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  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

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 「はじめての葉巻(シガリロ)を思い出す」という高評価要素が葉巻界にはあると思うのだが、これはそういう成分が濃いようだ。シガリロなど今試したらさほど感動しないと思うが、はじめての時が一番「葉巻らしさ」を濃く感じるのは道理で、カデテスはその葉巻の葉巻たる成分が何故か濃いらしい。だがどうも辛味や咽の怨みなども似ているのである。序盤は驚くほど軽いのに、吸い進めると咽にぐっと来る。超初心者の頃は何を吸っても咽が怨むものだけれど、最近はそんな症状はずっと出なかった。単にサイズの問題で、今でもシグロ1やセクレトスなら咽が怨むのかもしれない。シガリロでシガリロを思い出せないのも道理で、小さいプレミアムシガーは追憶の為にあるのかもしれない。「葉巻らしからぬ葉巻」という恍惚の高評価要素には照応しない。
 フォンセカはコイーバなどと比べて特異な香味がしないので、カデテスとなるとただただ追憶の為にのみあるようだ。雑味が雑でなくはなく、しかし雑な雑味が美味しいし、苦さやイガイガしさはないのでこれは雑味とはいわないのかもしれない。ロメオに似ているが、もう少し安っぽく単純で、葉巻らしさと花一本の甘さで押すようなところがある。一輪ではなく、花はばかに濃い。
 我家の葉巻は味が薄くなる傾向にありそうなのだが、本日到着したばかりのスイス蔵出し直後のこれは湿り気が多く味もしっかりしていた。湿度の問題かわからないが、ずっと69%だったから72%ぐらいに上げようかと思う。

 前回のフォンセカから一年も経っている。白髪が減るような恐ろしさ。正月好きの私はもう正月の大吟醸酒を物色したりしているので、本当は10ヶ月のところを1年といっても大袈裟ではないのです。確かに正月にフォンセカを吸った想い出がある。「去年今年(こぞことし) 貫く棒の 如きもの」という虚子の句と毎年対決している。
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