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  源氏物語「葉」
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|5 x 54|seriouscigars|$5.80|重量:+1(14.55g)|算出:+3|香味:+2|

 オリヴァ・セリーVはフィギュラドを五本試した事がある。あまり葉巻慣れもしていない頃、約二年前の冬、雪が降っていた。

 雪に映えるような斑も油もない乾いた均一焦茶色の綺麗なラッパーで、かちりと重く巻かれて吸い込みが軽い。新鮮なのかアンモニア臭がある。
 着火すると驚くほど鮮度を感じる芳香、何物の鮮度か分からないがなんだろう、何処かで嗅いだ花か香水の匂いである。はじめから甘い。二口目からすぐに乾いた芝生や麦のようになってくる。汗臭さというか、疲れてしまうような、安っぽい葉の味である。
 火がフット全体に回った途端に途轍もないフルボディになる。辛いというより、重さによって辛味が出ている。味わいが重いのではない。
 ハバナにある葉巻独特の深みというものが一切ないが、新世界葉巻の一つの動かし難い結実なのだと思ってしまうようなところがある。ハバナの深みこそないが、ロメオのフルーツなどは序盤から出てくる。紅茶は安いものでも一応紅茶だが、喩えが違うが、葉巻はハバナだけが葉巻で、他は葉巻とは別の物に思えてしまう。どれかといえば紙巻の偉い物のようなものに思える。ハバナと紙巻はまったく別種だが、これはそうではない。
 外観から推察するようなほろ苦いカカオの香とコクもなくはない。そして理由は分からないがセリーVにはいつも何か銀色の煌めきみたいなものを感じる(この煌めきを初めて感じたのはダビドフミレニアムトロだった)。燻し銀なのか、確かに小学校でやった酸化銀の実験を思い出しもする。強さによって実験の危うさを感じもする。また危うさが寒い夜に合う。凍死のイメージかもしれない。
 中盤までは雑味も特にないし、優しい風味もなくはない。金木犀なども少し咲く。ただハバナのようにハバナ葉による統一感というようなものがない。したがって、それが無いだけで、落ち着きがなく感じられる。
 灰は白い銀色で、ラッパーに映えている。

 飽きて雑味を感じ易くなってきたところに、序盤のあの甘やかな香水が再びかぐわしく匂ったりする。終盤に突入するとまるでハバナのように全体が濃く激しくなり、かといってフルボディを今更強めるのでもなく、ハバナの風味なくしてハバナを吸っているようだった。おそらくハバナでお馴染みの草が効いてきたのである。
 なんだか美味しいのか美味しくないのかよくわからない物だった。微かにハズレではあるらしく、かといって当っても大当たりという事にはならないと思う。
 ほぼ二年ぶりに買ってしまったのも独特の燻し銀が忘れ難かったからだった。大当たりするのではないのに、また買ってしまうかもしれない。
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