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|EOT DIC 16|6.1 x 50|cigarOne|$122/10|重量:+1(15.73g)|算出:5|香味:+4|計10点|
モンテクリスト・ダブルエドムンドは多分良く出来ている。ツチノコ君が時々顔を出すところなど、葉巻の文字通りの土台の部分がかほど渋くまったり肥沃であることは稀の稀で、この土の味は日本の野菜畑などから漂うものと違って、ハバナの土壌を味わっていると思い込ませるに足る。苗をドミニカに持って行っても、気候が全く同じだとしても、ハバナと同じ味は出ないのではないかと思わせるに足る。そうして土のコクがツチノコ君のように出てくる。
モンテクリストの煙にはハバナ随一の白さがあるのに、もっとも土をも感じる。
ここまで言って、実は発酵過程等の製法のみの違いが正体なのかもしれない。明日工場長に聞いてみよう。
真実はともかく、(嫌いな言葉だ)、この箱は全て同じように吸い込みが悪い。もし吸い込みが通ってこれが不味くなるのであったら、とんでもなく秀逸なトルセドールが居ることになる。
|EOT DIC 16|6.1 x 50|cigarOne|$122/10|重量:+1(16.74g)|算出:−1|香味:+1|計1点|
この頃、先日出たチェリビダッケ指揮『クープランの墓』をよく聴いていて、久しぶりに音楽で狂おしくなっている。名演という言葉の雲を下方に突き抜けたような、もう秋の領域で、特に今年は秋がしみる。どうしてか今年は無性に悲しい。今日は昼、部屋の底に森々と入る涼気を床に寝そべって全身で感じる、要するに風の態で聴いて悲しさを膨らませていた。ベランダの格子越しには花水木の赤い実があり、音楽にもそれと似た粒粒がある。可愛い実りもあるから余計に悲しい。世代交代の年齢なのか、死の距離を非常に意識した。ちなみにこの段落は非常に心地好かった今日の思い出として書いています。
連夜そのクープランの墓が夢に出てくる。こうした感覚は七年ぶりぐらいの久しぶりで、ジャン・コレのシャブリの異様なシルキーさが夢に出て以来のこと。あれは特別美味しいワインではなかったのに、シルク感だけが妙に静かで印象深くて、液化シルクが記憶に嵌ろうとして脳の皺の上をいつまでも滑っていた。
何が悲しいのか、風に誘われて二日連続で同じものに着火した。秋風に相応しい物としてモンテクリストのみ浮かぶ。悪しき箱にして、なんと今日は吸い込みが爽やかに通る。
吸い込みが通れば味が悪く、片燃えも始終酷い。全てが良い状態の物は何故か無い。
火の回し方が巧くなったのか、近年片燃えをとんと見なかったのに、何回着火し直しても延々と竹槍のように尖っていた。だからこの箱の葉巻を巻いた人に竹槍を刺す妄想をしそうになったかもしれない。寝そべったまま音楽の終演とともに昼寝してしまえばよかった。
片燃えと味の悪さの相関は不明ながら、昨夜の一本とだいぶ変って、激しく、粗く、そればかりで味と香りは延々薄い。結局ドローもだんだん詰まってくる塩梅である。今度からこの工場の箱は取り寄せないように計らおうと思う。
あと、今日は昼でしたので、モンテクリストは夜の葉巻なのではないかとまた思いました。昨夜の方がずっと魅力ある。
残1
モンテクリスト・ダブルエドムンドは多分良く出来ている。ツチノコ君が時々顔を出すところなど、葉巻の文字通りの土台の部分がかほど渋くまったり肥沃であることは稀の稀で、この土の味は日本の野菜畑などから漂うものと違って、ハバナの土壌を味わっていると思い込ませるに足る。苗をドミニカに持って行っても、気候が全く同じだとしても、ハバナと同じ味は出ないのではないかと思わせるに足る。そうして土のコクがツチノコ君のように出てくる。
モンテクリストの煙にはハバナ随一の白さがあるのに、もっとも土をも感じる。
ここまで言って、実は発酵過程等の製法のみの違いが正体なのかもしれない。明日工場長に聞いてみよう。
真実はともかく、(嫌いな言葉だ)、この箱は全て同じように吸い込みが悪い。もし吸い込みが通ってこれが不味くなるのであったら、とんでもなく秀逸なトルセドールが居ることになる。
|EOT DIC 16|6.1 x 50|cigarOne|$122/10|重量:+1(16.74g)|算出:−1|香味:+1|計1点|
この頃、先日出たチェリビダッケ指揮『クープランの墓』をよく聴いていて、久しぶりに音楽で狂おしくなっている。名演という言葉の雲を下方に突き抜けたような、もう秋の領域で、特に今年は秋がしみる。どうしてか今年は無性に悲しい。今日は昼、部屋の底に森々と入る涼気を床に寝そべって全身で感じる、要するに風の態で聴いて悲しさを膨らませていた。ベランダの格子越しには花水木の赤い実があり、音楽にもそれと似た粒粒がある。可愛い実りもあるから余計に悲しい。世代交代の年齢なのか、死の距離を非常に意識した。ちなみにこの段落は非常に心地好かった今日の思い出として書いています。
連夜そのクープランの墓が夢に出てくる。こうした感覚は七年ぶりぐらいの久しぶりで、ジャン・コレのシャブリの異様なシルキーさが夢に出て以来のこと。あれは特別美味しいワインではなかったのに、シルク感だけが妙に静かで印象深くて、液化シルクが記憶に嵌ろうとして脳の皺の上をいつまでも滑っていた。
何が悲しいのか、風に誘われて二日連続で同じものに着火した。秋風に相応しい物としてモンテクリストのみ浮かぶ。悪しき箱にして、なんと今日は吸い込みが爽やかに通る。
吸い込みが通れば味が悪く、片燃えも始終酷い。全てが良い状態の物は何故か無い。
火の回し方が巧くなったのか、近年片燃えをとんと見なかったのに、何回着火し直しても延々と竹槍のように尖っていた。だからこの箱の葉巻を巻いた人に竹槍を刺す妄想をしそうになったかもしれない。寝そべったまま音楽の終演とともに昼寝してしまえばよかった。
片燃えと味の悪さの相関は不明ながら、昨夜の一本とだいぶ変って、激しく、粗く、そればかりで味と香りは延々薄い。結局ドローもだんだん詰まってくる塩梅である。今度からこの工場の箱は取り寄せないように計らおうと思う。
あと、今日は昼でしたので、モンテクリストは夜の葉巻なのではないかとまた思いました。昨夜の方がずっと魅力ある。
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