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  源氏物語「葉」
++葉巻++シガー++レビュー++個人輸入++ブログ

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|BME JUL 11|7 1/2 x 38|coh-hk|$215.90/25|重量:−1( 10.16g)|算出:0|香味:+1|

 ラッパーは全体的に赤みがかった薄茶色。所々に緑色を残している。
 初日より断然美味しいが、やはり荒野感は残っている。モンテクリストは2011年から荒野に変わったのだろうか。なんだか軽いし、キャラメルなどほとんど感じられない。モンテクリストの芳香はあり、乾いたナッツも少々香るが、極めて味気ない乾いた薄味で、肺喫煙しても何ら苦にならない。甘味はほぼない。
 ただの熟成不足なら問題なく、もっとも、不味いか美味しいかといえば美味しいのである。二年前の事、記憶にあるエスペシャルが美味しすぎるだけかもしれないが、クラシックNo.1は二年後も裏切らなかった。この裏切りはダビドフの裏切りに似ている。未だに初めて吸ったダビドフNo.2をどの葉巻も超えていない。細いビトラとの相性が悪くなったのかもしれない。
 日本酒なんかはどの蔵元も毎年大体同じ酒質の物を作ってくるけれど。
 日本酒もおそらくシェリー酒のソレラシステムほどには安定していないが(ソレラシステムは究極的に段々深みを帯びもするのだが、段々速度を緩めながら永久に遠ざかる林檎のように)、ハバナソレラシステムというのは開発できないものか。
 ただ、まだ、到着して一週間足らずという一番怪しい時期である。
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|SEP FEB 11|4 1/2 x 26|coh-hk|$101.15/25|重量:−2( 2.55g)|算出:+5|香味:+3|

 昨夜に続き、これにも荒野を感じる。しかも荒野で茶店に入ったような、当りの荒野。中は涼しく、ジュークボックスが鳴っている。ジュークとジュースを掛けたかのように旨味がジュージュー鳴っている。旨いが、モンテクリスト独特の爽やかさである。それにしても荒野っぽい。No.1は全然荒野を感じないのに。ホイタスの場合、荒野が細身の辛みと絡み合って小気味好い。
 吸い進むと苦みを伴った濃い黒い香ばしさが岩のように顔を出す。その岩が青緑色の空に映えている。コイーバ以外で「岩」という言葉を使ったのは初めて。荒野にてコイーバとモンテが結婚してしまったらしい、絶妙な色合いである。
 この葉巻は製造終了だと何処かで読んだはずだが、信憑性はともかく、やはり珈琲にはこういうものがないと困る。この葉巻があるだけで珈琲ブレイクというものが三倍は華やかになるような。葉巻をまじまじと味わっているのだから朴訥の華やかさではあるけれど、三倍休んだ気になる。
 パンチ・マルガリータも無くなってしまったと聞いたようだが。
|BME JUL 11|7 1/2 x 38|coh-hk|$215.90/25|重量:−1( 9.58g)|算出:−2|香味:0|

 PCを買い替えて、このブログが吃驚のデザインである事に気づき、デザインを微調整した。というか昔のPCの設定が良かったのかもしれない。コンピューターの事はよくわからない。どのPCをも私のPCに変えてしまう方法があれば良いのだが。私のPCでは今回の微調整で十分である。元々デザインというほどのデザインもないが、本業がデザイナーの人なら今回も許さないだろう。

 到着日に外れるとは珍しい。箱は素の杉箱で、全面にシールが貼られていない。蓋を開けると思いのほか細く、丸い。鮨詰めでない為、葉巻が四角く変形していない。高級品の位置づけだからなのか。

