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  源氏物語「葉」
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|LAG FEB 11|170mm x 43|coh-hk|$197.20/25|重量:+1(13.93g)|算出:+4|香味:+3|

 やっぱりこの葉巻はいろんな意味で凄そう。ダリアにしては重量過多で、計量どおり吸い込みが悪いが、吸い込めなくても煙が濃く、味も悪くない。鼻で水を飲むような辛さがあるが、対価のように花が濃い。
 木・土・革はなく麦殻・乾草。それとは別にアーモンドや珈琲豆の香ばしさも感じるが、かなりささくれて賞味期限切れらしい。パルタガスらしい芋は気圧されて存在感がほぼない。
 過去9本の898と違って苦味をあまり感じなかったが、中盤で苦味が出てくる。これがこれまで感じなかったコク深くまろやかな苦味で、一杯八千五百円のカフェモカが一瞬よぎる。豆を焼き直したらしい。
 珈琲豆を実らせた金木犀がしとどにコンデンスミルクを滴らせる。滴っても煙なので異様にふくよかなミルクなのである。「金木犀ミルクカフェモカ」か。あるいはこの同じものに「蜂蜜ココナッツ珈琲」を醸成できなくもない。甘ったるいのではないが、脳髄に浸透するような香りの甘さである。
 10分ほどこのように調子よかったが、ささくれが戻る。痛いように苦い。
 ささくれの草っぽさが、蜂蜜をレンゲの蜂蜜にする。
 最後は棘のある薔薇の枝から金木犀が咲く。
 好悪が刻々と入れ替わりつつも兎に角高密度で複雑な1本だった。好にも飴と鞭を感じ、悪にも飴と鞭を感じる。もう少し精確にいうと、好には好飴と好鞭を感じ、悪には好飴と悪鞭を感じる。悪のみが蔓延る事はなかった。ただ、悪の時間の方がずっと長いのである。
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