/5・arr 1/25|
|—|6’ x 38|7.90g|香:2.8~3.8 ave 3.6|残9|
送料・税金がおよそ一本あたり900円、購入時の円安を加え、結局1本4000円以上かかっている。アメリカ人はこれを高い高いと言いながらも日本の感覚で1500円ぐらいの痛手として味わう、こんな残念な勘定は予め無視していたけれど(勘定はごく自動的に行ってしまう)、このゴールディ、どうしてどのビトラも価格が同一なのだろうか。前回入手したラギート1も、今回入手したラギート2もプロミネンテも、どの販売サイトを見ても値引き等がない限り同一の価格を示している。ラギート2に比べたらプロミネンテなどは2倍の重量がある。重量としては軽くてもラギート系は特別扱いで高いのか、それにしてもラギート1と2が同一である事も腑に落ちない。「ゴールディーは全て同一価格」という崇高らしき理由でスッキリはする。ゴールディーは重量で価格を変えるようなチマチマした代物ではないのだろう。そこにも惚れ込んで購入に踏み切ったのであった。なによりもラギート1の超絶香水に惚れ込んで、その馥郁の香をふんだんに手元に仕舞い込んでおきたかっただけだ。
到着初日だからか落ち着きなく辛さを処方してくる。その中に春摘ダージリンを香らせ、併せてそこはかとない茶葉の旨味を落としてくれるのは紅茶も葉巻もハッパだからだろうか、でも茶葉の旨味とは違う。
この葉巻は序盤から入念に化粧をし、これから三つ星でディナーという風体だ。未だ家を出ず、にこやかに鏡の前に佇み、本当の楽しみは先にある。本当に先があるのか、というのも、この葉巻の変化の行方はお出掛けのように楽しみだけれど、この葉巻の今を評してそうなので、この葉巻がこれからレストランに連れて行ってくれるはずがない、決してレストランの皿に乗ったあれこれは出てこない。そもそも、くれぐれもレストランに香水をつけて行くなよ、ああ、香水ではなくシャンパーニュの香りか、という風なのだ。実際にこの葉巻をレストランで使うとしたら食後よりもアペリティフに合う気がしはする。
辛さが収まると白ビールの酵母に似た湯気のような温かい旨味を現し、香りは撫子とも梔子とも木犀ともポンカンともつかない不思議な香水体験に更に近づいていく。
酵母感は焙煎した麦ムギしさに。なべてパンに。みかんの爽やかな隠し味(どことなくマッタリともした)を効かせたパンなのか、意表を衝いてか、ジャムの代わりに甘い金木犀がぺっとり。
スカトール由来と思しきこの急に濃くも可愛い金木犀はラギート1の純な香水とは違う、いわば他の葉巻からも頻出するもので珍しさはさほどない。
麦は収まりつつ、むしろ何物かに変貌している。米のおこげに濃い味の付いた何か。野生味ありつつ、もっと上品な料理。アジアン、メキシコ、スパイス、香草、宮廷、コメならぬ米らしきものに絡みつく。
皿が変わり、クリーム料理登場。
結局レストランに来ていたのか……。
以下、次の皿が続くようで続かない。皿の上に割れた皿を乗せて饗するようなレストランだ。
終盤そうそうこの葉巻は死んだ。序盤、微妙に香水を燻らせるあたりはラギート1によく似ていた。落ち着けばどんどん似てくるだろうと思う。ただ、2の方が強さがある気がする。
|—|6’ x 38|7.90g|香:2.8~3.8 ave 3.6|残9|
送料・税金がおよそ一本あたり900円、購入時の円安を加え、結局1本4000円以上かかっている。アメリカ人はこれを高い高いと言いながらも日本の感覚で1500円ぐらいの痛手として味わう、こんな残念な勘定は予め無視していたけれど(勘定はごく自動的に行ってしまう)、このゴールディ、どうしてどのビトラも価格が同一なのだろうか。前回入手したラギート1も、今回入手したラギート2もプロミネンテも、どの販売サイトを見ても値引き等がない限り同一の価格を示している。ラギート2に比べたらプロミネンテなどは2倍の重量がある。重量としては軽くてもラギート系は特別扱いで高いのか、それにしてもラギート1と2が同一である事も腑に落ちない。「ゴールディーは全て同一価格」という崇高らしき理由でスッキリはする。ゴールディーは重量で価格を変えるようなチマチマした代物ではないのだろう。そこにも惚れ込んで購入に踏み切ったのであった。なによりもラギート1の超絶香水に惚れ込んで、その馥郁の香をふんだんに手元に仕舞い込んでおきたかっただけだ。
到着初日だからか落ち着きなく辛さを処方してくる。その中に春摘ダージリンを香らせ、併せてそこはかとない茶葉の旨味を落としてくれるのは紅茶も葉巻もハッパだからだろうか、でも茶葉の旨味とは違う。
この葉巻は序盤から入念に化粧をし、これから三つ星でディナーという風体だ。未だ家を出ず、にこやかに鏡の前に佇み、本当の楽しみは先にある。本当に先があるのか、というのも、この葉巻の変化の行方はお出掛けのように楽しみだけれど、この葉巻の今を評してそうなので、この葉巻がこれからレストランに連れて行ってくれるはずがない、決してレストランの皿に乗ったあれこれは出てこない。そもそも、くれぐれもレストランに香水をつけて行くなよ、ああ、香水ではなくシャンパーニュの香りか、という風なのだ。実際にこの葉巻をレストランで使うとしたら食後よりもアペリティフに合う気がしはする。
辛さが収まると白ビールの酵母に似た湯気のような温かい旨味を現し、香りは撫子とも梔子とも木犀ともポンカンともつかない不思議な香水体験に更に近づいていく。
酵母感は焙煎した麦ムギしさに。なべてパンに。みかんの爽やかな隠し味(どことなくマッタリともした)を効かせたパンなのか、意表を衝いてか、ジャムの代わりに甘い金木犀がぺっとり。
スカトール由来と思しきこの急に濃くも可愛い金木犀はラギート1の純な香水とは違う、いわば他の葉巻からも頻出するもので珍しさはさほどない。
麦は収まりつつ、むしろ何物かに変貌している。米のおこげに濃い味の付いた何か。野生味ありつつ、もっと上品な料理。アジアン、メキシコ、スパイス、香草、宮廷、コメならぬ米らしきものに絡みつく。
皿が変わり、クリーム料理登場。
結局レストランに来ていたのか……。
以下、次の皿が続くようで続かない。皿の上に割れた皿を乗せて饗するようなレストランだ。
終盤そうそうこの葉巻は死んだ。序盤、微妙に香水を燻らせるあたりはラギート1によく似ていた。落ち着けばどんどん似てくるだろうと思う。ただ、2の方が強さがある気がする。
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