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  源氏物語「葉」
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|coh-hk|$173/25|arr 2017/11/18|
|SLE JUL 16|5 x 48|--g|香:3.0~3.5 ave3.2|残6|

 うら若き山椒活動の名残を曳きつつお菓子学科を経て、この博士、ふんわりした木造船にレモン粕を搾った天日砂をかける、塩づくりのように。博士自身がロバイナ翁であるかのごとくいつもロバイナを銜えて、もう見える景色も煙色のロバイナだけなのだが……ロバイナといえば夜であり、ファモソスといえば朝鮮人参の苦味が効いたサングラスフルボディー、これまでのこうした印象たる経験から最近の木造船はやや離れ、朽ちており、これまで通り暗くも、軽くて、落ち着きなく揮発する木質を顕にしている。木造船がアルコールのように日々揮発し消滅しつつある。どうにかして人参を呼び戻したいと思うのだが、馬の鼻面にぶら下げるようなもので、嘗ての馨しさ無ならずも微妙に遠い。
 しかしこの日はようやく望む木片に、まだ遠くも近づいてきた。(コイーバやモンテ並みに)特異なる我がロバイナ香が我が筋肉に細く通っているし、それに力を得て、かすかに人参の土っぽさの落ち着きと苦味も細い筋肉に満ちる。お菓子化や花化もほどほどに抑えられ、我がロバイナ香がやや太い。とはいえお菓子化や花化がそれをより太くするのだったか、この天日干しの木造船のせいでもうあまり覚えていないが、そうだったかもしれない。木造船にも水を差すのが雑草だが、雑草は雑草のわりに急成長しないでくれる。
 浜辺をしばし徘徊すると木造船は朝霧に隠れ、全盛期の我がロバイナ農園が復刻される。まだ遠いが、序盤の夜半に期待しながら諦めていた黎明ならぬ逆回転の夜が、自転する地球が、まざまざと期待してよいような路線に変り始める。
 お菓子学科のカスタードに甘味なし、苦味が来れば万事良い。甘くなければカスタードは入用で、苦いカスタードというのは、それはそれは甘美だったはずなのである。バニラかもしれない。雑草に紛れてニラの苦味が来ないことを我々は祈る。誰が祈るのか。
 祈りはなべて届かぬことを前提にしていることを知っている。それながら祈りは長く根元まで続きえた。根元に特有の苦味と朝鮮人参の苦味とは全く違うのであったが、祈りがはや座礁するより、祈りは長く続く方が良い。
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