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前回あまり高評価していないのだが、5本も吸ってみると、どうしても美味しい。巻きがなかなかキツいし、雑味や辛味が必ずといっていいほど出るのだが、それでも美味しい。大いに結構だと思う。雑味を老獪さだと解釈してしまう。私にはこれがデイリー候補一番らしい。+4にしたけれど、出来からすると+2ぐらいかもしれない。完全に好み。(ただし、一本だけ酷く不味いものがあった。)
吸い始めはいつもキンキンしたキウイの嫌味があり、すぐに有耶無耶に入れ替わって、醗酵を遂げた葉以外の何ものでもない濃醇な香ばしさが旨味を連れてくる。木や革よりも、ナッツの殻というか、田舎蕎麦のような、旨味があるのでナッツの中身もあるのだが、こんな花の香りのナッツは煙にしか存在せず、変なナッツだなと思う。このナッツをバターで煎ってしまうなどもってのほかで、ナッツだけで十分油分がある。モンテはけっこう濃い方だと思うのだが、モンテにしつこさを感じた事はない。旨味は十分なのにナッツほどのしつこさもない。
ほんの少し杉っぽいのかもしれないが、杉が嫌いでもまったく気にならない。マグナム50のように甘く香ばしく杉をパリっとさせて中を甘く湿らせたマカロンのような感じはなく、杉を粉挽きしてナッツ紛に少し混ぜたという感じ。ナッツは勿論田舎蕎麦のように皮ごと轢いてあり、それが更級にはない雑味とも香ばしさとも受け取れる。傾いた実家のような落ち着き。
程よい頃に花がナッツ色に茶色く染まってきて、キャラメルっぽく感じられる事もある。木犀を初めて感じたのがモンテだったので木犀の元祖みたいに思わざるを得ないのだが、他ブランドの木犀と比べると、モンテクリストの木犀は随分シャンプーがかっている。隣家の美人の風呂場から漂ってくるあの恍惚たる匂いで、本当は美人の父親かなにかが風呂に入っているのかもしれないが、この湯気に風物めいた木犀が加わってくるのだから、やはりモンテの花はただものではなく揺り動かされる。
No.1のロンズデールとほぼ同じ価格なのはどういうわけだろう。重量だけならこちらの方が高級ということになるけれど。確かにモンテクリストのラギートは美味しい。シガリロの良さを残しつつシガリロの悪さを程よく洗い流したようなデイリーっぽさがある。デイリーにはラギート1より2の方が当然相応しい。コイーバはしつこいので高さともどもデイリーには向いていないし、ラギート1、2ならコイーバよりもモンテの方が美味しい気がする。モンテは究極ラギート向けの味だったのだと思えてくる。細さが良くも悪くも濃さに繋がっているらしい。
コイーバの「岩味」に相当する「モンテクリストの味」を何といえばいいのか、茶でいうと玉露のような。語感こそ「玉露」のようだが、薄緑色ではないし、確かに露のような甘さはあるのだが、もっと深蒸しの苔むした茶の方が近い。考えながら燻らせていると抹茶のコクと苦味と甘味まで感じるが、焙じ茶の香ばしさも犇めく。はじめから「抹茶と焙じ茶を混ぜた香味」といえば良かったのかもしれない。
今更気付くと、モンテクリストの葉巻は全体的に「茶」に近いものだった気がする。茶だから端から愛着が湧いたのかもしれない。そこにモンテらしい花が咲くし、「岩味」のように二文字でいいたいのだが、「花茶」では中国茶そのままだし、なんにもいい言葉が無い。
前回あまり高評価していないのだが、5本も吸ってみると、どうしても美味しい。巻きがなかなかキツいし、雑味や辛味が必ずといっていいほど出るのだが、それでも美味しい。大いに結構だと思う。雑味を老獪さだと解釈してしまう。私にはこれがデイリー候補一番らしい。+4にしたけれど、出来からすると+2ぐらいかもしれない。完全に好み。(ただし、一本だけ酷く不味いものがあった。)
吸い始めはいつもキンキンしたキウイの嫌味があり、すぐに有耶無耶に入れ替わって、醗酵を遂げた葉以外の何ものでもない濃醇な香ばしさが旨味を連れてくる。木や革よりも、ナッツの殻というか、田舎蕎麦のような、旨味があるのでナッツの中身もあるのだが、こんな花の香りのナッツは煙にしか存在せず、変なナッツだなと思う。このナッツをバターで煎ってしまうなどもってのほかで、ナッツだけで十分油分がある。モンテはけっこう濃い方だと思うのだが、モンテにしつこさを感じた事はない。旨味は十分なのにナッツほどのしつこさもない。
ほんの少し杉っぽいのかもしれないが、杉が嫌いでもまったく気にならない。マグナム50のように甘く香ばしく杉をパリっとさせて中を甘く湿らせたマカロンのような感じはなく、杉を粉挽きしてナッツ紛に少し混ぜたという感じ。ナッツは勿論田舎蕎麦のように皮ごと轢いてあり、それが更級にはない雑味とも香ばしさとも受け取れる。傾いた実家のような落ち着き。
程よい頃に花がナッツ色に茶色く染まってきて、キャラメルっぽく感じられる事もある。木犀を初めて感じたのがモンテだったので木犀の元祖みたいに思わざるを得ないのだが、他ブランドの木犀と比べると、モンテクリストの木犀は随分シャンプーがかっている。隣家の美人の風呂場から漂ってくるあの恍惚たる匂いで、本当は美人の父親かなにかが風呂に入っているのかもしれないが、この湯気に風物めいた木犀が加わってくるのだから、やはりモンテの花はただものではなく揺り動かされる。
No.1のロンズデールとほぼ同じ価格なのはどういうわけだろう。重量だけならこちらの方が高級ということになるけれど。確かにモンテクリストのラギートは美味しい。シガリロの良さを残しつつシガリロの悪さを程よく洗い流したようなデイリーっぽさがある。デイリーにはラギート1より2の方が当然相応しい。コイーバはしつこいので高さともどもデイリーには向いていないし、ラギート1、2ならコイーバよりもモンテの方が美味しい気がする。モンテは究極ラギート向けの味だったのだと思えてくる。細さが良くも悪くも濃さに繋がっているらしい。
コイーバの「岩味」に相当する「モンテクリストの味」を何といえばいいのか、茶でいうと玉露のような。語感こそ「玉露」のようだが、薄緑色ではないし、確かに露のような甘さはあるのだが、もっと深蒸しの苔むした茶の方が近い。考えながら燻らせていると抹茶のコクと苦味と甘味まで感じるが、焙じ茶の香ばしさも犇めく。はじめから「抹茶と焙じ茶を混ぜた香味」といえば良かったのかもしれない。
今更気付くと、モンテクリストの葉巻は全体的に「茶」に近いものだった気がする。茶だから端から愛着が湧いたのかもしれない。そこにモンテらしい花が咲くし、「岩味」のように二文字でいいたいのだが、「花茶」では中国茶そのままだし、なんにもいい言葉が無い。
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