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|POL ENE 11|7.2 x 57|cigarOne|$178/10|重量:+2|算出:+3|香味:+3|
蓋を開けたらそこはハバナ、という箱庭を期待したが、箱の中はスカスカで葉巻がコロコロしており、あまり香りも立たない。「みっちり」や「むわぁ」という凝縮の語感が微塵もない。一本取り出して嗅いでみると若さに因るのか便所臭いし、そうなのだが、着火するととても美味しいのである。クァバのサロモネスとD4のハイブリッドのような、まだ臍の部分3ミリしか進んでいないが、端から辛みもなく、そこはシガリロっぽさがあった方が嬉しいのだが、既に高級なのである。
小さめにカットして、吸い込みもなかなか良い。ハバナ葉特有の旨味と、ふわふわする体の軽さと、胡椒らしきスパイスが静かに燃えている。新製品なのでP2寄りかと思ったが、D4寄りで、純情タイプのパルタガスっぽく、笑ってしまうほど優しい。天の邪鬼なのでP2にあるような要らない特徴が欲しくなるほどである。キャラメルでもなく木でもなく土でもない、粉のハバナ葉の旨味に黄色い花が乗っている。旨味も甘味もなよやかだが、自然らしい味がして都会的ではない。プレシデンテのような激しさが欲しくなる。
静かなまま、最序盤から急な四十五度の角度を登りすぐに山を通過してしまう、こんな馬鹿な形、誰が考案したのだろう。誰であろうと真ん中に山がある方が恰好悪いが、中盤に山があった方が期待できる。さにあらず、実は序盤の山は思わせぶりなフェイクで、根本近くも案外太い。それに、リカットという手段を忘れてはいけない。
リカットするとルシタニアスの全盛を思わせる煙量と香味がいきなり出た。
はじめから思い切り良く切るべきかは難しい問題なのだが、いずれにしてもカットなど大した問題ではない。これを大した問題としないと愛煙家失格になるかもしれないが、兎に角美味しくなった。不完全燃焼の雑味が後を引き、少し酸味も出ているが、煙が膨らんだ。芋が綿飴のように爆発しそうである。そして飲物をペドロヒメネスに変えて甘味がまったく判らなくなった。ついでに雑味も酸味も消えて綿芋に落ち着いた。この綿芋がえも言われぬ黄色い花の香をそよ風に乗せているのである。
芋と芋とを掛けて飲物を芋焼酎に変えたら木になった。甘味は形を潜めたまま芋も形を潜めてしまった。木に花が咲いている。実に普通である。普通に美味しいが、早々芋焼酎は飲み干してしまいたい。パルタガスはやはりヴァイツェンビールが最良の友に違いない。だがそんな物を都合良く在庫している家などあるものか。
終に、酒に飽きて飲んだ麦茶が一番合った。最終盤の香ばしさにつきまとう辛味を清涼な麦が香ばしく洗い流してくれる。
熟成が期待できるタイプか考えると、D4と同じくはじめから完成されていて、そうでもないような。そんなものが熟成したらどんなに美味しいのだろう。
一度ルシタニアスで+5を出しているので、それがなかったらもっと美味しく感じたと思う。オーソドックスなパルタガスと言ってしまいたくなるが、比べる物が当りのルシタニアスや当りのD4なのである。それはそれで美味しいが、もっと激しく賑やかな味を想像していた。結局のところクァバのサロモネスと同じぐらい大人しい。好みによりけりというか、これは普通に美味しいだけであった。ルシタニアスとサロモネスとを聢と嗅ぎ分けるほど熟達せず、しかも形状にもあまり頓着しないものだから、このような不甲斐ない結果であった。誰が不甲斐ないのかわからない、実に煙たい結果であった。
しかし十中の当りを求めるなら、ルシタニアスを選ぶ。ルシタニアスは嘗て1/8の確率で当り、これは1/1の確率とは言えぬ安定なのである。ずっと気になっていた葉巻だったから、こんな結果になった。あんまり気にしすぎてはいけない。どんな空想かは兎も角、今回は私の空っぽな頭のほうが勝った。
