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|7 1/2 x 40|Vegas de Santiago|$66/10|+3|+2|
コスタリカのメーカー直売のようなものらしい。メーカーの最高級品であるHeritage、D8の2銘柄の、トリニダッドフンダドレスと同サイズのものを各10本ずつ購入。
注文から19日後に到着。注文から発送のメールが来るまでに5日ほどかかった。税関で開封されているが、みっちりビニール包装されているからか湿度にはさほど問題ないらしい。クラーボックスに入れたらボックス内の湿度が上がったぐらいなので、過加湿状態で発送するのかもしれない。今日が雨だからかもしれない。残念だったのは、箱入りだと思っていたのにビニールに包まれていたこと。人間には箱を集める習性があるから。
到着日に1本吸った。
Heritageのラッパーはノコギリクワガタのような赤みがかった黒い甲虫の色。香りがピニールを剥いだ直後は便所っぽいが、剥がすとすぐにけっこう消えて、鰹節のようになる。
着火して火が落ち着くと熟れた甘さがすかさず整うが、香りは熟れたものが焦げるとでもいうふう。葉巻の甘さは果実の皮が焦げる事で果実が熟れる事になるらしい。だから皮を取り除けば非常に凝縮された甘味を体感できるはずなのだが、葉巻では皮を剥く事ができない。そうやって諦めていると果実ではない成分にズレて愛着を感じるようになる。甘い干し草が炊きたての米のような旨味を伴うのである。味は変わっていないのに、そうなる。
中盤から終盤に差し掛かる辺りで恍惚としそうなほど珍しい香味が出てくる。金木犀っぽくなるのだが、花はむしろ奥に潜んでいて、これまで食した事が無い木、つまり正体が木なのか解らない木がぼうっと現れる。ぼうっとしているのに幽霊よりも確実である。香味は序盤よりもこの時点のほうが軽やか。
雑味や濃厚さがあるけれど、非キューバモノをダビドフ化したような印象がなくもない。とはいえ終盤ではキューバモノをダビドフ化したような感じもするし、ちょっと比較に難を感じる。無点火で吸っていると確かにダビドフに似た下駄箱臭というか松茸の匂いが微かにあるのだったが。
しかしこの終盤の香味は何かに酷似している、なのに思い出せないというか、思い出せないぐらいこちらのほうが質が高いらしい。といってもこれから雑味を取り除けば至高の美味しさになるかと想像してみるとそうならない気がする。終盤で気持ち悪くなり始めたのがいけなかったのかもしれない。軽やかさに奇妙な重さがあるというか。
最終盤に味がガラリと変わった途端、火が消えやすくなった。五回ぐらい再点火したと思う。残り8センチほどで強烈な雑味が出て終了。
芋っぽさこそないものの荒々しさはパルタガスにそっくり。
5本目
全体的に微かな辛味を伴う刺すような苦味があったが、不快なイガイガしさとは少し違うかもしれない、似ているけれど。味にばらつきがあるらしく、ほっこりした旨味を感じるものもあれば、凄く甘いものもある。ほっこりというと栗っぽいけれど、栗らしく棘も刺さっている。そこにやや花のような香り。
栗というより、煙も鰹節っぽいのかもしれない。煙になった鰹には着火前の臭みがなくて、コクがある。花は強まってきて木犀になる。こうなるとモンテクリストに似ているといいたくなるのだが、ハバナで近いものをあげるとパルタガスのセリーPだと思う。栗だの鰹だのといったものはやや芋っぽくもあるし。ただハバナ感はD8に比べてかなり少ない。さらに金木犀が強くなると結局パルタガスよりもモンテクリストに近くなってしまう。独特の魅力は薄いし、雑味と感じられる成分がなくないけれど、立派な強さと木犀の濃さと価格の安さとでまったく不快感がない。苦しさの中に美味しさを十分求められる感じ。中ほど、薫るだけだった華やかな金木犀が茎っぽさや粘土臭を帯びてくるところも本格的である。要熟成なのかもしれない。もう10本中5本も消費してしまったけれど。
飽きて適当に吹かしていたら、終盤に赤いものを茶色くする特殊貴腐のような果実味と甘味がまざまざと出てきた。そこに金木犀や粘土や穀物や雑味が加わって大変な事になっている。木犀もピコレットのように強烈に染みている。凄い。凄いのに羽を毟るなにかが邪魔をする。
