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  源氏物語「葉」
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|Atlantic Cigar|$12.70/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5 1/4 x 52|重量:14.26g|香:3.1~3.8 ave3.5|残0|

 これも先日のシンメトリーに似てフルーツビネガーのすえた匂い。

 着火するとおこげに黒糖を塗ったような甘い香ばしさ。黒糖を口に含む感覚は深まりつづける。冬温まるココアの感触もあるも、ミルクが薄くて草が浸かっている。香草の類というより、ただの草っぽい。田舎風の皮の厚い黒パン。暖炉に花をくべる人がいる。ほっこりして軽い喫感なのに、花の蜜が濃く、そこのソファで居眠りするように、べったりと甘いミルクティーを錯覚したりもする、ミルクもないのに。あるいはパンにミルクを使用していたのかもしれない。黒糖と一匙の花の蜜が黒パンに塗られて終始安定している。花が濃い蜜を滴らせるわりに派手やかな香はさほど立たずに素朴なのが不思議だった。どこかしらすーっと素通りするような気配がある。「佳い酒は水に似る」というようなものだろうか。どうして昇るはずの香りが蜜となって落ちてくるのだろうか。黒糖と蜜は極上でおそらく記憶に深く刻まれた、香味は変化少なくも安定しているし箱買いするのも良いかもしれない、しかし恍惚界へは誘われない。常に雑草もまた生えていたからかもしれない。あのとき、もしや雑草さえ無ければ……
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