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  源氏物語「葉」
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|NextCigar|$130/10|2019/10/30・arr 11/9|
|—|7.25 x 40|11.99g|香:3.0~4.2 ave4.0|残1|

 いにしえ感がふつふつとしている。複雑な土の匂い。牛蒡のエステル漬け。果実味の無いアルコールのようなエステル、除光液。
 序盤、牛蒡のせいなのか、よくわからない苦味が軽さの中に立って、よくわからなかった。5センチも進んだ頃からこれを葉巻だと判断できるような香味が整う。
 それは主に花だった。葉巻とは主に花だったのか、しかしこうなると牛蒡の残滓も光り始めている。不味そうな表現になってしまうが、一度死んだものを復活させた、リサイクル的な美味しさ。
 辛味が強まる。辛味が治ると、いにしえの香味が戻りくる。さすがミレニアム、さすがランセロ、さすが牛蒡。時、形、全てがこの変な美味しさにバランスよく寄与している。
 最初の牛蒡とはこの事だったのか!と驚くべきプロットを見せられるようで、苦味は穏やかに練られて自然な土に返り、深々と土に埋まる根菜の生気のみが花を咲かせる。燻銀の渋さを還元していく。この土壌には初期ダビドフの高貴な羽に煽られる松茸の胞子も感じられる。
 ここからますます花盛りを迎え、まさに葉巻に他ならぬものを燻らせていて、葉巻の味のみがして、まさに当たりを引いた心地がする。葉巻に初めて感動した日を思い出させる。
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