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  源氏物語「葉」
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|4 1/2 x 32/54|Famous Smoke|$6.90|+4|+3|

 ミレクレに惹かれて購入。フィギュラドにもっとも相応しいようなサイズで、このサイズのフィギュラド(Perfecto)はおデブで小柄な社長さんに似合う。ラッパーの色はもっと黄土色でないと似合わないけれど。硬そうで飴を塗ったような艶のある焦茶色のラッパーで、色気のように上手に黒みがかっている。油を塗ったような艶でもあるのだが飴なのである。香りは少し男性用公衆便所を思わせる。これは葉巻にとっては良いことなのかもしれない。それはラッパーで、フィラーの方は火を点けずに吸っていると適度に焦げ目のついたパンに酷似した豊潤な味がする。こんなおいしいパンは食べたことがなかなか無い。少し甘いラムレーズンが混じっているようでもある。ラッパーに口を付けるということは公衆便所に口を付けていることと同じではないかと思い出した。
 吸い始めると強そうだが、刺々しさがまったくなく、よくよく吸ってみるとミディアム弱ぐらいである。何か信頼の置ける固い味がするが、案外普通の草のようなニカラグアっぽい香りが占めている。そういう香りはあまり好みではないのだが、甘さや焦げのような香ばしさやスパイスがバランスよく混じっているのだろうか。はじめから期待を裏切って美味しい。もっと特別な種類の強い味がするものだと思っていた。
 この型ならではなのだと思うが、味が刻々と緩やかに変わっていく。一口ごとに味が変わるのだが、バランスはまったく崩れない。銀味や割りたての木や酸味や染みや乳などが入れ替わり立ち替わり薄らと繰り返し出現する。時間的に複雑なのだが、常に巧くほとんど単純に纏まっている。どの味も続かないので諄くなく、心地好い煩さがあって、雑味は無い。漸く最大口径の部分にさしかかると、木の旨味が凄くなる。凄くといってもミテクレからは想像しなかったほど優しい。物足りないぐらい。酸味が続いているが、穏やかであまり嫌味のない酸味である。煙量が少ないので、それが薄さや軽さに直結しているのかもしれないが、優しさには直結はしていない。もっと社長の顔が隠れるぐらいもうもうとしたかったけれど。
 灰を一度落としたら社長は消えて、一輪挿しのような姿になった。脚の無いフルートグラスのような。途端に甘くなったのは花の密だろうか。花は挿していないのだが。最大口径を程よく経て、口径が狭まってくるとスパイスが強くなり、酸味はそれに品よく添えられるようになる。相変わらず木も良い。焦茶色の外観なのに木の色の味がして、それに固く輪を掛けるように焦茶色の味もある。甘味は少し華やかに感じられる。甘味は強くはない。草っぽさはいつの間にかとっくに無くなっている。スパイスこそは草ではないのかと思い出したので。
 全体を無理矢理纏めれば深くて暗くなった透明な琥珀色と木蘭色()である。
 何も考えずにゆっくり吸っていたくなるほど美味しく、そのような薄くめくるめく美味しさなのだが、「フルボディ」と謳っているほどのパンチは微塵もなく拍子抜けする。もうちょっと濃ければ箱買いしたいけれど、この調子だともう五本ぐらい欲しい。根元まで多種多様で吸い切った。

 もっと煙が多く、それによってのみ味が濃ければ+4だった。3でもなく、4でもなく、2と4の中間のような3だった。3より美味しいのに、3ほど美味しくもないのである。久しぶりに良い葉巻だった。
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