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  源氏物語「葉」
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|BME JUL 11|7 1/2 x 38|coh-hk|$215.90/25|重量:0( 11.61g )|算出:+4|香味:+3|計7点|

 漸く吸い頃を迎えて、もう2本しか残っていない。
 染みっぽいコクと極度に乾燥したような褪せた風味が併存している。湿った汗は乾き、染みた染は薬箱で薄く包まれて、いちいち淡い細身。ふと金木犀の押し花が一枚のみ来る。やがてミントを思わせる青緑の芳香が閃く。何が来ても全体は乾き切った木で、乾いた菰が厚い。蜜を思わせる甘さも乾いて、ほの甘くつづく。山椒を噛んだような、その殻の雑味を伴う風味がぼうっと漂っている。
 中程から、カスタードの空気に包まれて満々と咲き始める。
 時々酸味が出てくる。大抵吸い込みの悪さに因る酸味だと思っているが、事実はわからない。
 終盤は藁束など軽い物が全部失せてモンテクリスト特有の極上キャラメルに整っていく。こういうものはナッツといったって土といったってなんといったって同じ意味。金木犀も風向きによって満開になり、喉と鼻腔がこってりしてくる。古典。
 葉巻葉巻した印象(初めて葉巻を味わった時の記憶に準じる)はないのだが、ラッパーとバインダーの割合が高いからか、これも事実不明だが、銘柄を超えて共通するプレミアムフィラーの味や変化をあまり感じず、モンテクリストの持ち味が貫かれている。吸い込みの悪さも重なって爆発力はしょぼいが、細さでしか感じ取れない刻々としたものを堪能できる。
 最終盤に至る前に葉巻が死に、死んだ葉巻を吸えば人体も死ぬ。7センチぐらい残して終了した。それなりの香味は出たものの、当りの箱ではないと思う。

残1本
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