 一口目から洗剤がぷっと入ってきて、あからさまな洗剤はそれで収まるが、ラファエルゴンザレス・レイデルムンド・グロリアクバーナの荒野三兄弟に見るような乾いた荒野でポンコツの洗濯機を弄り回しているような感じである。三兄弟が文殊の知恵を失ったような、絞った雑巾が絞った形のまま乾いたような。少し塩味を感じるが、塩ほど信用できない物はない(一度塩を感じると1週間ぐらいはどの葉巻にも塩を感じるので)。どうも味覚を狂わせる起点となりうる葉巻らしい。ただ、モンテクリストらしき香味が、絹層雲のように遠いものの、見えなくはない。
 映画『バグダッド・カフェ』を思い出したりしてこの荒野に美化を計るのだが、実際、それでかなり美化される。洗濯機は家の外にあるべきだろう。
 あるいはクラシックNo.1に馴れすぎて、元々エスペシャルはこういう味わいだったかと思い直したが、やはりハズレだろう。しかしクラシックNo.1の場合はハズレても荒野の味はしなかった。エスペシャルは元々荒野の素質があるのかもしれない。
 遥か昔からモンテクリストで一番良いのはエスペシャルだと思っていたから、なかなか今後が心配になる結果だった。モンテクリストは元々旨味の多い物ではないと思うけれど、これはクラブ程度の薄い味わいだった。こんなドライシガーめいた乾きを三兄弟に寄り添わせてはいけない。これに比べればかんかん照りの三兄弟には雨の恵みが随分とある。これは曇っているのにいつまでも雨が降らないといった荒野である。
|TUR JUN 08|6 2/5 x 42|cigarOne|$215/25|重量:+1(12.12g)|算出:+6|香味:+4|

 No.1が一番美味しい時の芳香がある。初っぱなから嬉しいこれは何なのか。白と青緑と茶色なのだが、私にはこの色を分析する力がない。力がないばかりか、力を捨ててしまう感じがする。かといって飲み込まれてもしまわない。規律を重んじる何かがある。三つ編みの美しさにこだわる少女のような。
 白にはクリームの類いは一切なく、青緑は草ではなく、茶色は木でも革でも土でもない。白が爽やかな甘味を運び、青緑が不敵な空色で(この青緑がモンテクリストたらしめている)、茶色はハバナ感を水底に沈めつつ腐葉土からキャラメルを育てるようなところがある。水とか空といった感じが地上にある。
 濃くて軽い。青い黄砂のような土の綿飴が風船になって虚空に混じる。
 灰を落とした直後は木が現れる。なるべく落とさない方が良さそう。
 金木犀は莟も見せない。
 濃密なセメダイン臭がふと薫り、そこにアクリル絵具のような花が見える。セメダインは、古い洋酒を開封した時の案外な爽やかな感覚に似ている。それでも確かに古びて、洋酒の底に、粘土などが潜んでいる。すると川魚のようだが、アクリルらしく海の水族館の雰囲気の方に似て、水族館の回路は落葉で敷詰められている。
 ペティコロナぐらいになって辛みが出始めるのが可愛くて仕方がない。辛みはすぐにキャラメル味の杉の木立に消えて、強くなったかと思えば濃厚にして軽いままである。軽いといってもライトボディではないが、飲み込んで咳き込むほどではない。……
 最終盤はまったく別の事を考えていた。シュペルヴィエルの詩について。

 この旧バンドも残り5本しかない。モンテクリストNo.1としては完璧だった。金木犀とキャラメルが弱いものの、この葉巻にはこれ以上は望まない。どこをどうしたいという部位はなく、あとは好き嫌いの問題かと流れるが、流れに反して好き嫌いの問題ですらないように思う。これがただのモンテクリストであり、誰が吸ったって同じ事。
|TEB DIC 08|6 2/5 x 54|cigarOne|$218/10|算出:−3|香味:0|

 デパートの化粧品売場で火災が起こったらこんな香りがするだろう。ハズレとも言えないような特殊な芳香があり、あまり葉巻らしくない。ビニールの焦げた臭いというか、それも化粧品に誤摩化されて過激な悪臭とは感じず、その所為で火が回ってしまうような気もしない。洗剤と繋がりそうではある。洗剤ではなく、消化剤で鎮火した後の味なのか。そういえば水で薄めたようなキレのない味でもある。
 次第に花が形を整えて甘く匂い立ってくるが、葉巻らしくない香味であるため、実に純粋で奇妙な花である。湧水に味がついているような。
 強く吸えば煙っぽさは出る、かなり焚き火に近い。ハバナ葉ではなく、落葉を焼いているだけ。花もとっくに落ちている。
 七本目だが、いつも太さ負けしている気がしてならない。弛緩気味で、ベイーケ54と比べてしまうと巻きも悪い。
 水は水でもよくよく聞いてみると確かにモンテクリスト水である。キャラメルの香ばしさと金木犀の甘さと青く塗った草が無味無臭であるはずの湧水に感じられる。モンテクリストの良いところを悪いところとして佩いたような。しかし「キューバ人の手で湧水が巻かれている」と思うと思い込みの作用でこんな水臭い葉巻でも実にかぐわしい。

