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  源氏物語「葉」
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|SUB AGO 11|6.1 x 52|coh-hk|($99/6=$16.5)|重量:+1(15.54g)|算出:+1|香味:+2|

 ホヨーの通常品にはピラミデがない為、これこそまさにセレクションっぽい。モンテクリストなどはやろうと思えばただのNo.2を忍ばせられる。
 薬箱の匂いがするのはホヨー=赤十字の記憶か、昨年のセレクションロブストスの記憶か、薬箱の香はしかしやや重く湿っていて軽く甘いのが枯れず美味しそうである。
 ふわついた感触の出だしはラムネ菓子かビオフェルミンに草が生えたよう。爽やかな甘さも既にあり、薬箱っぽい為にハバナらしさは土や革ではなく木。草がしんしんと足指に積もる雪のように冷たい香を増して来る。脳髄に染みる草。それが急にぽかんと花咲き……なんでもない。
 何はともあれオヨは「好きだ」と思った事が一度もない珍しい銘柄だけれど、これもその線だと思う。通常よりは葉の骨格ががっしりしている気はする。軽やかでもあるけれど、花やフルーツなどで飾らない葉の香ばしさがずっしりとして、また丁寧。
 どうあっても心此処に非ず、全く関係ない事を煙から逸れて考えていたら、いつの間にか、気付けば後半ずっと、起床から二十四時間後の眠るべき人の疲れを見るようだった。彼は起床から十八時間あまりで疲れ切っていたのである。彼は私ではない。疲れている人を見るのはいいが、自分が疲れてもらっては困る。しかし彼が葉巻であってみれば、私が少し困る。
 薬箱っぽい点で昨年正月に味わった04年のロブストスに近い味わいを感じはした、それで若いというより物が少し悪いらしい。只管ハーシュノイズの如き味気ない後半がいずれ円熟するとも思われない。薬箱というのは熟成の特質ではなくセレクションの特質なのかもしれない。

 ※コイーバのみ倍額で算出するため$99を6で割っている。
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