コスタリカのメーカー直売のようなものらしい。メーカーの最高級品であるHeritage、D8の2銘柄の、トリニダッドフンダドレスと同サイズのものを各10本ずつ購入。
注文から19日後に到着。注文から発送のメールが来るまでに5日ほどかかった。税関で開封されているが、みっちりビニール包装されているからか湿度にはさほど問題ないらしい。クラーボックスに入れたらボックス内の湿度が上がったぐらいなので、過加湿状態で発送するのかもしれない。今日が雨だからかもしれない。残念だったのは、箱入りだと思っていたのにビニールに包まれていたこと。人間には箱を集める習性があるから。
到着日に1本吸った。
Heritageのラッパーはノコギリクワガタのような赤みがかった黒い甲虫の色。香りがピニールを剥いだ直後は便所っぽいが、剥がすとすぐにけっこう消えて、鰹節のようになる。
着火して火が落ち着くと熟れた甘さがすかさず整うが、香りは熟れたものが焦げるとでもいうふう。葉巻の甘さは果実の皮が焦げる事で果実が熟れる事になるらしい。だから皮を取り除けば非常に凝縮された甘味を体感できるはずなのだが、葉巻では皮を剥く事ができない。そうやって諦めていると果実ではない成分にズレて愛着を感じるようになる。甘い干し草が炊きたての米のような旨味を伴うのである。味は変わっていないのに、そうなる。
中盤から終盤に差し掛かる辺りで恍惚としそうなほど珍しい香味が出てくる。金木犀っぽくなるのだが、花はむしろ奥に潜んでいて、これまで食した事が無い木、つまり正体が木なのか解らない木がぼうっと現れる。ぼうっとしているのに幽霊よりも確実である。香味は序盤よりもこの時点のほうが軽やか。
雑味や濃厚さがあるけれど、非キューバモノをダビドフ化したような印象がなくもない。とはいえ終盤ではキューバモノをダビドフ化したような感じもするし、ちょっと比較に難を感じる。無点火で吸っていると確かにダビドフに似た下駄箱臭というか松茸の匂いが微かにあるのだったが。
しかしこの終盤の香味は何かに酷似している、なのに思い出せないというか、思い出せないぐらいこちらのほうが質が高いらしい。といってもこれから雑味を取り除けば至高の美味しさになるかと想像してみるとそうならない気がする。終盤で気持ち悪くなり始めたのがいけなかったのかもしれない。軽やかさに奇妙な重さがあるというか。
最終盤に味がガラリと変わった途端、火が消えやすくなった。五回ぐらい再点火したと思う。残り8センチほどで強烈な雑味が出て終了。
芋っぽさこそないものの荒々しさはパルタガスにそっくり。
5本目
全体的に微かな辛味を伴う刺すような苦味があったが、不快なイガイガしさとは少し違うかもしれない、似ているけれど。味にばらつきがあるらしく、ほっこりした旨味を感じるものもあれば、凄く甘いものもある。ほっこりというと栗っぽいけれど、栗らしく棘も刺さっている。そこにやや花のような香り。
栗というより、煙も鰹節っぽいのかもしれない。煙になった鰹には着火前の臭みがなくて、コクがある。花は強まってきて木犀になる。こうなるとモンテクリストに似ているといいたくなるのだが、ハバナで近いものをあげるとパルタガスのセリーPだと思う。栗だの鰹だのといったものはやや芋っぽくもあるし。ただハバナ感はD8に比べてかなり少ない。さらに金木犀が強くなると結局パルタガスよりもモンテクリストに近くなってしまう。独特の魅力は薄いし、雑味と感じられる成分がなくないけれど、立派な強さと木犀の濃さと価格の安さとでまったく不快感がない。苦しさの中に美味しさを十分求められる感じ。中ほど、薫るだけだった華やかな金木犀が茎っぽさや粘土臭を帯びてくるところも本格的である。要熟成なのかもしれない。もう10本中5本も消費してしまったけれど。
飽きて適当に吹かしていたら、終盤に赤いものを茶色くする特殊貴腐のような果実味と甘味がまざまざと出てきた。そこに金木犀や粘土や穀物や雑味が加わって大変な事になっている。木犀もピコレットのように強烈に染みている。凄い。凄いのに羽を毟るなにかが邪魔をする。
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