×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
|SUA JUN 01|235㎜ x 47|COC|($125/5)|重量:+2|算出:+1|香味:+2|
先日のparticulares(●)と同じく、ボックスコードに確証はないが、というとCOCに失礼かもしれないけれど、信じれば下記五本を10%引きで購入した。
2 x Sancho Panza Sancho VEL MAY01
2 x Montecristo 'A' SUA JUN01
1 x Hoyo Particulares ARA SEP02
香りはほぼせず、微かに薬膳っぽい。着火してもこの薬膳らしさがそよと吹くばかり。葉巻らしさもかなり落ちて、初冬の木が葉を名残のように僅かに留めるばかりになっている。それが味わい深いが、盛夏の方が良いと思ってしまう。無い物ねだりではなく、吸い込みがかなり悪い。
灰を落として驚く。灰がしばし黄色く発光して、火種も色が全然違う。オレンジ色が光っている。灰が白いのでいつもより発光して見えるのか。巻きが悪い所為かもしれず、見間違いかもしれない。
ずっと薬膳漢方薬方向の静かな風に、最後の葉が曝されるような葉巻の味わい。この味わいは古き佳きモンテクリストを髣髴させるものではある。古いは古いので、単に佳きモンテクリストを髣髴とさせるのかもしれない。
灰は磁器のように整った肌が白っぽく、ささくれず、吸い込みが悪いぐらいだから密度も高い。普段葉巻の灰に全く興味が湧かないのに灰に興味が行ってしまうぐらい、この葉巻には静けさがある。灰をつんつん突つくおもしろさを静寂が見出させる。
寂しく枯れているのだが、モンテクリストらしい青緑色の、新緑の芽生えも感じるのである。モンテクリストらしさというのは枯れても新緑らしい。すると段々吸い込みも良くなり、新緑も枯葉も増えてくる。若くなるはずもなく、年の功も比例するが、甘味が乗る。木犀も薄いが咲いている。薄く敷いた土に、根の無い樹木が生えている。土には薄いコクがある。木犀は木肌に描かれて黄ばみ、退色しているが、染みている。
寂しいが、確実に美味い。葉巻に寂しさを感じるような人間はそもそも寂しくないのだろうか。寂しくなりたいのになり切れないというか、これが本物の葉巻であってこそ偽の哀切を感じる。
終盤には、こなれた味わいをこれでもかと感じさせてくれるらしい。サンチョスの花火とは随分違う。床の間に花瓶を置いたような古拙で鮮やかな雰囲気である。靄がかって、あまりはっきりとした景色ではない。霧が茶室を侵している、その霧自体が茶室なのだが。
その霧にしても終局まで薄かった。したがって茶室も薄く、霧も薄く、何も無かったかのように終わる。『A』という物は最大に期待させておきながら、こういう風に終わるものなのだろう。だからこそ何もないどんよりと曇った日に何も期待せずに吸い始め、案の定こうなったのである。
先日のparticulares(●)と同じく、ボックスコードに確証はないが、というとCOCに失礼かもしれないけれど、信じれば下記五本を10%引きで購入した。
2 x Sancho Panza Sancho VEL MAY01
2 x Montecristo 'A' SUA JUN01
1 x Hoyo Particulares ARA SEP02
香りはほぼせず、微かに薬膳っぽい。着火してもこの薬膳らしさがそよと吹くばかり。葉巻らしさもかなり落ちて、初冬の木が葉を名残のように僅かに留めるばかりになっている。それが味わい深いが、盛夏の方が良いと思ってしまう。無い物ねだりではなく、吸い込みがかなり悪い。
灰を落として驚く。灰がしばし黄色く発光して、火種も色が全然違う。オレンジ色が光っている。灰が白いのでいつもより発光して見えるのか。巻きが悪い所為かもしれず、見間違いかもしれない。
ずっと薬膳漢方薬方向の静かな風に、最後の葉が曝されるような葉巻の味わい。この味わいは古き佳きモンテクリストを髣髴させるものではある。古いは古いので、単に佳きモンテクリストを髣髴とさせるのかもしれない。
灰は磁器のように整った肌が白っぽく、ささくれず、吸い込みが悪いぐらいだから密度も高い。普段葉巻の灰に全く興味が湧かないのに灰に興味が行ってしまうぐらい、この葉巻には静けさがある。灰をつんつん突つくおもしろさを静寂が見出させる。
寂しく枯れているのだが、モンテクリストらしい青緑色の、新緑の芽生えも感じるのである。モンテクリストらしさというのは枯れても新緑らしい。すると段々吸い込みも良くなり、新緑も枯葉も増えてくる。若くなるはずもなく、年の功も比例するが、甘味が乗る。木犀も薄いが咲いている。薄く敷いた土に、根の無い樹木が生えている。土には薄いコクがある。木犀は木肌に描かれて黄ばみ、退色しているが、染みている。
寂しいが、確実に美味い。葉巻に寂しさを感じるような人間はそもそも寂しくないのだろうか。寂しくなりたいのになり切れないというか、これが本物の葉巻であってこそ偽の哀切を感じる。
終盤には、こなれた味わいをこれでもかと感じさせてくれるらしい。サンチョスの花火とは随分違う。床の間に花瓶を置いたような古拙で鮮やかな雰囲気である。靄がかって、あまりはっきりとした景色ではない。霧が茶室を侵している、その霧自体が茶室なのだが。
その霧にしても終局まで薄かった。したがって茶室も薄く、霧も薄く、何も無かったかのように終わる。『A』という物は最大に期待させておきながら、こういう風に終わるものなのだろう。だからこそ何もないどんよりと曇った日に何も期待せずに吸い始め、案の定こうなったのである。
PR
銘
囹
月