 雪に合わせてみて、確かに水っぽかったものの、夏の方が合うのかもしれない。いずれにしてもハズレだろうけれど。
|TUR JUN 08|6 2/5 x 42|cigarOne|$215/25|重量:+1|算出:+6|香味:+4|

 STONE BREWING社のRuinationという麦酒を一口飲んで、強烈な芳香と苦味に少し驚き、これに対抗できる葉巻としてモンテクリストしか思い浮かばなかった。美味しいか不味いかは兎も角凄い麦酒。ホップがほとんどトイレの芳香剤ほども香り、苦味指数(IBUなる指標)は100を超えるという。今日は先に酒がある。
 この箱も早17本目だが、着火してみると、しっかりとアタリらしいのはこれがはじめて。なんとこんな変梃な麦酒にモンテクリストが平然と拮抗している。No.1はけっこう書いたので特に付け足す事もなく、ただ平然とした優しい表情が凄い。濃くて芳香も豊かなのに爽やかで。互いに高め合いも潰し合いもせず、飲物と煙が夫々勝手に知らんぷりで薫っているところにかえって阿吽の呼吸を感じる。
 終盤で木犀が吹き出すと別の様態の阿吽の呼吸となる。
 最近あまりモンテクリストが好きではなかったのだが、ここまで大量の木犀が吹き出すと問答無用に美味しいといわざるをえない。端から美味しく、変化も予測ハズレの完璧さだった。
 問答無用とは言うものの、明らかなドンシャリで、コクはラムネ菓子っぽく、芋のような粘りは終始無い。それでも美味しいが、好き嫌いが割れるのはここだと思う。香味は全然違うけれど、最近サンルイレイにも同じ傾向を感じた。
|TUR JUN 08|6 2/5 x 42|cigarOne|$215/25|重量:+1|算出:+4|香味:+3|

 丁度今朝方、原動機付自転車を漕いでいると、今秋の木犀が肌寒くも爽やかな風に開花していて、この箱も緘の下段に火の舌を出してしまった。下段だけは長期熟成させようと軽くは思っていたのに、三ヶ月目でもう14本目になる。もう十四歳になってしまった気分だが、最近はモンテクリストを燻らせてもあまり木犀を感じない。No.1はそういうものなのかもしれない。はじめて木犀を感じたのがモンテクリストだったという理由だけで下段の緘を解きモンテクリストを燻らせたのである。
 No.1はモンテクリストの中ではやはりハーブ寄りだと思う。土っぽい濃厚なナッツに青緑色の芳香が絡む基本的な香味は共通している。甘さはあるが、まろやかさはあまりない(。No.シリーズを詳らかにしないが、まろやかさはNo.4のほうがありそう)。なんと、木犀もやっぱりあまり感じない。去年は葉巻ばかりに木犀を感じて葉巻ではない木犀がかえって感じられなくなってしまったが、今年は葉巻ではない木犀に木犀を感じる事ができたらしい。どちらが嬉しいかといわれれば、後者の方が嬉しい。去年よりも今年の方が嬉しいのである。これは愛煙家失格を意味するだろうか。
 この一本は有り難く、これまでの14本で一番美味しいというか美味しそうなのだが、残念ながら吸い込みが少々悪い。それでも段々と木犀は薫ってくる。当初の期待が叶ってくる。歳時記を熟読しているのでもないので億劫ではあるけれど、熟読している人でも木犀は目立って秋だろうとは思う。しかし毎年思うが、木犀とトイレが直結せずにすれ違うのは秋の不思議である。

 キューバでも木犀は咲くのだろうか。この愉しみ方は日本的な愉しみ方なのか。
|SUA JUN 01|235㎜ x 47|COC|($125/5)|重量:+2|算出:+1|香味:+2|

