5 5/8 × 46｜Cigars of Cuba｜$12(CIGAR OF THE WEEK)｜０｜＋１｜

　巌のような肌、和毛も太い。赤いような黄色で、沙漠の黄昏のようなラッパーである。灰もごつごつしている。コイーバ以外の何ものでもない香味だが、穏やかで大らかな味わい。序盤はナッツ類の香ばしさと乳臭さが淡くも目立っている。馴れるのか、薄いものが更に薄れるものの、雲が形を変える程度で、特別美味しい変化はない。コイーバに感動しない為のコイーバなのだろうか。
　後半、少し舌に貼り付く舌癌のような痛みがある。イガイガしさが早目に深まり５センチ以上残して終了。これでシグロシリーズを購入するのはしばらく止める。こんなものなのか、相性が悪いのか、たぶん両方。コイーバにはどうも「とりあえず美味しいはずの葉っぱを使っていればよい」というような投げ遣りさが感じられなくない。一枚一枚の葉っぱの化学分析が難しいにしても、ばらつきは酷そう。それとも保管が極端に難しい類なのだろうか。まだロブストがあるし、ランセロもある。