蓋を開けたらそこはハバナ、という箱庭を期待したが、箱の中はスカスカで葉巻がコロコロしており、あまり香りも立たない。「みっちり」や「むわぁ」という凝縮の語感が微塵もない。一本取り出して嗅いでみると若さに因るのか便所臭いし、そうなのだが、着火するととても美味しいのである。クァバのサロモネスとD4のハイブリッドのような、まだ臍の部分3ミリしか進んでいないが、端から辛みもなく、そこはシガリロっぽさがあった方が嬉しいのだが、既に高級なのである。
小さめにカットして、吸い込みもなかなか良い。ハバナ葉特有の旨味と、ふわふわする体の軽さと、胡椒らしきスパイスが静かに燃えている。新製品なのでP2寄りかと思ったが、D4寄りで、純情タイプのパルタガスっぽく、笑ってしまうほど優しい。天の邪鬼なのでP2にあるような要らない特徴が欲しくなるほどである。キャラメルでもなく木でもなく土でもない、粉のハバナ葉の旨味に黄色い花が乗っている。旨味も甘味もなよやかだが、自然らしい味がして都会的ではない。プレシデンテのような激しさが欲しくなる。
静かなまま、最序盤から急な四十五度の角度を登りすぐに山を通過してしまう、こんな馬鹿な形、誰が考案したのだろう。誰であろうと真ん中に山がある方が恰好悪いが、中盤に山があった方が期待できる。さにあらず、実は序盤の山は思わせぶりなフェイクで、根本近くも案外太い。それに、リカットという手段を忘れてはいけない。
リカットするとルシタニアスの全盛を思わせる煙量と香味がいきなり出た。
はじめから思い切り良く切るべきかは難しい問題なのだが、いずれにしてもカットなど大した問題ではない。これを大した問題としないと愛煙家失格になるかもしれないが、兎に角美味しくなった。不完全燃焼の雑味が後を引き、少し酸味も出ているが、煙が膨らんだ。芋が綿飴のように爆発しそうである。そして飲物をペドロヒメネスに変えて甘味がまったく判らなくなった。ついでに雑味も酸味も消えて綿芋に落ち着いた。この綿芋がえも言われぬ黄色い花の香をそよ風に乗せているのである。
芋と芋とを掛けて飲物を芋焼酎に変えたら木になった。甘味は形を潜めたまま芋も形を潜めてしまった。木に花が咲いている。実に普通である。普通に美味しいが、早々芋焼酎は飲み干してしまいたい。パルタガスはやはりヴァイツェンビールが最良の友に違いない。だがそんな物を都合良く在庫している家などあるものか。
終に、酒に飽きて飲んだ麦茶が一番合った。最終盤の香ばしさにつきまとう辛味を清涼な麦が香ばしく洗い流してくれる。
熟成が期待できるタイプか考えると、D4と同じくはじめから完成されていて、そうでもないような。そんなものが熟成したらどんなに美味しいのだろう。
一度ルシタニアスで+5を出しているので、それがなかったらもっと美味しく感じたと思う。オーソドックスなパルタガスと言ってしまいたくなるが、比べる物が当りのルシタニアスや当りのD4なのである。それはそれで美味しいが、もっと激しく賑やかな味を想像していた。結局のところクァバのサロモネスと同じぐらい大人しい。好みによりけりというか、これは普通に美味しいだけであった。ルシタニアスとサロモネスとを聢と嗅ぎ分けるほど熟達せず、しかも形状にもあまり頓着しないものだから、このような不甲斐ない結果であった。誰が不甲斐ないのかわからない、実に煙たい結果であった。
しかし十中の当りを求めるなら、ルシタニアスを選ぶ。ルシタニアスは嘗て1/8の確率で当り、これは1/1の確率とは言えぬ安定なのである。ずっと気になっていた葉巻だったから、こんな結果になった。あんまり気にしすぎてはいけない。どんな空想かは兎も角、今回は私の空っぽな頭のほうが勝った。
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