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  源氏物語「葉」
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|5" x 50|seriouscigars|$7.00|重量:0(12.59g)|算出:+2|香味:+2|

 ドンペピン系のマイファーザー系のFlor de las Antillasという、大企業なのか小屋なのかよくわからない銘柄に、ふと「え、アサヒや麒麟もスタウトビール造ってたの!?」というような驚きを思い出した。ちなみに麒麟は2008年でスタウトの製造を中止したようである。果実香に因るような不思議な浮遊感のあるスタウトで、アサヒの甘い重低音を奏でるスタウトよりも華やかで面白かった。ビールは早々駄目になる物ではないので持っていればお宝だったかもしれない。

 フィラーにはぶっとい葉脈が5本、ギロチンが骨を断つようだった。こんな物を毎日伐っていたらギロチンが駄目になってしまう。
 空吸いすると農家臭く、ニカラグア物らしい、つまらない気分のような香である。
 着火直前に調べると、シガーアフィショナードでこれのトロが1位(96点)を獲得している。夢だろうか。
 巻きは良いとはいえず、見てくれも歪で、ただし表面にキラキラした結晶体が鏤められて輝いている。
 着火してみよう。
 一口目は、いつもの安いニカラグア、という感じ。麦臭いというか、厩というか、汗臭いというか、味が乾いていて辛味も強すぎる。『乾・辛・強』の三拍子である。これがどうやって96点にまで運ばれるのだろう。
 強さも辛さもなかなか消えないが、間もなく甘くなって潤ってくる。乾いた麦にも青草が混じる。
 甘さは伸びない。何も伸びない。ただ辛味が収まってくる。厩は消えていない。それどころか此処にきて厠か豚小屋のようになりさえする。そこに突如、恰もクサヤの旨味が花であるかのように、旨い甘味のある花が咲くのである。
 突如また臭くなって、また突如一変する。花がクリーム状になってくる。臭さは一瞬にしてほぼ完全に消えて、舌の脇に微かな渋みを感じるぐらいの雑味である。だがその後も、時々豚が呼吸する事がある。当然『はれときどきぶた(晴れ時々豚)』という絵本を思い出した。その前に『紅の豚』を間違えて思い出してしまったけれど。というより、絵本の内容は憶えておらず、紅の豚の操縦士がコックピットから飛び出て空から雨となって降ってくるような気がしたのである。この勘違いは特別美味しい話でもない。豚の降る量が増えてくる。それにしても甘い花のような豚である。イベリコ豚よりも美味しそうである。団栗豚のような旨味はないが、団栗程度の旨味もあるような。いわば団栗程度の旨味のある甘い花のような豚なのである。
 終盤で紙のような香に落ち着く。紙と草が花のように少し甘く、煙草っぽい。最後になってパドロンが彷彿として湧き出る。更に進むと濃厚さが滑らかさを得る。雑味とのぎりぎりの攻防だが、雑味は全く感じない。
 思えば変化もなかなかで、特に最終盤は美味しい。最終盤の美味しさに騙されそうだが、こうして騙されないぐらい最終盤に至るまではあまりよろしくなかった。最々終盤でも雑味が吹き出すという事がなく美味しい。(今日の昼はパンチクラシコスを吸ったが、最終盤は吸えた物ではなかった)。

 全体的にはふつうのドンペピンやマイファーザーの方が良さそうだった。どっちもどっちだが、先日のタトゥアへとは似て非なる味ではある。非ハバナで今のところ一番魅力を感じるのはリットーゴメスで、リットーゴメスがドミニカというのに何故か驚いたが、ニカラグアでは何が一番良いのだろう。ニカラグアではなさそうな物がニカラグアを代表するような物なのだと思うけれど。というより何処でもなさそうな物がニカラグアにあれば良いのだが。
 コイーバ1966が2位(95点)だから、シガーアフィショナードとはもともと趣味が合わないのである。
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