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  源氏物語「葉」
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 着火せずに吸っているとなんだかトマトの味がする。指触りが良く品質も良さそう。
 ところが序盤は辛いし味気ないし良いところがまったくない。木の香りしかしない。ここまで吸い込みが悪いものも久しぶり。
 それにしてもフアンロペスの中では今までで一番丁寧な味に感じる。木を粉挽したような肌理の細かいコク。コクといっても旨味が無く、甘味は勿論無く、木の香りがするばかりなのだが、土状になった木を食しているような肌理の細かさがある。水蕎麦ほどの旨味も無く、なにか蕎麦露にかわるモノが必要なのに、なんだが丁寧な木の味なのである。
 かなり苦闘して葉を一枚抜いたら吸い込みが改善されて、花の香もひらひらと漂うようになった。旨味や甘味やスパイスなどは依然感じられず、香りとコクが主体のまま、吸い進めるにつれて花が色濃くなってくる。また淡くなったり。濃淡によって花の種類も代わるようなおもしろさがある。味も塩気もないコクがなんだか深い。深いのに穏やかで均したように単一。長谷川潔()の黒を茶に室内を屋外に置き換えたようで、足跡もひと気もない人工的な景色が美しい。軽いはずだが、軽さをまったく感じない。少し湿ったような焦茶色の綺麗なグラウンドから稀に花につられた茎っぽさが香る。
 二年に一度は味わいたいような、花があって棘がない美しい寂しさ。最終盤の木犀と染木も穏やかで懐かしく味わい深い。
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