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  源氏物語「葉」
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 葉巻臭さの中に甘いチョコが見える。
 一口目から優しい柔らかい芳香。葉巻の落ち着き。吸い手よりも葉巻の方が落ち着いている。ほんのりと木と鞣革が漂って、ミルクチョコに草をまぶしたような甘い味がある。喫味は薄らとして、やや吟醸感がある。金木犀に揮発性と甘さがある。けっしてバターには至らない粉の美味しさを保っている。
 独特な風のような芳香があるのだが、風が運んでくるので正体が分からない。正体が分からないから風が運んでくるのか。ややミントがかった、草に停まりそうで停まらない蝶のような甘い芳香なのである。それにカカオが振りかけられている。カカオの粉も風に紛れている。時々葉巻っぽい味が出て気分を葉巻らしさに引き戻すのだが、この差引が軽妙で心地好い。かと思うと乾いた木に取り憑いた花から蜜が滴るのである。花に浸けた木のようでもある。
 味はまったく違うけれどラモンアロネスとパンチは位置が似ている。パンチの白いスパイスをお菓子の茶色で置き換えたような双璧で、コイーバとダビドフとのような高い双璧とは違う双璧なのだがどちらもなんだか立派に感じる。
 傷んだコーヒー豆のような雑味が始終微かにちくちくしていた。それさえなければというところなのだけれど、それを消す熟成方法などあるのだろうか。
 随分吸ってもロブストサイズぐらい残る。ロブストの強さはないので咽には余裕があるが、終盤早々煙の通過が蓄積されたような味がする。少し冗長気味。終盤が苦手なだけかもしれない、どの葉巻にしても。
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