 先日のparticulares()と同じく、ボックスコードに確証はないが、というとCOCに失礼かもしれないけれど、信じれば下記五本を10%引きで購入した。
 2 x Sancho Panza Sancho VEL MAY01
 2 x Montecristo 'A' SUA JUN01
 1 x Hoyo Particulares ARA SEP02

 香りはほぼせず、微かに薬膳っぽい。着火してもこの薬膳らしさがそよと吹くばかり。葉巻らしさもかなり落ちて、初冬の木が葉を名残のように僅かに留めるばかりになっている。それが味わい深いが、盛夏の方が良いと思ってしまう。無い物ねだりではなく、吸い込みがかなり悪い。
 灰を落として驚く。灰がしばし黄色く発光して、火種も色が全然違う。オレンジ色が光っている。灰が白いのでいつもより発光して見えるのか。巻きが悪い所為かもしれず、見間違いかもしれない。
 ずっと薬膳漢方薬方向の静かな風に、最後の葉が曝されるような葉巻の味わい。この味わいは古き佳きモンテクリストを髣髴させるものではある。古いは古いので、単に佳きモンテクリストを髣髴とさせるのかもしれない。
 灰は磁器のように整った肌が白っぽく、ささくれず、吸い込みが悪いぐらいだから密度も高い。普段葉巻の灰に全く興味が湧かないのに灰に興味が行ってしまうぐらい、この葉巻には静けさがある。灰をつんつん突つくおもしろさを静寂が見出させる。
 寂しく枯れているのだが、モンテクリストらしい青緑色の、新緑の芽生えも感じるのである。モンテクリストらしさというのは枯れても新緑らしい。すると段々吸い込みも良くなり、新緑も枯葉も増えてくる。若くなるはずもなく、年の功も比例するが、甘味が乗る。木犀も薄いが咲いている。薄く敷いた土に、根の無い樹木が生えている。土には薄いコクがある。木犀は木肌に描かれて黄ばみ、退色しているが、染みている。
 寂しいが、確実に美味い。葉巻に寂しさを感じるような人間はそもそも寂しくないのだろうか。寂しくなりたいのになり切れないというか、これが本物の葉巻であってこそ偽の哀切を感じる。
 終盤には、こなれた味わいをこれでもかと感じさせてくれるらしい。サンチョスの花火とは随分違う。床の間に花瓶を置いたような古拙で鮮やかな雰囲気である。靄がかって、あまりはっきりとした景色ではない。霧が茶室を侵している、その霧自体が茶室なのだが。
 その霧にしても終局まで薄かった。したがって茶室も薄く、霧も薄く、何も無かったかのように終わる。『A』という物は最大に期待させておきながら、こういう風に終わるものなのだろう。だからこそ何もないどんよりと曇った日に何も期待せずに吸い始め、案の定こうなったのである。
|TEB DIC 08|6 2/5 x 54|cigarOne|$218/10|重量:+1|算出:+3|香味:+3|

 三年経つまで吸うつもりはなかったのだが、啓示らしきものがあったので6本目を着火した。
 ややスカスカで煙の量も多い。モンテらしさはあるのだが、キャラメルというよりも麦っぽく、大味で鄙びている。
 キューバ物よりも新世界葉巻が好きというなら別だけれど、先日吸ったNo.1の方が断然キューバっぽいしモンテっぽくて美味しい。こちらの方が半年若いが、若さに因る違いではない。
 太いから大味なのか、半分はそれが理由である気がする。だがこれに懲りずにベーイケは56を買う算段をしている。ロブストはあまり好きではないし、ロブストに毛が生えたような52の方が美味しいとは聞いていても、王者を捜しているのだから仕方がない。
 と、あまり美味しくないので無関係なベーイケの事など書いていたのだが、太いだけに進みが遅く、かなり時間をかけて2センチほど進んだところでビクッとするような美味しい変化が来たのである。「美味しいモンテクリスト」を髣髴とさせるだけなのだが。麦はキャラメルにならずにそのまま、しかし木犀と甘味が濃く乗っている。
 それからすぐ、夏だからではなくココナッツの香りがする。葉巻からココナッツを感じたのはたぶんこれが初めて。(オーパスⅩでタイ風ココナッツカレーというのがあったけれど、こちらはスパイシーさはなくもっと単純に甘くて白いココナッツを思わせる)。すると葉の香ばしさも増す。ココナッツはヤンキーの車に似ているし、特別ココナッツに好感を持っているわけではないが、なんだかかなり美味しい。白髯のサーファーにお勧めというか。
 ブラインドでもモンテとわかりそうなものだし、苦みばしった焦茶色の味もするが、かなり白い印象。一瞬、花の香りが立ち混じると、まろやか杏仁豆腐にも感じられる。苦味が消えてそう感じられるのかもしれない。雑味が消えて更に甘くなっている。これだけ美味しくなるのだったら100ドル上がったってもう一箱買いたいと思う。
 確実にモンテにらしくもモンテではない味で、この白い味をブランド展開するのも難しそうだし、いかにもリミターダという感じがして美味しい。たまたま当たったのか、二年半寝かせる必要があったのかは不明だが、300ドル以下ならもう一箱欲しい。兎に角もう一箱欲しくなる。でも毎年七月に1本消費すれば十分という気がするし、ピークが現在だとすれば数本はただの白髪と化しそう。白髪は白髪で良い懐古にはなるだろうけれど。そもそも次を来年の七月まで待てるかわからない。それに2008はもう買えそうになく、2010を一箱買うか二箱買うかで迷うのが関の山らしい。

