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  源氏物語「葉」
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|MLO DIC 11 (2022/4000)|7 1/5 (182mm) x 50|cigarOne|$247/10|重量:+1( 17.31g)|算出:+5|香味:+4|

 端から淡さと甘さが来る。とろりと淡く、軽い。この大きさでこの軽さというのは初心に返り「葉巻とはこういうものなのか」と驚くのに適している。「こんな大きいのを吸っていたら死んでしまうよ」と思っていたあの頃である。パンチっぽい円いペッパー入りのスパイスも穏やかに香って銘柄らしい特徴を落とさないでいる。
 着火前に空吸いすると高貴なキャビンの葉の香だったし、着火後も上質な葉の感覚がひたすら続く。と思う。
 一度灰を落とす頃に突如ホクッと芋めかした膨らみが来る。この一撃が大変良いのだが、これ以上は膨らまない。以後、時々、より弱く膨らんだり萎んだりする。そのようにして花の密の甘さが近付いてくる。どのようにして、思えばポリフォニーのよう。もっとも芋までは旋律の感覚がなかったが、花が旋律を誘うらしい。味気なくいえば花が旋律を癒着させるのである。だが葉巻には味がある!
 序盤で円かなスパイスに混じっていた草が終局で目立ち始める。全体の緩徐にあって、この草は刺すもののように漂う。
 更に後、初めて樹木が生え、木と花と草が三つ巴になると勾玉のように丸くなる。こうして足早なワルツになって転ぶのである。転んでは起きる。七転び八起き、七転八倒、7回転ぶのは確かだが、8がどちらなのか、その後も甘く長く続いて片目の達磨に終る。
 心地よい苦味が加わり、香味が先鋭化し、此処にきてカスタードが小気味好いカスタネットのように加わったりと、変化の妙もさることながら、終盤も相当に美味しくなったりする。フルーツなどに至らず、葉の滋味に淡いまま終始するのも良い。通奏低音というか、通奏中音の葉の香り。
 二本中二本が当り、結局は10本中4本は外れる気がするけれど、もう一箱買っておいた方が良い。優等生的なので+5にはならなかったが、優等生が+5になればそら恐ろしい。優等生が当る確率は優等生ではない葉巻が当る確率と同等だろうと思う。優等生だから+5にならないという訳はたぶんないのである。+5の葉巻など普段は+3以下の劣等生なのだから優等生は+7はいくと思う。お前は誰なのだ?
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