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|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
満員電車のように葉が柔らかくも押し込まれて、エクスカリバーらしい微かな吸い込み難がある。エクスカリバーなのでこれは難ではないのだろう。微かにきついぐらいが悲劇の風呂にとっぷりと浸かるぐらいには良いのである。着火前に吸っていると杉の香が占めている。外観は軽く磨いて少しばかり艶を出したようなラッパーで、綺麗に巻かれているが、特別美しくはない。
着火すると少し頭痛を催すか銀紙を噛むのと同じような鼻を突く杉の抽出味である。微かにしてなかなか甘い。序盤一口ごとに甘くなる。木っぽいが、杉以上に安い木のようである。杉が安い木に高級感を添えている。二本の木が立っている。杉には美味しそうな染みが滲んでくる。屢々小便臭いといってしまう類の美味しい染みである。それにしても染みが抜けたように上質な杉である。野生や植林の杉というより、加工された杉板にグラニュー糖をふりかけたような。
+1.5にしたいところだが、そんな細かい評価は断腸の思いで四捨五入するのだが、そうするとこれが1.5なのか1.4なのか迷ってしまう。吸い込みは結局のところ絶妙だったし、品質が悪くもないのだが、杉が頭痛のように凛烈すぎたので1.3にした。次第に評価が下がるほどそっくり純な杉なのである。葉巻に杉を求める人にはこれが良いのかもしれない。杉のとなりに一本甘くて安い木が生えているのだが。どうして点数に拘るのだろう、点数に拘らなければ1.6だったかもしれないのに。
中盤以降、スパイシーになるが、杉ほどスパイシーではない。切れの悪いイガイガしさも出てきている。重さは少し軽いミディアムなのだが、少しばかり紙巻きのように吸い込んでみると咳き込むのではなく咽がなかなかイガイガする。つまらない韻もあって、風邪をひいたような気分になってもう眠ることにした。イガイガがますます増して0.9すなわち1.0に落ち着く。
ずっと二本の木が立っていたこととは関係ないが、寿命の短い杉だった。熟成させると少しばかり美味しくなりそう。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
二本目を吸ったら同じ味だとしても別の文章になってしまう。酸味とシャンプーがあることを付け加えなければならない、1本目にはなかったはずだが。相変わらず二本の木は立っていて、二本の木という文章は絶妙だった。というと聞こえは良いが、杉の方は存在感が薄らいでいる。杉がシャンプーの酸味に変わってしまったということにしておこう。中盤、化粧水のような炭酸水となり、終盤の直前で死亡する。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+5|+3|
四ヶ月寝かせて最後の五本目を吸ったらシャンプーも杉も落ち着いて何か別の柔らかくて美味しいモノになっている。シナモンを振りかけたバターロールのような。かなりまろやかで優しい。木の芳香も味わい深い。軽いけれど、エクスカリバーは底力があるなぁと思って嬉しくなって箱買いしたくなってしまう。五本目がたまたまアタリだっただけかもしれないが。「軽めのアップマンマグナム50」や「軽めのトリニダッド」という存在しない葉巻が欲しい人には重宝がられる気がする。軽いが、味には膨らみがある。
中盤に入るとシャンプーや酸味を思い出す味わいに変化するが、嫌味はなく、変化がおもしろいというぐらい。甘さも膨らみの中に感じられる。なんだか木の芳香が、ありがたいことに、ダビドフに似てきている。バターの花が咲きそうで咲かないいじらしさ。それから粘土状の旨味も出てくる。粘土なんて不味いに決まっているのに、スパイスが食欲をそそるらしい。らしいといっても、煙の実感というのはこういうものなのだろう。久しぶりに煙を満喫している。誰もいないところを散歩する時に良いかも知れない。そんな所があるのか疑問だが。風が煙を運んでしまってもそれほど勿体無くないという意地汚い気持ちだろうか。家でじっくり吹かすには少々物足りない。だけど美味しい。物足りなさを埋めるものが屋外にあるのだろう。もっともそれが人であるわけがないのだが。