 中盤が最高で、終盤は麦が復帰して酸味が増して更に雑味も増してくる。香味も微かに洗剤のようになる。美人のシャンプーのようなものは始終感じない。全部中盤だったら+5だったが、中盤があまりにも短い。中盤がもう少し長ければ+4だった。忘れ難いほど束の間の美味。
|TUR JUN 08|6 2/5 x 42|cigarOne|$215/25|重量:+1|算出:+4|香味:+3|

 初めて知ったが、ボックスで買うと発送メールにボックスコードが記載されている。それがなんと丁度三年物を送ってくださって、この上なく有り難く、到着がいつになく待ち遠しくなる。シガーワンの20%引きほど美味しいものはないような。ところが郵便局の許し難い不手際怠慢で五日で届いたはずのものが十日後に届いた。不在通知票に4日ほど気付かなかったのだが、そのまま不在通知票を紛失したら永久に物が届かなかったかもしれない。連絡しなくても次の日にまた来るのが当たり前だと思っているのだが。ヤマトなら一日に二回は来てくれるし。こんなぼやきは実になさけない。

 蓋を開けるとみっちりスクエアプレス状に詰って隙がなく、円い方が良いとは思うが、深い眠りの邪魔をしたような、むっとしたフルボディの匂いが充溢する。これまで一本買いを二度したのみだが、その時は夏ではなかったし、こんなに蒸したフルボディ感もなく、良くも悪くももっと爽やかだったような印象がある。
 今日の今日で早速二本も着火してしまったが、むっと蒸した事前の香りの印象を歪めず、かなり濃い煙。No.1の特質か、ハーブのような香りはあるが分厚い煙に気圧されている。シガリロの香ばしさを忘れないというか、大人し過ぎない味があって、雑味も少ない。舌にはあまり甘くないが、香りは甘い。モンテクリストらしい青緑色の芳香を伴う深い茶色の、ナッツかキャラメルを葉で包んだような、どことなく桜餅の映像を思い出させる濃厚な香りに、味わいが「ほっこり」とか「こっくり」としている。微かに酸味が立つのが玉に瑕。牡蠣は不味くて食べられないのだが、牡蠣にレモンを搾ったような物とも取れるかもしれない。海のミルクのミルク感も海感もまったく無いけれど。
 箱で買うと評価が厳しくなるらしいというのもあって、前回のように+5にはならないが、力を持て余して+3になる。ただ前回の香味とは随分印象が違って、浮遊感が無く、濃い。浮遊感がNo.1の特質かと思っていたが、そうではないらしい。口当たりはなかなか滑らかなのに。
 前回にしてもスエードのような濃さはあったが、スエードはスエードでも最高級だったのである。どちらかといえばモンテクリストらしさを濃縮したラギート1を1本試した時の記憶に近く、次はラギート1を箱で買って比較してみようと思わずにいられない。
 これはこれでもっと濃くなるのも良いし、軽やかになるのも良く、どちらに転んでも美味しそう。これほど葉巻らしい満足はなかなか得られない、絶妙な荒々しさがある。

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