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  源氏物語「葉」
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|MES JUL 11|5.6 × 54|coh-hk|$396/10|重量:+1(15.85g)|算出:+2|香味:+3|

 初めてBHKを燻らせてからほぼ一年が経っている。半年ぐらいだと思っていた。これを箱で買ったのは約二ヶ月前で、到着日に試したが、身も葉巻も乾いていた。結局BHKを全種箱で買ってしまったのである。高嶺の花で、こんな事になるとは思わなかった。

 雑巾までもが甘やかに美味しく香り、腹を満たすナッツの旨味がロメオ風のフルーツバスケットを包んでいる。こんな処にロメオがあるというのが実に嘘くさく甘美である。嘘ではない嘘らしきもの、というものはあらゆる戸惑いのなかでも最も安心できる甘美なものである。
 葉巻は空腹を満たしてから、といわれるが、腹が膨れている時にはあまり食指を動かさせない、煙自体が食事であるかのようなコイーバのしつこさがある。(エスプレンディドスにはこのしつこさがないように思う)
 副流煙に花混じりの蜂蜜の強い芳香がある。とろりと甘い蜜が草のように香りながら脳髄に染み込む。それが次第に蜜から花に戻って咲き乱れる。次いでやはり逆巻きの映像を見るように莟に収束し、最後は木に戻るらしい。
 吸い込みはやや軽すぎる。
 炭のような感じはやはりあると思う。イカスミパスタとか、そういうものであるかもしれないが、もっと水墨の、古紙に定着した落ち着きが感じられる。コクのみの珈琲のようでもある。
 墨は約一年前の初回ほど濃くはなく、淡い清流の水墨画で、それが岩だけ甘い茶色に塗られ、ロブストっぽさが前面に出ている。

 今のところ、52は金木犀が金色で、54は僅かに墨、56は大味ではないものの特異さはない。
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