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  源氏物語「葉」
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|箱不明|4 4/5 x 50|cigarOne|$11|重量:0(10.72g)|算出:+3|香味:+3|計6点|

 一口目からかなり美味しい。「なんだこれ」と思う。羽目が外れそう。
 甘辛く、重軽く、芳しいのに香が出ていない。
 草花がはっきり見えてくるが、基礎が曖昧で、ニカラグア寄りのような。ニカラグアだとしてもハバナ寄りの最上級の物。
 焦茶が湿っぽくなく乾き、焦茶なのに黄土色で、金木犀並の甘味を蔵する菊の草。なんともおかしな話なのである。
 ともすると藁や農具に陥りそうだが、その豚臭さが、完全な深みとして隠れ仰せて片目を光らせている。葉巻と私の、どちらが明るく、どちらが暗いのかもわからない。お菓子にしては、渋く辛いが、苦味にしても、甘味を閉ざすことがなく、カラメル風味を残したりする。
 美味しいのに何故か味がわからず、わからない方が美味しいようなものである。飛び抜けた美味しさというより、的はずれな美味しさ。
 カスタードの風味が無いのにカスタードであったり、全体がそんな、無いもののみを有するようで、経験則が翻弄される。味というより、言葉として。新しい訳ではないし、ほとんど伝統の風格で落ち着いているのだが、個性が薄く、個性的である。これでこそラモンアロネスという感覚はある。
 カレーの香味はないが、喩えとして、黄色いビーフカレーと茶色いチキンカレーを混ぜたような。黄色がチキンで茶色がビーフなのに、両方を混ぜて、茶色いビーフと黄色いチキンを混ぜたような。相対的にはこんな事になる。ラモンが基礎の人はこんなことにはならない。が、絶対にこのような変な味ではないかとも思う。
 菊は始終なかなか濃厚で鉄分を多く含んで春菊になることがある。
 ビーフはハバナ、チキンはニカラグア、黄色はハバナ、茶色はニカラグア、しかしハバナ百パーセント。下手なハバナよりも美しいが、ニカラグア物ではない。
 色々な葉巻を思い出しうるのだが、どれにも落ち着かずにふわふわ彷徨う。当て嵌めたはずの欠片がやっぱり悉く違って合わないパズルなのである。「ファモソスの中盤」、「パルタガスの終盤」、似ているが、でも違う。しかもラモンを思い出す事がない。
 「茶色いロメオ」といっても、この茶色が個性を失わせている。といっても他にこの茶色を見いだせない。これはやはりどこかお菓子なのだが、ミントも添えず、春菊が渋い。
 もっと意味不明な事が伝わるように書ければ良いのだけれど。しかも美味しそうに。
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