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  源氏物語「葉」
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|POL ENE 11|7.2 x 57|cigarOne|$178/10|重量:+1(16.47g)|算出:+3|香味:+3|

 898ばかり書いてサロもネスは全然追記していなかった。8本目。
 ハズレた記憶がなくもアタった記憶もない。クァバと違って、パルタガスに大らかさを要求する事がないからか、大らかに終ってしまう事が多い。それが今回、スカスカな吸い込みの所為か、ぴりぴりとした刺激の辛味が出ている。香は薇のような小学生の口臭のような草だが、段々旨味が乗ってくるとピリ辛と相俟ってパルタガスの強面が顔をのぞかせる。最大口径の部分にさしかかると、残念なのか辛味が消え、良い意味で裏切られ、これ以上はないというほどの太い旨味が来る、来そうである。最大口径を越えるとすぐに花が乗る。一瞬の太い旨味だったが、消えてしまうほど痩せはしない。煙は薄くなり、膨らみは痩せるが、柔らかさはより多く感じられるようになる。ただ、これだけだ。緑色のピスタチオのようだといえば褒めすぎの感がある。なんだか熟成にも期待できないような大らかさであり、今後大らかさに輪をかけるしかなさそうで、手をつけない箱のまま十年ぐらい放っておかなければならないのかもしれない。手入れの行き届いた広大な公園、たぶんゴルフ場のようなもの。この点、モンテクリストのオープンほどにも洗練されていないかもしれず、芝ではなく、芝を嗅ぐギャラリーが踏み締める土の味がする。少し金木犀が咲いているが、何故か其処は春である。まるで雨上がりの晴れのようなじめじめとして爽やかな温かい香がする。悪いはずがなく、どちらかといえば美味しい。
 こうしていつもの調子で終盤の纏めにかかっていると、なんとまだ中盤に差し掛かったばかりだったのである。ビクリと味が荒くなって、それでいま中盤だと気付かされた。荒さにまみれて甘味や花などが噴出する。辛いのか甘いのかよくわからず、兎に角芋を喰っているような気にもなる。そのまごうかたなきパルタガスに、花が滾滾と咲き尽きぬのである。
 荒さを維持したまま膨らみをも取り戻す。口の中で煙がどかんと爆発するような感触である。それにしても吸い込みがスカスカである。もう少し粘り着くような凝縮感が欲しい。紛れもなく美味しいだけに惜しい。大体私はゴルフ場に行った事はないのだから、ゴルフ場を爆破してもらわなければ困る。
 やや強烈なのに全くニコチン酔いにならないという、懐の深さを感じる。鮪となって海を泳ぎたいぐらいのところ、何処を逍遙しているのかわからないもどかしさも残る。
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