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|5.6 × 54|cigarOne|($67)|重量:+1|算出:+3|香味:+4|
三ヶ月ほど前にオマケで頂戴した物。巻きはダビドフ並、ドローは或いはそれ以上に美しい。
炭を思わせるコクに始まる。徐々にコイーバの記憶が浮かんでくるが、それが沈んだりしている間に確実に甘くなってくる。炭は消えない。マデューロの迫力とはまた別の炭の深々しい力がある。静かに濃く、炭は粉っぽい。烏賊スミを連想しても構わないようである。
突然クリーム色のクリーミーな花が咲く。烏賊の足を十本口に突っ込まれたかのように突然。それがすぐさま、綿あめのような綿ぼこりのようなカスタードクリームに変わる。それがすぐさま揮発性のカスタードクリームに変わる。変わるというより、二度同じ味を感じさせないのかもしれない。
まろやかで、幽かに渋く、幽かに苦い。
葉の葉らしい香味は、墨に目隠しされて葉巻の記憶からズレていたが、ダージリンめいてくる。その葉の土が炭なのである。そしてまたクリーミーな甘い花が。
『常陸野ネストビール 賀正エール』(三年物)と合わせると、山芋と大根を合わせるような似て非なるものたちの相性の悪さを感じる。飲み物がうるさくて葉巻を静かに味わえなくなる。この蔵元の『エクストラハイ』という麦酒はマイケル・ジャクソンが飲まずに死んだのが悔やまれるほどの逸品だが、賀正エールは高濃度にしては灯油を呑む感じもなく、麦酒自体もおそらくちぐはぐしている。吟醸酒は文句なく合う。
コクはチョコなどは無視し、ダージリンが穏やかなアッサムに変わる。すると一気に土臭くなる。
コイーバらしく岩っぽくはあるのだが、岩というよりも更に、他の銘柄の良いところが素直に犇めいている感じもする。こういうものをたった一本でこれこのものとして堪能するのは難しいのかもしれない。質感はマエストロにも似ているし、終盤は昨日のルシタニアスを彷彿とさせるけれども、序盤から続く炭は特別美味しいものでなく、ただ段々馴れて薄らいでいく。
終盤ではコイーバに似て、ダージリンがコイーバ独特の草っぽいダージリンになる。
飲み物を吟醸酒に戻したからか、穏やかさが復帰してたおやかになる。根元にして典雅な余裕を感じる。
あまり美味しいとは思えない炭に病み付きになるかもしれない。+4にして+5以上というような変な印象である。ベイーケの特質が本当に炭にあるのならいいけれど。
三ヶ月ほど前にオマケで頂戴した物。巻きはダビドフ並、ドローは或いはそれ以上に美しい。
炭を思わせるコクに始まる。徐々にコイーバの記憶が浮かんでくるが、それが沈んだりしている間に確実に甘くなってくる。炭は消えない。マデューロの迫力とはまた別の炭の深々しい力がある。静かに濃く、炭は粉っぽい。烏賊スミを連想しても構わないようである。
突然クリーム色のクリーミーな花が咲く。烏賊の足を十本口に突っ込まれたかのように突然。それがすぐさま、綿あめのような綿ぼこりのようなカスタードクリームに変わる。それがすぐさま揮発性のカスタードクリームに変わる。変わるというより、二度同じ味を感じさせないのかもしれない。
まろやかで、幽かに渋く、幽かに苦い。
葉の葉らしい香味は、墨に目隠しされて葉巻の記憶からズレていたが、ダージリンめいてくる。その葉の土が炭なのである。そしてまたクリーミーな甘い花が。
『常陸野ネストビール 賀正エール』(三年物)と合わせると、山芋と大根を合わせるような似て非なるものたちの相性の悪さを感じる。飲み物がうるさくて葉巻を静かに味わえなくなる。この蔵元の『エクストラハイ』という麦酒はマイケル・ジャクソンが飲まずに死んだのが悔やまれるほどの逸品だが、賀正エールは高濃度にしては灯油を呑む感じもなく、麦酒自体もおそらくちぐはぐしている。吟醸酒は文句なく合う。
コクはチョコなどは無視し、ダージリンが穏やかなアッサムに変わる。すると一気に土臭くなる。
コイーバらしく岩っぽくはあるのだが、岩というよりも更に、他の銘柄の良いところが素直に犇めいている感じもする。こういうものをたった一本でこれこのものとして堪能するのは難しいのかもしれない。質感はマエストロにも似ているし、終盤は昨日のルシタニアスを彷彿とさせるけれども、序盤から続く炭は特別美味しいものでなく、ただ段々馴れて薄らいでいく。
終盤ではコイーバに似て、ダージリンがコイーバ独特の草っぽいダージリンになる。
飲み物を吟醸酒に戻したからか、穏やかさが復帰してたおやかになる。根元にして典雅な余裕を感じる。
あまり美味しいとは思えない炭に病み付きになるかもしれない。+4にして+5以上というような変な印象である。ベイーケの特質が本当に炭にあるのならいいけれど。
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