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  源氏物語「葉」
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|6 x 54|AtlanticCigar|$13.5|重量:+1|算出:+4|香味:+3|

 松茸がほろ苦い土のコクを纏って、その衣たるや蝶も止まる花柄なのである。
 火種が落ち着くと柾目が見えてくる。桐箪笥である。日本調かというと、全然違う高級ドミニカンで、白い部屋に焦茶が落ち着く。
 花が香る直前に時々草がひらめく。すると段々花が菊のようになってくる。小型の懐中電灯のような、懐中電灯に火種を灯したようなこの葉巻は、実に懐中電灯らしからぬ。今丁度読んでいるのだが、葉巻の比喩は、「柳の葉に尾鰭の生えたようなあの小魚」と岡本かの子がいうドジョウのようなわけにはどうしてもいかない。
 淡白ではないが太口径のために煙が拡散しがちで、変化の緩慢さも心地よいといえば心地よい。単調というか、それだけアヴォの特性が始終色濃いのかもしれない。これだけ悠々としているとほろ苦さに淡い貫禄を感じる。
 香りの甘さが味の苦さと競って、火花も花の模様である。
 ダビドフに似ても非なる独特の味わいで、古拙な気分から茶碗を除いたような不思議な不確かさがある。したたかではない。
 最終的には松茸が花のように甘い松茸になって土に沈む。本当の終わりには雑味らしい雑味がくべられる。ここで再び菊花紋が現れるのだが、ハバナならこんな思わせぶりな死はないだろう。

 なんだか+3だが、どうしてトロのほうが安いのか、フィギュラドよりトロの方が断然良くはあった。

Country Of Origin: Dominican Republic
Wrapper Type: Ecuadorian Connecticut
Color: Colorado
Binder / Filler: Dominican Republic / Dominican Republic
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