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  源氏物語「葉」
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|cigarOne|¥24190/24|2018/11/11・arr 11/20|
|RAG ABR 18|5 1/4 x 44|重量:10.54g|香:3.8~4.1 ave4.0|残11|

 箱から取り出すと杉の香が密室にむんと籠っていたかのようで、これはもうこの葉巻の確定要素と言って良い。(他、アップマンに近い傾向あり。)箱の中は六本掛け四段で、杉板三枚で杉の香を染ませるように葉巻を挟んでいる。
 空吸いすると年季の入った醸造モノを思わせる熟成の、茶色い奥深い旨みが感じられる。
 着火すると煙柔らかく、柔らかさも確定要素のようなものだが、トリニダッドは侮れず強さを出すこともよくある、とりわけレイジェスやコロニアレスのような小型の場合は強い傾向が強い。
 この頃の季節、鬱蒼と茂りつつも間も無く秋めく森の中、総杉板張の旅館で憩い、中庭で薫らせればさぞ美味しかろうという感じがする。杉の爽やかな薫香のみならず熟成の旨味ある香ばしさがそこに美味しさを添えている。日本化した雰囲気に幽かなハバナ豆の懐かしさが絡む。やや寒く森林に浴する心地がし、秋の花も咲いている。
 森林と醸造と秋の花が見事に融合して、また見事にハバナが日本化して感じられた。爽やかにしてしんみりとする。
 旅館というのはおそらく一人旅であった。森の中に佇む旅館で、そぞろで、幽霊が夕食を運んできたかのような、まだ明るい午後四時ぐらいの夕食で、曇り空であった。葉巻が夕食だったのかもしれない。

 自宅での熟成等に成功したとしか思えない。特別なことはしていず、たまたま今日、ヒュミドールと部屋と曇った秋空が邂逅しただけかもしれない。
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