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  源氏物語「葉」
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|RAG JUN 18|166mm x 52|cigarOne|€378.85/12|重量:+1(16.38g)|算出:+4|香味:+4|計9点|

 鶏舎感というのはよく聞きますが、それはいつも鶏肉の旨味が伴うと思うです。豚肉かもしれんですが。葉巻の旨味なんですがね、ええ、良いんですよ。ここの鶏舎にはそれがない。それどころか、それそれ、よく嗅いでみるとあんたに魚臭さが直撃する。鶏肉が魚を喰ったんですかね? あんたは豚を喰った魚が鳥に成ったとでっしゃろか。
 一度目の灰が落ちる、急激に甘さがきますです。火を点ければ、魚舎なんかすっかり消えていますよ。しばらくなんの甘さがわからないが、 次第に完全体の花舎が目に入る。花に絡む、酪農臭を綺麗に削いだどこぞの北海道バターが濃密にして軽い。南海道ですかね、ええ、良いんですよ。
 灰は本当に落ちるです。はい。ええ、良いんですよ。灰の軽さがバターの軽さとちょうど合せ鏡になっているです。鏡の奥にバター・灰・バター・灰と像が永遠に続いていきそうですけれども、似て非なるいうでしょうか、燃焼リングは長く続かないです。鏡に殺られる精神と同じぐらい灰が脆いですから。鏡はどこかでぱったり。
 ミルフィーユのうわべですね、ラッパーの灰がひらひら勝手に舞う。そこら中、小さな灰だらけです。無能な灰皿には花びら吸引機能がないですからね。灰皿にそっと置いても、二度目、たった1センチの灰が落ちてしまった、こういう葉巻は美味しい事が多いです。脆さは、ドローの軽さに因るものでもなさそうでしてね。
 花の完全体の後、茎が残る。隣の花たちはまだ咲いているですよ。ずっと咲いて。
 これはトリニダッドという銘柄なんです、だからトリニダッドに香りがちな杉風が密かに舎を支配していて杉の好悪が評価を分ける思うです。思わないですかね? 思った方が良いですよ。ええ、良いですよ。完璧な葉巻です。
 それそれ、よく御覧なさい、この葉巻のラッパーは床屋の有平棒の継ぎ目がなかなか見えてこないです。リゲロ葉が分厚いとすると、薄い下部の葉なのかもしれませんね、リゲロの方を美味しがらせるような記述ばかり転がっていますがね、ええ、むしろこれもリゲロかもしれんです。バカタレ。
 五本五本。バンドを外して見たほうが良いですよ。隠れていた部分に鮮やかな緑色の斑点一つが見えるでしょうね? まあ誰だっていつか見えると思いますよ。緑色の斑点を火が経過した時の味はいかがなものか、ずっと気になるですね。でもいつか、知らぬ間に緑の斑点を通過していることになるです。ええ、緑ばかりかまっていられませんから。
 隣に並べてご覧なさい、並べれば大物だと思い込んでいたロブストエクストラが随分小物に見える。味わいの違いは大きさの違いに因るところぐらいしかもしかしたらわからんかもしれんですがね、懇ろに巨大化できたものに非の打ち所は無いはずですがね。つい一ヶ月前は不味かったんですがね。でやんすがね。
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