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  源氏物語「葉」
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|箱不明|6.1 x 52|cigarOne|$15|重量:+1(14.06g)|算出:+3|香味:+3|計7点|

 吸い込みが良い、ピラミデなのに。ピラミデはスカスカぐらいで丁度良いと思うけれど、スカスカでもない。リカットしなかった。
 金属の響きがあり、それが強さや辛さと共鳴するが、それを上澄みに過ぎないと見上げるように、下では甘く柔らかい杉の芳香が果実のように熟れている。杉に茜が差している。上澄みはカラメルではないが、下はプリンの卵、美味しき鬆が入って、濃くも軽やか。まるで矛盾めいたブレンドの妙で、熟れたような茜が寂しいようで、染みのようでもある。
 花はやや菊っぽいが、ふんわりバニラをともない、ところどころで吹いては静まる。空無な豆のような風味がその前後に出る。不味ければ緑豆モヤシというが、そんな時に適度な荒野感が出たりもして、するとハバナ葉の存在感が膨らんで、この葉巻は美味しくなってしまう。
 秒針や分針の変化は刻刻と繰り返しあるものの、時針の大きな変化はない。最初と最後では味が全然違うだろうけれど、途中でしばし花期になったりだとか、そういう変化がない。
 残7センチぐらいであっという間に衰える、なかなか巨大な葉巻だが、線香花火のように終る。

昔の記事の同所転載に過ぎないが、
「 アップマンがローストされたようで、アップマンにさらに香ばしい一味を利かせたような。大変深く香ばしいのに、旨味がなんとも軽やか。かと思えばナッツのようなコクが深い。焦がした杉樽とか、杉を焼いてナッツをローストしたような。コクが香ばしくて、杉がまったく嫌いではなくなってしまう。こうしたことをまだ味わい尽くせない時に、甘く濃い花が密に漂ってくる。森に迷い込んだというか、森を焼いたというか、美味しさのために手段を選ばなかったようなトンでもない自然の美味しさ。森を焼くという荒さが丁寧なのである。
 難しいが、チャイで作ったプリンの干物の薫製を思わせる。ローストによって思わぬ化学変化を起こしているようで、コイーバやモンテに劣らないハバナ感があって、杉臭いだけであるはずのアップマンが特殊さを得ている。アップマンの特徴はそのまま、一級のハバナになったというか。他のアップマンはハバナっぽさが足りなかった気がする。」
とあって、このままのような気もする。葉巻を始めたばかりの時だったから、それなりの大人だったけれど、記述に子供じみた夢が走る。五年前の記事を読む事なく同じプリンを連想したのが不思議といえば不思議だけれど、プリンの味は全くしない。
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