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  源氏物語「葉」
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|箱不明|4.7 x 46|cigarOne|$8|重量:−1(9.76g)|算出:+6|香味:+4|計9点|

 農家じみた臭みがなく、農家は農家でも洗練されているか、清潔である。豚や藁束より、レタスに蜂蜜のよう。なのに農家の朝食のかおり。
 久しぶりのベゲロスの、過去の記憶に因るのか、優しくて爽やかなようでいて、着火してみるとかなり辛くて強い。非ハバナっぽい(パドロンを思い出しかねない)。箱不明で葉齢を知らないが、ハバナらしさが出ないのは、三歳未満の葉巻だからなのかもしれない。(知る限り、モンテクリストのエスペシャルやNo.2は三年経ってからモンテクリストらしさが出た。)
 どれかと言われれば無理矢理メロンのような芳香がする。その、何かわからない感じが尚更アロマティックだが、少しずつ花が漂い始める。一瞬フルーツポンチがポンと出る(一口のみで終る)。
 全体は微かな新緑の養分で溌溂としている。カスタードもカスタードではない薄緑色をしている。記憶の連鎖でか隠れた藁の効能でか豆打餅に見えたり。植物の旨味がふと消失するとがらんどうの茎になってしまう(が、がらんどうも一口のみで終る)。
 後半すぐ、金木犀が噴き出す辺りで、ハバナらしき風合いが現れる。これは、久々に百点満点の金木犀だった。なぜかコイーバのような風味までする。荒野の乾きがまるでない緑に因るのか。
 その金木犀がずっと根元まで安定して満満と咲きつづけていた。小型の葉巻とはいえ、思い返せば五年分もの金木犀を、小一時間、まるで桜の花見の傑作日のように堪能した。
 前半強かったが、するりと花に落ち着いて、甘味が少ないままの密な味わいを保っていた。
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