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  源氏物語「葉」
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|Atlantic Cigar|$12.75/1(+¥770/1)|2021/11/2・arr 11/14|
|—|5 5/8 x 46|重量:12.86g|香:2.1~3.7 ave2.7|残0|

 最近の新世界葉巻は「安い」という利点を失いつつある。興味を惹く物はとりわけそう。元々興味は高い物へ向くのかもしれないから、自ら利点を捨てているのかもしれない。それにしてもダビドフのクラシックNo.2が1300円で買えた時代と比較すると、だいぶ異なる気もするが、普通酒の蔵元が軒並み吟醸酒に手を染めているようなものか。しかもこれはダビドフにとってのZinoラインのような、フエンテのAshtonライン、この喩えもまた異なる気がする。フエンテはフエンテラインでアシュトンよりずっと安価な品を製造しているし。
 加えて送料がアトランティックシガーは高い。関税やたばこ税を含めて一本あたり770円の加算となった。

 ということで結構な本数のアシュトンを仕入れた。到着はやや遅い、おそらくコロナの影響である。



 他の銘柄を含め22本をバラで買ったうち、ビギナーズラックを狙うように到着日に一本ぐらい着火したいところ、シンメトリー・シリーズを3ビトラ買ったので、その一番軽量な物に着火してしまうのは絶対だろう。しかし絶対の一本からどのようなアホが出てくることやら。2200円のアホが出てくるはずである。

 先ずビニールを剥くとフルーツビネガーがつんと香る。アホだ。
 煙一番、まろやかというか、ふんわりマシュマロの感触。密度感じるも軽やか。ここもアホである。
 そうそうにアホな花の気配。キューバ葉仕様の土っぽい香りなどよりも新世界らしく土台のない華やかさを演出する。要するに鉢の無い盆栽みたいなもので、根っこが裸になっちゃって、アホである。かすかに落としきれない根の土に大量の花が染みて、そこに降り注ぐのはお菓子である。マシュマロがポンポン落ちてくる。
 ふと、意外や土の匂いも濃く立ち上りはじめて、砂糖がべったり染みている。なんだこのアホな盆栽は。
 多くは知らないものの、多くのフエンテよりも強い傾向を次第に表す。その強さは、植物で言えば茎の立派さで、花が咲いてもこうべを垂れず、実際茎の味が強まる。ここはアホじゃないが、ややアホにマシュマロを飲みつづける。
 中盤早々以降、勤勉になる。面白いのは最初の10分程度で、あとは上記の花やマシュマロや土がつまらない顔をして時たま入って来たり居なくなったりするだけである。それにしても、序盤のアホがしっかり開花したら大変アホになりそうな予感がするのである。花がプリプリと開花したがっているのをひしひしと感じた。実際、時折その花ノカはここまで洩れてしまっていた。

Color Colorado
Binder / Filler Dominican Republic / Nicaragua
Wrapper Ecuadorian Habano
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