最終盤に花が咲いた。こんな文章を書いていて良かったなぁと思うほど絶妙なクライマックスだった。少し茎っぽい花だったけれど強烈に咲いた。
満員電車のように葉が柔らかくも押し込まれて、エクスカリバーらしい微かな吸い込み難がある。エクスカリバーなのでこれは難ではないのだろう。微かにきついぐらいが悲劇の風呂にとっぷりと浸かるぐらいには良いのである。着火前に吸っていると杉の香が占めている。外観は軽く磨いて少しばかり艶を出したようなラッパーで、綺麗に巻かれているが、特別美しくはない。
着火すると少し頭痛を催すか銀紙を噛むのと同じような鼻を突く杉の抽出味である。微かにしてなかなか甘い。序盤一口ごとに甘くなる。木っぽいが、杉以上に安い木のようである。杉が安い木に高級感を添えている。二本の木が立っている。杉には美味しそうな染みが滲んでくる。屢々小便臭いといってしまう類の美味しい染みである。それにしても染みが抜けたように上質な杉である。野生や植林の杉というより、加工された杉板にグラニュー糖をふりかけたような。
+1.5にしたいところだが、そんな細かい評価は断腸の思いで四捨五入するのだが、そうするとこれが1.5なのか1.4なのか迷ってしまう。吸い込みは結局のところ絶妙だったし、品質が悪くもないのだが、杉が頭痛のように凛烈すぎたので1.3にした。次第に評価が下がるほどそっくり純な杉なのである。葉巻に杉を求める人にはこれが良いのかもしれない。杉のとなりに一本甘くて安い木が生えているのだが。どうして点数に拘るのだろう、点数に拘らなければ1.6だったかもしれないのに。
中盤以降、スパイシーになるが、杉ほどスパイシーではない。切れの悪いイガイガしさも出てきている。重さは少し軽いミディアムなのだが、少しばかり紙巻きのように吸い込んでみると咳き込むのではなく咽がなかなかイガイガする。つまらない韻もあって、風邪をひいたような気分になってもう眠ることにした。イガイガがますます増して0.9すなわち1.0に落ち着く。
ずっと二本の木が立っていたこととは関係ないが、寿命の短い杉だった。熟成させると少しばかり美味しくなりそう。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+1|+1|
二本目を吸ったら同じ味だとしても別の文章になってしまう。酸味とシャンプーがあることを付け加えなければならない、1本目にはなかったはずだが。相変わらず二本の木は立っていて、二本の木という文章は絶妙だった。というと聞こえは良いが、杉の方は存在感が薄らいでいる。杉がシャンプーの酸味に変わってしまったということにしておこう。中盤、化粧水のような炭酸水となり、終盤の直前で死亡する。
|6 3/4 x 47|Famous Smoke|≒$3.60|+5|+3|
四ヶ月寝かせて最後の五本目を吸ったらシャンプーも杉も落ち着いて何か別の柔らかくて美味しいモノになっている。シナモンを振りかけたバターロールのような。かなりまろやかで優しい。木の芳香も味わい深い。軽いけれど、エクスカリバーは底力があるなぁと思って嬉しくなって箱買いしたくなってしまう。五本目がたまたまアタリだっただけかもしれないが。「軽めのアップマンマグナム50」や「軽めのトリニダッド」という存在しない葉巻が欲しい人には重宝がられる気がする。軽いが、味には膨らみがある。
中盤に入るとシャンプーや酸味を思い出す味わいに変化するが、嫌味はなく、変化がおもしろいというぐらい。甘さも膨らみの中に感じられる。なんだか木の芳香が、ありがたいことに、ダビドフに似てきている。バターの花が咲きそうで咲かないいじらしさ。それから粘土状の旨味も出てくる。粘土なんて不味いに決まっているのに、スパイスが食欲をそそるらしい。らしいといっても、煙の実感というのはこういうものなのだろう。久しぶりに煙を満喫している。誰もいないところを散歩する時に良いかも知れない。そんな所があるのか疑問だが。風が煙を運んでしまってもそれほど勿体無くないという意地汚い気持ちだろうか。家でじっくり吹かすには少々物足りない。だけど美味しい。物足りなさを埋めるものが屋外にあるのだろう。もっともそれが人であるわけがないのだが。
最終盤に花が咲いた。こんな文章を書いていて良かったなぁと思うほど絶妙なクライマックスだった。少し茎っぽい花だったけれど強烈に咲いた。
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